表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんでも吸い込む! ブラックホール!! (´・ω・`)ノ●~~~~(゜ロ゜;ノ)ノ あらゆる敵を「しゅおんっ」と吸い込んで無双する!!!  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 SSSランク冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/168

9 第一波終幕、そして──

後書きにちょっとしたお知らせがありますm(_ _)m

 ぴろりーん。

 いつものレベルアップのチャイムが聞こえた。


────────────────────

 スキルレベルアップ。

虚空の封環(ブラックホール)】がLV21に上がりました。

【虚空の封環】がLV22に上がりました。

【虚空の封環】がLV23に上がりました。

────────────────────


 中空にメッセージが表示される。

 瓦礫を吸いこみまくったり、尖塔を吸いこんだことでスキルレベルが上がったらしい。


「三つもレベルが上がったのか……」


 別に強敵と戦った、とかじゃないんだが。

 基準が謎だった。

 と、


「避難はおおむね完了したわ。引き続き、呼び掛けるけど──当面は大丈夫じゃないかしら」


 天馬に乗ったシャーリーが戻ってきた。


「キャロルさんは救護所で怪我人の治癒をしてくれているわ。エルザさんも手伝ってくれているの」


 なるほど、キャロルの治癒能力はこんなときにも役立つな。

 エルザがそれを手伝っているなら、俺も行こうかな。


「救護所には騎士団や治癒に長けた僧侶たちもいるし、マグナくんは周囲の警戒をしてもらったほうがいいんじゃないかしら」


 シャーリーが言った。


「まだ空間震動が完全に収まったとはかぎらないし」

「なるほど」


 それもそうだ。


「こっちは終わったぞ。とりあえず大きな怪我人はなしじゃ」

「今のは素晴らしい活躍だった、マグナ」


 ヴルムさんとブリジットがこちらに来た。

 さらに、


「君、すごいじゃない。ボクびっくりしちゃったよ」

「わたしの強化魔法、お役に立てたみたいですよかったです~」


 女武闘家の『闘鬼拳』レイアと女僧侶の『蒼の聖女』アンもやって来た。


「アン……だったよな。さっきは助かった」


 俺はアンに一礼した。


「えへへへ」


 あどけない顔立ちに照れたような笑みを浮かべるアン。


 まだ十一歳ということだけど、SSSランクになるだけあって、その能力は本物だ。

 それを実感することができた。


「諸君、よくやってくれた」


 ギルド支部長のバーンズさんが来て、俺たちをねぎらった。


「特にマグナくん、君の力には驚かされた。Sランクということだが、おそらく今回の活躍でSSランク昇格の動議があるだろう。私からも推薦させてもらう」

「どうも」


 Sランクに上がったばっかりだっていうのに、次はSSか。

 この分だと、そのうちSSSになったりして。


 ……俺がSSSランク、か。

 さすがに現実感がなさすぎるな。


「ふん、意外と早く上ってきそうだな。俺たちの場所まで」


 クルーガーがふんと鼻を鳴らした。

 また頬を赤らめ、


「……べ、別に喜んでるわけでも、あんたを認めてるわけでもないからな。勘違いするなよ」


 すっかりツンデレキャラになっていた。


 ──その後、クルーガーやギルドの観測で、空間震動現象が収まったことが確認された。

 とはいえ、完全になくなったわけではなく、近いうちに第二波が来そうだということだ。


 何かあればすぐに集まり、あるいは災害に対処してほしい──とギルドの指示を受けたうえで、いったん解散となった。




 俺はキャロルやエルザとともに宿に来た。


「第二波は数日内には来そうだってさ。それまでここで待機だ」

「はいなのです」

「また、ああいうのが来るのね……」


 と、キャロルとエルザ。


「それはそうと……マグナさん、大活躍だったと聞いたのです」

「救護所でも話題になっていたわよ」

「えっ、そうなのか」


 二人の言葉に、なんだか面映ゆくなる。


「支部長からはSSランクに推薦するなんて言われたよ」

「すごいのです」

「おめでとう、マグナ」

「まだ決まったわけじゃないけどな。なんだかトントン拍子すぎて実感がわかないよ」


 俺は苦笑した。




 そして──三日後。


 俺はふたたびギルドに呼ばれた。

 空間震動第二波の前兆を感知したんだとか。


「よう、来たな。マグナ・クラウド」


 会議室の前でクルーガーが挨拶してきた。

 すでに、初めて会ったときのツンな態度はなくなっている。


「よろしく頼むぜ」

「ああ、こちらこそ」


 この間のように建物に被害が出るなら、彼の風魔法は市民の救助に大きな力を発揮するだろう。


 ヴルムさんやブリジット、レイアとアンも集まってきた。


「よく来てくれた、諸君」


 支部長のバーンズさんが俺たちを見回し、一礼する。


「今回の現象は前のとは少し違うようだ」

「ああ、俺も感知していた。以前よりも魔力量がかなり高い」


 と、クルーガー。


「単なる空間震動──天変地異だけでは終わらないかもしれない」

「……異空間から魔物の類が現れるかもしれん、ということかの?」


 たずねたのはヴルムさんだ。


「それもあり得る。その場合、諸君らは救助活動ではなく戦闘に全力を尽くしてほしい。救助の方はレムフィールの僧侶たちや騎士団が担当する」


 ちなみにキャロルとエルザもそちらに回ってくれていた。


 今度は戦闘になるかもしれない──か。


 どっちにせよ、俺が【ブラックホール】で全部片付けてやる。

 決意を新たにしたそのとき、


 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!


 獣の咆哮にも似た震動音が、周囲に響きわたった。


「来たか……!?」


 俺たちは全員同時に席を立った。


 空間震動、第二波襲来──。

次回から第7章「天想機王編」になります。


   ※


【書籍化のお知らせ】サーガフォレスト様より「愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る」が書籍化されることになりました。イラスト担当はカンザリン先生です。

下のリンクから飛べますので、よろしければ読んでいただけましたら嬉しいです(*´∀`*)


書影です↓

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼書籍化作品です! タイトルクリックで小説ページに飛べます!▼

☆黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム

▼ノベマ限定作品です。グラスト大賞に応募中! 応援していただけたら嬉しいです!▼

☆冴えないおっさん、竜王のうっかりミスでレベル1000になり、冒険者学校を成り上がり無双

なんでも吸い込む! ブラックホール!! (´・ω・`)ノ●~~~~ (゜ロ゜;ノ)ノ
あらゆる敵を「しゅおんっ」と吸い込んで無双する!!!

モンスター文庫様から2巻まで発売中です! 画像クリックで公式ページに飛びます
eyrj970tur8fniz5xf1gb03grwt_p5n_ya_1d3_y





ツギクルバナー

cont_access.php?citi_cont_id=314270952&s

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ