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道は作るものって誰かが言ってた

地下はちょっとした迷路になっていました。


………面倒だね☆


一応はぐれたり迷ったりしても大丈夫なように魔法石(某雪山登山に持ってったアレ)を各自持ち、ルナにも持ってもらってるから帰り道は迷わない、が……

シンプルに今んところただの迷路にっすな。特に何も出てこない。


ロディさん(『聖騎士』さんの本名)にバリアしてもらってるから不意討ちバッチコーイ状態だが何もこねぇ……


てかここはもしかして人工スポットの成れの果て?迷宮もどき?


つーか、


「また戻ったぞ!?」


この迷宮、どのルートを通っても下りてきた階段の前に辿り着くんだが……


「幻術系では無さそうだ……もしかして絶対辿り着かないように作られているのか?」


ロディさんが冷静に判断していらっしゃる。


「……こんな迷路の攻略法があるんだが……」


まずわぁ☆魔力を〜高めましょうっ!


そしてぇ〜


「『流雹弾』」


氷の弾丸で壁を人が通れるくらいの大きさにぶち抜きます。


おや、ロディさんが停止なさってるが……


ガンガン行こうぜ!


「『流雹弾』」






――――――――――






はい、不思議な事にぃ〜新ルートが出来ましたー。不思議ですねぇ〜

階段下りたらドコカヘ真っ直ぐ伸びる〜、一直線ルートでーす。


流雹弾連発したから轟音に驚いたルナさんが一度確認に来ましたが、何か納得して去っていきましたよー

何ででしょうね?


「行くか」


「……そうだな」


「あぁ、うん、そうだね」


何故二人は遠い目をしてるのかね。


足元の瓦礫に注意しながら進んで行くと広間のような場所に出る。


一見出入口らしき物は見当たらないな。

俺等が通ってきた穴以外。


「……な………何だオマエ達は!!?」


おっと、何かが居ましたねー


いかにも魔法使いって感じなローブを着たゾンビな男ですね。

所謂リッチ?って魔物じゃねっすか?


「通りすがりの冒険者です。」


ドヤ顔でお答えしてやった。


「通……いや、いいが……」


ロディさんがツッコミを放棄したんだが。

ロディさんが突っ込まなきゃ誰が突っ込むの!?俺はしないよ!?


「ふざけてるのか!?我輩の至高なる研究の集大成に無断で侵入し、あまつさえ破壊するなど!」


キッと睨んでくるが……我輩だって、ギャグ?

いや本気か、エヴァーだって我って本気で言ってるもんね。


「オーリよ、何故一瞬我を見た」


え?見てないよ?


それよりも話の内容的にコイツが洋館の家主で主犯で逃亡犯で合ってるのかな?

そしてここが実験結果と言う事か……


んで何が生じたかは不明だが、家主はリッチになっちゃったよ☆とみれば良いのかな?


「アレどうしましょうか?」


あの感じ的に話は出来るから、捕まえれば数十年前の件について聞けるよね。


「我輩を捕まえに来たギルドの者か!?

ふははは!我輩は捕まらんぞ!!我輩はこの迷宮の主なのだからな!生きては帰さん!!



出でよ!ゴースト達!!」



そうリッチ家主が叫ぶと部屋の中に無数のゴーストが発生した。


「さあ!オマエ達!そいつ等をこの迷宮の糧にするのだ!!」


なんだ


「ただのゴーストか」


刀に電撃を纏わす。火や神聖より劣りはするが、《雷魔法》もアンデットにはなかなか有効よ?


目の前のゴーストを斬り捨てる。

エヴァーはハンマーに火を、ロディさんは剣に神聖を纏わせ余裕で倒していく。


残念ながらこっちはアンデットの天敵で揃えちゃってるんだよね☆


「ま……まだ出るぞ!!ははは!力尽きるが良い!!」


……ふむ、倒した先から出てくるな……


「ロディさん、俺があのリッチ直接叩くんでサポート下さい。」


「分かった。」


「エヴァー、頼む。」


「任せろ!」


やん、何も言ってないのによく分かってくれんね、惚れちゃいそ。


ゴーストを斬り捨て一歩進む。

背後に回ってきたゴーストを素早くロディさんが斬り伏せ、横に来たゴーストをエヴァーのハンマーが叩き潰す。


エヴァーちゃん慣れてきたね。

次は墓場で運動会する?


こちらの意図に気付いてリッチ家主が邪魔してくるが、無理ですよ。


何せこちらは天敵コンビを引き連れてるからね!


容易くリッチ家主の目の前に辿り着き、刀を握り締め………



ぶん殴った。



「殴るのか!?」



え?だって斬ったら一発で殺っちゃうかもしんないじゃん。


捕まえるなら殺る確率低い方が良いでしょ?

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