46話、忠臣五助
ご助言を受け、主人公の発言の一部を訂正しました。
侍大将にならぬか?→馬廻りにならぬか?
本当にご助言助かります!!!これからもあれ?と思う点があると思いますが、ご助言やご指摘を頂けると助かります!!!!
このタイトルはどんな意味なんでしょうね?^_−☆
月山富田城を包囲して10日。俺は工兵たちに命じ、飯梨川を堰き止めさせた。
義隆からもお褒めの言葉を貰った。
この10日間、城方は幾度もこちら側に兵をぶつけてくるが、まだ兵糧も足りているのだろう。士気が幾分下がることも無く、襲いかかってくる。
「殿!敵襲にごさる!!!兵数100程!!先頃と同様、吉見様、毛利様の御陣にも敵が掛けてきております!!」
また嫌がらせ程度の兵を送ってきやがったか。幾度もそんな兵を送ってきても無駄だ。それに、5日目に、岳父が連れてきた荷駄隊と共に、兵10000も追加されている。これからも大内領から続々と援軍が到着する。その威勢いつまで持つかな?
「相分かった!甚太郎は本陣で指揮を行なえ!じい、弥左衛門!!100騎ずつ率いてついてまいれ!!他の諸将は、本陣を守れ!」
「「「「「応!!!!!」」」」」
今日も雑兵どもを一人一人なぎ倒して行く。
しかし、敵兵に1人だけ明らかに周りの兵と一味違う兵がいる。
気になる!!俺と同世代くらいだ。よし、話しかけてみるか。
「その方、名を申せ。」
「関東浪人、湯浅五助にございまする!お命頂戴いたす!!!」
ほう、湯浅五助か。大谷吉継に使えた時点では、30をゆうに超えていたと言うので俺と同世代でもおかしくない。彼の戦歴は、よく知られていないが、月山富田城にまで来ていたとはな。
「待て、五助!!このまま尼子に着いたとしても、尼子は亡びる。そなたは立身出世のためにこの戦場へと赴いたのであろう?」
五助が立ち止まる。
「、、、、、」
「俺は五助の槍裁きを気に入った。この陶藤三郎隆護の家臣の1人のなるのであれば、いつか必ずや、城持ちにしよう。どうだ?この藤三郎の馬廻りにならぬか?」
五助は、目を見開く。迷ってる。迷ってる。早く答え出して!俺がほかの兵に討ち取られちゃうよ!!!
「陶藤三郎様御家中、馬廻り湯浅五助隆貞陶藤三郎様のお命をお守り致す!!!」
やったーーー!!!!!湯浅五助が俺の郎党に!!!!!!お前の忠義信じてるぞ!!!
てか、勧誘して正解だったわ。だって五助をそのままにしてたら俺絶対殺されたもん!死にたくないもん!妻が待ってるもん!
はい。後の大谷吉継の忠臣となる、湯浅五助隆貞その人です。
五助は関東浪人であったと言われていますが、いくら調べても出自不明、戦歴不明のため、立身出世を求めはるばる出雲は月山富田城にまで来てくれたことにしました。五助!!お前越前で吉継に使えるんだからこの時期出雲にいても不思議じゃないよね?え???
てかやっと有名どころが家臣の1人になってくれた。あ、甚次郎くんが藤三郎くんの領地にいるんだった^^;
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