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42話、高瀬城攻城戦












ちょっと久しぶりの投稿です。









冷泉隆豊とその配下の兵達を無事救うことができ、俺と隆豊は曾祖父さんの2000と合流する。


「内藤様が、藤三郎殿をこちらに送ってくださったとか。内藤様と藤三郎殿は、命の恩人でござる。誠にかたじけない。」


「これも、左衛門少尉殿の武運じゃよ。冷泉左衛門少尉は、未だ死んではならぬ天命であったということじゃ。平内兵衛の首は挙げられたか?」


「もちろんにござる。ここに平内兵衛の首が。」


「うむ。では、城攻めじゃ。左衛門少尉殿は、我らの後ろに控えられよ。藤三郎、左衛門太夫殿、連戦ですまぬが、城攻めに加わってくれぬか?」


え、、、むり、、、、僕疲れたもん(^_^;)


「無論にござる。左衛門太夫は投降した身。このように使っていただけなければ示しが着きませぬ。」


「あ、はい。私も高瀬攻めにもちろん参加させていただきます。」


「うむ。高瀬城は、堅い城と聞く。気をつけて攻めねばな。では、出陣じゃ。」










城方は1000にも満たない兵数であるが、さすが平内兵衛の手兵だ。寡兵と言えど、城を最大限に活かし、我ら2000を相手に善戦している。


高瀬城は、大規模な城では無いものの、一の丸・弓立、二の丸・小高瀬、本丸・大高瀬と、いくつもの曲輪と、うねった急勾配の坂道からなる山城だ。考えに考え抜かれた城と言っても過言では無い。


「やはりそう簡単には行かぬな。仕方がない。あれを。」


曽祖父・興盛が配下の将に何かを命じる。


「!!!!祖父上これは!?」


「藤三郎は初めて見るか。これは鳥銃と言ってな。この筒から、弾が飛び出し敵を倒すのじゃ。更にものすごい音が出るゆえ、敵はその音によって味方が倒れたことに恐れおののき、戦意が喪失する。」


「へ、へぇ〜。」


しかし、周防にも鉄砲が普及していたのか。


「弾をこめぇ!!!撃てーーーー!!!!」


曽祖父に命じられた兵たちが一斉に銃を放つ。


十丁の銃と言えど、すごい音だ。その音とともに

5、6人敵がバタバタと倒れる。


「今じゃ!!!突撃じゃーーー!!!!!」


「「「「「応!!!!!!!!」」」」」


銃声に脅えた敵兵は、戦どころではなくなり早々に白旗をあげる。


「祖父上。」


「ん、なんじゃ?藤三郎。」


「あの鳥銃は、御屋形様の御領地で作ったものなのですか?」


「いや、御屋形様が、明より輸入した物じゃ。そのうち御屋形様より頂いた鳥銃があの十丁よ。そんなにこれが気に入ったか。おい、鳥銃をひとつ。」


あ、そうか!大内は勘合を持つ唯一無二の戦国大名だ。その大内が明より、火縄銃を取り寄せてても不思議なことでは無い。だが、まだ量産に至っては無いのか、、、、


「ほれ、藤三郎。お主に一丁やろう。遅れたが元服の祝いじゃ。」


あなたからもいろいろお祝い品を頂いたような気がしますが。


「ありがとうございます!!!!」


よし!この戦が終わったらこれを元に量産していこう。





鳥銃。もちろん火縄銃のことです。大内氏は種子島の伝来前から火縄銃を輸入しておりそれを鳥銃と名付けていたと言う記述を見つけたので使わせていただきました。しかし、輸入品だけで量産には至っていなかったようです。




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