40話、大内の剛
皆様、いつの間にか40話まで到達しました〜。
大内本隊が間に合い、当主義隆率いる8000が出雲尼子領内に。さぁどうなるんだ!藤三郎くん!!!
「御屋形様、平内兵衛はこの左衛門少尉に!!!」
「左衛門少尉なら大事無いな。よい。兵を出せ。そして弾正忠(内藤興盛)、左衛門少尉が平内兵衛に当たっておるところで隙を突き、高瀬城を攻め落とせ。左衛門少尉は手兵1000で、平内兵衛の首を狙え。弾正忠には、、、、高瀬城は堅城であるからのぉ、、、、2000を与える。その方なら2000あれば落とせよう。」
「この隠居爺に活躍の場を与えられるとは、御屋形様も慈悲深いですなぁ。」
「くくくく、主の老獪さを買っておるのじゃ。」
てことは、、、
「尾張守と、遠江守、藤三郎は暫し休め。」
やったーーーーーー!!!!!よし、ここはバーサーカーさんと祖父に任せて俺は茶でもすすろう。てかお茶なんてあるのかな?戦場に
「御屋形様、お願いがございます。」
「なんじゃ?弾正忠。そなたからの願いなど珍しい。言ってみよ。」
「孫が落とした神西城はもぬけの殻であったとか。孫に経験を積ませたく、与力として孫とその配下の将を率いてもよろしいでしょうか?」
「うむ、そうじゃな。若き者に経験を積ませるのは大事なことよ。良いぞ、藤三郎、弾正忠の2000に加われ。」
おい!!!!!じじぃ!!!!!!ふざけるな!!!!!!
「承知。」
またもや、平内兵衛の突貫攻撃が始まった。
バーサーカー隆豊さんとじじぃが陣を並べる。
「ほう、あれが平内兵衛か。戦上手の尾張守殿を抜かせなかったのも納得よ。」
「左衛門少尉殿、気をつけられよ。一筋縄では行かぬようじゃぞ。」
「内藤様、分かっておる。あの槍裁き、見ただけで、気持ちが昂りますわい。」
バーサーカー隆豊さんが息を吸い込む
「冷泉隊、1000騎!!!!そなたらは儂と命を共にしてきた兄弟じゃ!!!!!平内兵衛の首だけを狙え!!!!!!この儂に手柄を取られたくなければ一番槍でも目指すのじゃな!!!!!!」
「皆、義兄上から一番槍をとることなど不可能であろう?わしらには義兄上が一番首になるのを防ぐことしか出来ぬからのぉ!!!」
伝令として、本陣へと馬を走らせた平賀清恒が戯ける。
「「「「わはははは!!!」」」」
これが今から死ぬかもしれない人達の態度なの?
「慎太郎め、よく言うわ!!!藤三郎殿に、遅れは取れぬからな!!!!!者共、儂に続けぇい!!!」
冷泉隊1000はバーサーカー隆豊さんを先頭に、平内兵衛の500にぶち当たる。お互い魚鱗の陣、兵数の差は、500。
「者共!!!狙うは、平内兵衛の首のみ!!!走れ!!走れ!!」
バーサーカー隆豊さんの野太い声が、ここまで聞こえてくる。
兵数の差もあり、バーサーカー隆豊さんの兵が優勢だ。大将が先陣をきることが、少なからず士気に影響するのかもしれない。更に冷泉兵は過半数が、海賊衆である。丘に上がっても海賊衆は強い、強い。
「ん!?左衛門少尉殿が、危ない!!藤三郎、兵500を率い、左衛門少尉殿をお助けせよ!!!!」
え、何言ってんの?あのバーサーカーさんが危ないわけないじゃん。祖父が目を見開いている方向を見ると、敵300程が、冷泉隊に向かって走っている。
「承知!!」
500か、、、、
「藤三郎殿、我らをお使いくだされ。」
その声の主は、尼子敬久であった。
彼とその配下500は、祖父上の先導役として祖父上率いる2000のうちに組み込まれている。
「左衛門太夫殿、相分かった!!祖父上、よろしゅうございましょう?」
「うむ、左衛門太夫殿、尼子の兵を蹴散らし、大内への心証となされ。」
「弾正忠殿、感謝いたす!!!」
「では、藤三郎、行けぇい!!!!左衛門少尉殿をお助けせよ!!!」
「ははっ!!!」
やはり、バーサーカー隆豊さんはバーサーカー隆豊さんでした。と言えど、冷泉隆豊は、公家の冷泉家の血もひく男。史実の冷泉隆豊は文武両道の名将であったと言います。ごめんなさいオリジナル隆豊さん。
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