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21話、勘のいいガキの想像通りだよ。

ギリギリ0時に投稿出来そうです。




風呂上がりです。








ーーーーー山口・八雲神社ーーーーー




「では、皆の者、次じゃ!舞姫と女共を呼んで参れ。」


ん?なんだ、なんだ?何が始まるんだ?


義隆付きの小姓達が、なにやら、俺を前に座らせ、台を置いていく。


侍女達が、赤い杯が3つ置かれる。


「では、藤三郎様はこちらに。」


八雲神社の禰宜に導かれ、館へと案内される。この館には、舞はいないようだ。



父と母、じじ様と父方の叔父①、母方の伯父②が俺と共に座る。え、なんで、義隆もいるんだ?



やはり、ここでも俺は上座だ。


「藤三郎様、今しばしお待ちください。あ、あとお神酒が出ますので神主が祓詞をいい終わりましたら、大中小と順番にお飲みください。」


「は、はあ。」


ん?なんか、歌が聞こえてくる。正月に流れてるような歌だ。雅楽って言ったけな。




神主らしき人物が入ってきた。


「では、藤三郎様並びにご親族の皆様、並びに仲人兵部卿様、こちらに。」


神主に導かれてさっきの、本殿へと歩いていく。



本殿に入ると、舞が白無垢に綿帽子を被りちょこんと座っている。



とても、綺麗だ。



「では、藤三郎様は舞様のお隣にお座りください。」




神主が前に出る。なんか手に榊持ってるぞ。




バッ!あれ?なんかみんな立ってる。俺も立たないと。



「掛介麻久母畏伎 伊邪那岐大神 筑紫乃日向乃 橘小戸乃阿波岐原爾 御禊祓閉給比志時爾 生里坐世留祓戸乃大神等 諸乃禍事罪穢 有良牟乎婆 祓閉給比清米給閉登 白須事乎聞食世登 恐美恐美母白須。」


???なにこれ?????


「素戔嗚尊、若きふたりの、幸を願い、見守りたまえ。」



え?ふたり?え、誰のこと?




え、あ、え?




多分さっきのが祓詞だから、この酒を飲めばいいのか。大中小の順番で飲めって言ってたな。





このでかい杯はさすがにイッキは無理だから半分くらいにするか。



あ〜、甘い。この時代の酒はどぶろくか。


!!??なんで舞も飲んでるの?そんなに飲みたいなら中くらいの飲めばいいのに。



あぁ、なくなっちゃった。


次は中くらいの飲めって言われたよな。気使ってって残してやるかって、ん?この流れって結婚式、神前式だよな?え、白無垢に綿帽子?え、あ、え!!!!????やっと状況が呑み込めた。おれ結婚してんだ!!!!!


なら、中くらいの杯も半分にしないと。


やはり、舞が半分飲み干す。小さな杯も同様に2人で飲み干していく。



巫女が舞を舞う。




舞が終わると、あ、そうだ思い出した。前世で美大の変わった友達が神前式やってたが次は誓いの言葉だ。


「この藤三郎隆護、舞を一生をかけて守り、幸せにすることを誓います。」


「この舞、藤三郎隆護を一生をかけて従い、幸せになることを誓います。」



巫女から玉串を差し出され、2人で捧げる。



次は二礼二拍手一礼だ。





それに、義隆とその奥方おさいの方が続きさらに、父隆房と、舞の父相良武任が続く。






「素戔嗚尊。お陰様で、2人の結びが滞りなく終わったことをご報告いたす。」


神主の一声で、神前式が終わった。

すみません!叔父①と伯父②は全然出せてなかったですが、隆房の弟陶隆信と藤三郎さんの母大方の兄内藤隆世です。





神前式なんて神社で他人のをちらっと見ただけなので、ゼクシィで流れを見てみました。あの時の花嫁めっちゃ綺麗やったな。



藤三郎さん、成人と結婚を一度にしちゃったけど大丈夫なの?僕は知らないです。

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