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【完結】源氏物語溺愛逆行絵巻―紫の上を失った光る君は、もう一度春へ戻る―  作者: 木風
第十二帖 少女

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少女④

「……っ、あ……おにいさま……っ」

「紫。もっと……心を全部開くように、口を開けて」

「そ、そんな……」

「ほら……俺の手を、強く握って。

あなたの震えが、そのまま、俺に伝わるから」


指先に力が込もり、紫の上の声はもう拒絶ではなく、甘い吐息となってこぼれる。

逃げようと揺れる肩も、押し返すために握る指も、すべて光る君の胸の熱を煽るだけだったのです。


「……紫。その、甘く乱れた声……俺だけに聞かせて」

「……あっ……おにいさま……そんな……」

「可愛すぎて……もう、あなたを離してあげるなんて……

できそうにない」


囁きと呼吸が唇に触れ、愛を確かめるようにまた深く重ねられる。


「紫。顔、見せて」

「……だめ……今のお顔……恥ずかしい……」

「恥ずかしいのに。触れられて泣きそうになってるその顔……たまらなく可愛いんだ」


光る君は、宝物を抱くように紫の上を引き寄せる。

肩へ触れる指先が、存在を確かめるようにゆっくり滑り落ち、その呼吸の熱が胸元へ触れた瞬間、紫の上の心臓は激しく跳ね上がる。


指が肩へ触れただけで、びくりと弓のように背が震れ、すべてを許してしまう。


「ここ……さっき触れた時も震えたね」

「っ……あ……そ、そこは……弱いの……」

「弱い場所は……全部、俺が知っていくよ。紫」


愛と歓喜を宿した微笑みで、光る君は逃げ道を塞ぐように指をすべらせる。

白い鎖骨の線を丁寧になぞり、触れるたびに紫の上の呼吸は浅く、かすかに乱れていく。


胸元がわずかに上下し、頬は藤の花より深い紅。

光る君の指先は、ゆっくり、執拗に肩から腕へ、血管の浮く肘の内側へ、

そして着物の合わせ目のすぐ近くへと——

逃げられぬ愛の軌跡として、淡く、熱を残しながら這い続けた。


「そんなに怯えているのに……どうして、逃げないんだ?」

「に、逃げ……て……ます……あ……っ……」

「嘘は、よくないな……」


光る君は、紫の上が必死に握りしめている袖をそっと引き寄せ、耳元へ熱を落とすように唇を寄せた。


「もし、本当に嫌で、逃げたいなら……やめようか?」

「……っ……あ……だめ……やめ……ないで……」

「紫……」


囁いた瞬間、光る君の声から柔らかな仮面が剥がれ落ちる。

甘い優しさの奥に潜んでいた、どうしようもない熱と、冷ややかな独占欲があらわになる。


「俺は……ずっと、この日を夢に見ていた。

あなたを誰にも渡さず……俺だけのものにしたくてたまらなかった」

「……っ……おにいさま……その熱が……」

「誰にも触らせない。誰にも渡さない。

あなたの吐く息も、視線のひとつさえ……俺だけのものだ」


紫の上は激しく肩を震わせ、潤んだ視線が揺れる。

それは恐怖ではなく、愛されることへの、激しすぎる歓喜。


「怖がらないで。その怯えと、受け入れようとする健気さの姿すら、

俺にとっては、余計に気持ちをかき立ててしまう」


言葉は優しい。

けれど、その瞳は一歩も退く気を見せない。

強い腕が背へ回され、紫の上はその腕力に身を委ねるしかなく、胸の鼓動は暴れる鳥のように跳ね続けた。


唇が再び触れ、喉、鎖骨、白い肩先へと熱を落としていく。


残り火がほのかに赤く、沈香の煙が薄く漂う中、光る君は紫の上の衾に膝を滑り込ませると、彼女の単衣はすでに肩から滑り落ち、雪のような肌が露わになっていました。

光る君はその清らかさに息を呑み、震える指でその鎖骨をなぞりました。

まだ誰にも触れられたことのない肌は、絹よりも滑らかで、

触れるたびに、愛しい悲鳴を上げるように小さく震えるばかり。


「……あ……おにいさま……どうしよう……っ」

「その声……ずっと聞きたかった」


掠れた声で問いかけると、紫の上は羞恥を訴えるように首を横に振りながらも、けれど瞳は潤み、その怯えと、それでも愛する人を受け入れようとする健気さに、光る君の胸が熱く、疼くばかりです。

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よろしくお願いします( *・ㅅ・)*_ _))ペコ

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