表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/138

え?初めて見ましたよ?変態じゃないタイプは、

カイネさんにそっと声をかけ、別世界へ旅立っている店主をこちらの世界へ引き戻す(物理で)。


「おや、カイネじゃないですか何十年ぶりですかねぇ」



お前誰や






――――――――――






その後、積もる話もあるだろうと早々に退室させていただいた。

自分の部屋で刀の手入れをしていたら、


「オーリ!店主の弟が来たんだって!?」


ジェネスさんお耳が早い、しかし、


「ノックぐらいせんか!」


手近にあった辞書をぶん投げておいた。

額にクリティカルヒット☆


刀じゃなかっただけ感謝しろ。




「で、店主の弟が来たんだって?」


正座して質問し直すジェネス。よし、良い子。


「ああ、ビックリするくらい普通のエルフだった。」


いや、本当。


「へえ、店主の弟なのに?」


「店主の弟なのに」


店主の弟なのに(大事な事なのでもう一度言いました)


「へー、そっかー、飯食いにいこうぜ」



どうしてそうなった






――――――――――






「てか何でオーリが店主の弟連れてきたんだよ?」


今日のご飯はオムレツです、美味いです。


「魔物退治に行ったら目当ての魔物に襲われてた。」


不運な事にな。


「は〜ん、そーゆー事か、だから遭遇したんだなぁ……ちなみに何の魔物?」


「アラクネ」


「………お前って結構規格外な」


んなこたーない。

……無いよね?


「オーリ殿」


おん?

この声は……カイネさん?

どーしたんっすか


「本日は学園に泊まらせてもらえる事になり、食事をいただきに。」


あー、成る程。


「初めまして!獣人のジェネスっす。」


ニパッと笑ってジェネスが挨拶する。


「クラウス・ヴァンギッシュでーす。」


「イナンナと言います。」


「我は魔族のエヴァー・ク・ルースだ。」


「ルナ・ジーンと申します、同じく魔族ですわ。」


君等いつの間に来たの。

カイネさんに食堂の使い方教えてやるって?

うん、行ってら〜


「いや〜エルフって初めて見た」


テーブルにトレーを置き座りながらクラウスが言うと周り(近くにいた知らない学生まで)が激しく頷いた。


「え、」


「やっぱエルフって気品あるねー」


「神秘的って感じ!」


「ねー!」


いや、兄もエルフ……とカイネさんが困ったように呟いているが、

アレをエルフと呼んだら他のエルフに怒られますよ?


まあ興奮落ち着いたバージョンならエルフと呼んでも……良いか、な?


「ところでオーリ殿に頼みたい事があるのですが」


オムレツを不思議そうに突きながら食べ終えたカイネさんが口を開く。

俺の部屋に泊めてほしい、との事だが……店主んトコに泊まらんの?


「その、兄の部屋は…………………腐海でした」


うわぁ、想像つくわぁ……何か奇怪な色のカビはえてそう。

他の教師の部屋に泊まるのもアレだし、俺ならまあ助けてもらってちょっと会話もして知り合い?だから気兼ね無く泊まれるかな、と。


あーそういう事なら、


「良いぜ!」

「どんとこーい!」


クラウス、ジェネス、何故お前等が返事をした。

って泊まる気満々!?

おいコラ……いや、確かにエルフの里の話は聞きたいがな、


「私も話し聞きにお泊まりしたいかなぁって……」


「我もお泊まりに挑戦したいぞ!」


「エヴァー様を一人には出来ないので」


って君らも!?


「こら!アナタ達っ!若い男女達が同じ部屋で一晩過ごすだなんてねぇ……!

……アンタ達に限って間違いは発生しないわね」


ちょ、リプル先生止めるところ!ここ止めるところ!

おいコラその辺頷くな、そしてさり気なく泊まるメンバーに入ろうとすんな!

俺の部屋にそんな大人数入るわけないだろうが!


誰だお前!知らないヤツまで入ってんぞ!




結論

入学式をやったホールで大お泊り会が開催されました。


うちのクラスの参加率ぇ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ