23話、客人④
またまた、藤三郎さんにお客人です。
なんか1日で10000PVが着いていて震え上がってます。
これ途中で飽きたら1万人分のヘイトが全部向いてくるってこと!?その時は冨樫義博の再来と思ってください。
ご助言を受けまして、出浦対馬守から、千賀地半蔵(初代服部半蔵)に変更しました。上月佐助に関してですが、同じ猿飛佐助のモデルとなった伊賀忍下柘植小猿に変更しました。
知識不足なところが多々ありますので、あれ?と思ったらご助言頂けますと助かります。
「では、舞、俺の居城に。」
「はい、貴方様!」
家臣達と兵50を引き連れて降松への帰路へと着く。もちろん、正妻、舞も一緒だ。
ーーーーー若宮城ーーーーー
「京まで、走らせていた使者が帰ってまいりました。」
「そうか。客人は?」
「後ろに控えられております。」
「そうか。通せ。」
「ははっ!」
客人を通した部屋に入るとそこには、中肉中背の特に、特徴のない人物が待っていた。
「お初にお目にかかります。千賀地半蔵保長にございます。」
千賀地半蔵。史実では幕府を経て徳川の忍びとなる、初代服部半蔵だ。今は、幕府を見限り、伊賀へと帰る途中であった。
「遠路はるばるよくおこしになった。陶家次期当主陶藤三郎隆護にござる。」
「率直に言わせていただく。文にも書かせて頂きましたが、千賀地殿を初めとする忍衆を、皆、この降松陶家で召し抱えたいのです。」
「文には、臣とし禄を出す。我らに村を与えるとのことですが、いささか待遇がよすぎます。忍びは所詮、のら犬に過ぎませぬ。餌を与えてくだされば、相応の仕事は致します。いつ寝返るやも分かりませぬ。臣などにせぬ方が、藤三郎様の御身のためにござる。」
「何を言っておられる。忍びは死と隣り合わせ。我ら武士とは何ら変わらぬ。そのような者に誰が禄を惜しむのですか。惜しむような者は本当の阿呆です。もちろん、我が家中に入られるのならば、千賀地殿は将の1人として仕えて頂きたい。配下の忍びもこの降松の民の一員として過ごしていただく。もちろん、この藤三郎に仕えたからには、他家との、今行われている仕事を最後に縁は切っていただきたい。」
「犬としてではなく、人として扱って頂けると?」
「もちろんにございます。忍びは、1人1人が、熟練の職人。1人の働きで兵10人分、いや100人分の働きをしてくれましょう。そんな者達を失うのはこちらとしても痛い。犬死するような任は与えません。」
「藤三郎様の熱きお気持ちお分かりました。我ら千賀地衆、50名、藤三郎様に臣従致す。」
「では、配下の忍びたちだが、、、」
「もう、御領地に入らせております。藤三郎様の傍付きとして、下柘植小猿をつけまする。小猿を連絡役にお使いくだされ。」
いや、一家総出かよ!もともと来てくれる予定だっただろ、おまえら!
皆様のご助言、本当に助かります、、、、今回もあとがきにおかしなところが見つかり、訂正させていただきました。
半蔵の苗字はとりあえず、足利将軍家に使えてきていた時の千賀地とします。




