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酒は飲んでも飲まれないようにお気を付け下さい

「おうおう、おんし等がワシ等の後始末をしてくれた者共か!」



ギルドの別室にて先日の洋館クエストの詳細を話している最中に獣王様が乱入してきた!!

職員が用意してくれたお茶を飲んでいる途中だったイナンナが咳き込んでいる!


あ、ちょっと大丈夫か?飲み物気管入ったんじゃねえか?しっかりしろ、クラウスちょっと背中擦ってやれ。


混乱してるイナンナにクラウス達はどうしたのかって顔してるけどな、自分とこの王様が普通に入って来たらびっくりすると思うぞ。


「うぇっ、じゅ、お、さ、帰っゴホゴフッ」


……獣王様帰ってなかったんですか?って事か?


まあ、初めてギルドで遭遇(正確にはしてないが)してから結構日にちたってるもんな……


………帰んなくていーんっすか、王よ。


「ワシはガルじゃ!よろしく頼む!」


ニカッと明るい笑顔なさってるが獣王様……後始末とか云々言ってる時点でこの件の関係者=誘拐事件を解決した元S級の獣王ガルウィンとかバレね?


「まさか獣王ガルウィン様……!?」


ほら、ルナはイナンナの様子と獣王様の言葉ですぐに気付いたよ?


ところで獣王様、後ろで職員が困った顔してるよ。


一応内密な話をしているから見張りに立っていたのに、獣王様だから止めるに止められず……無理矢理入られたのね。


「今のワシはたたのガルじゃよ。」


ニヒルな笑みですな……


「とりあえずガルさん、中に入ってお座り下さい。」


まだこっちの話終わってないんで、ガルさんとのお話はその後で良いですかね。


入り口の前に立っていられるとドアが閉められません、見張りの職員さん超困ってますから。






――――――――――






とりあえず洋館クエストの話の報告は終了し、酒場でガルさんにご飯を奢られている。


事件の主犯を捕まえてくれたお礼とか。


酒ススメられたけど、まだ飲めんっす。


クラウスは18(飲酒可能年齢)になったんじゃなかったっけ?と思ったが目で黙っとけと合図されたよ。


まぁそりゃああんな酒樽見たらな、付き合えんわ。


「あんの腐れ誘拐犯は本当に腐っておったか。」


ガルさんがゲラゲラ笑う。ってこの人結構よく笑うなぁ……


「まあしかしアホだのぅ……わざわざ自分からあやつにとって殺りやすい存在に変化しおって……

あやつは誘拐犯にご立腹じゃったからのう……終わったのぅ………色んな意味で。」


遠い目をなさったな。この豪快な人物にこんな目をさせるとは何者だよ。


と言うか、


「俺等が関わったってギルドから聞いたんですか?」


「ん?おお、ワシ等が最初に関わったしの、一応確認で当時の状況をギルドが聞きに来たんじゃ。」


その時にちょいと話を聞いてのう。とのお答えである。


どんな風に聞いたんだろうか……いや、気になるけど、良いです別に知りたくないっす。


俺等の名前は教えてもらえなかったけど、ギルドの人が後日話を聞く予定だと言っていたのを聞いて酒場で張っていたらしい。

礼を言うために。


……や、礼を言われるほどの事じゃないと思いますよ。偶然だし。


「長年気掛かりだった事が解決して酒が進むわ!」


いや、前回も今回も酒が進んでるような気が……ってまた酒樽追加!?


どんだけ飲むんっすか!?


やべぇ、酒が飲めるって不用意に言えんわ、とんでもない事になる予感しかしないわ。


あれ?つまり今まで飲んでたのはそんなに飲んでなかった……?

あれで……?


とりあえず前と同じように早々に退散しました☆



獣王様に絡まれていた皆さん!


がんがれ!

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