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【完結】源氏物語溺愛逆行絵巻―紫の上を失った光る君は、もう一度春へ戻る―  作者: 木風
第十七帖 夢浮橋

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夢浮橋③

熱い奔流にも似た余韻が、まだ体の奥に残っていた。

二人は抱き合ったまま衾に崩れ落ち、光る君は、汗に濡れた紫の上の髪を指先で梳く。


「紫……もう、二度と離さない。

この身体が、あなたを覚えてしまった」


囁きは熱を帯び、紫の上の耳元を震わせた。


「あ……そこは……だめ……もう、私……」

「……まだ、終わりじゃないよ」


その吐息は震え、喉の奥で甘く溶ける。

光る君が再び紫の上を抱き寄せると、重なった体をゆっくりと揺らすたびに、さきほどの余韻がふたたび目を覚まし、紫の上の細い身体が小さく震えた。


声はもう掠れ、涙と一緒に零れても、光る君はすぐには腕の力を緩めない。

奥の柔らかな場所を、優しく、しかし執拗に確かめるように抱きしめるたび、

紫の上の内側に、きゅん、きゅんと波紋のような震えが広がり、彼を離すまいとするように感じられる。


溢れた熱は、結んだ縁の証であるかのように、二人のあいだに静かに残り、

褥には、重ねた時間の気配だけが淡く染みて行く。


光る君は片手で彼女の胸を包み、頂を親指で円を描くように撫でると、

硬く尖った桜色が、触れられるたびに切なげに震える。

そして口を寄せ、舌先でそっと転がし、軽く歯を触れさせた。


「んっ……!」


紫の上が喉を反らせ、甘い悲鳴を漏らす。

同時に、重なった下の方でも、光る君はわずかに姿勢を変えて、いっそう深く抱き寄せた。

体のいちばん奥に届く想いを重ねるような感覚が走るたび、

紫の上の全身が電流でも走ったかのように跳ね、

内側の熱が波打って、彼の存在をしがみつくように受け止める。

それは、決して拒まない、最も純粋な愛の反応だった。


「もう……おかしくなる……あなたの中で、溶けそうだ……」

「あなた……私……もうっ……んっ……」


涙声で訴える紫の上の唇を、光る君は自分の唇で塞ぐ。

舌を絡め、唾液さえ分け合うほど深く唇を重ねながら、

重ねる動きは速く、深く、容赦なく、二人だけの世界を築いて行く。

褥の中で肌と肌がぶつかり合う湿った音が、次第に部屋中へと満ちて行く。


汗と熱が混じり合い、二人だけの甘い響きを立てるなか、

再び紫の上の体が、張り詰めた糸を切るように震えた。

奥底から押し寄せる波に飲み込まれ、彼女はすべての声を奪われ、ただ身を震わせるばかりになる。

その震えに引き寄せられるように、光る君もまた限界を迎え、

最後に強く抱き寄せると、全身を貫くような熱に身を委ねた。


二人は同時に息を吐き、汗にまみれたまま崩れ落ちた。

光る君は彼女を抱きしめたまま、額に、瞼に、唇に、そっと口づけを重ねて行く。


「まだ、足りない。紫、あなたを、朝まで離せそうにない」

「はい、もっとあなたでいっぱい……」


掠れた声で囁くと、紫の上は涙を浮かべたままうなずき、

震える手で彼の背中を抱き寄せる。

その夜、二人は何度も何度も体を寄せ合い、

汗と涙と笑みを交えながら、過去も未来も忘れて、ただ互いのぬくもりを確かめ続けた。


紫の上は、ただ、涙と笑みで頷き、再び唇を重ねます。

夜はまだ深く、二人の甘い吐息は、誰にも届かないまま、

朝を待たずに何度も何度も繰り返されるのです。

それは、運命を越えた二人の愛の祝祭でした。

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よろしくお願いします( *・ㅅ・)*_ _))ペコ

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