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掘り出し物を見つけたら

「つ……かれた……」


上着を脱いでタイを外してベッドに倒れこむ。


あ〜靴も脱ぎたいけどもう動きたくないよ……

怠いっす……返事が無いただの屍のようだ……


何か普段使わない筋肉を凄く使ったよ……筋肉痛になる自信がある!


このまま寝たいけど、今頃になって空腹を感じてるんだが。


……魔法袋の中に干し肉あったな。


それを思い出して袋を引っ張りだしたら扉がノックされた。

誰だ。


返事してないのに開かれました、ってイナンナ達じゃん。

皆して大量に何持ってきたの?


「腹減ってんじゃないかと思って料理もらってきてくれたとさ」



食べよーぜって普通に部屋に入ってきたが、もらってきたのはイナンナとルナの功績じゃね?

何故クラウスとエヴァーがドヤってんの?


「椅子は人数分無いから、床に広げちゃいます?」


「綺麗に掃除してありますから大丈夫でしょう。」


歩き回ってないから大丈夫だよ、綺麗です。多分。

てかエヴァーもルナも躊躇いなく床に座るのね、絨毯だから気にしないの?


つか女性陣もう着替えたんだな、早業か。


「普通に入ってきたけど俺が着替えてたらどうすんだよ」


「無いな」


「無いですよね」


「無いですね」


「無いだろ」


ちょ、全員否定かよ!無いけど!

よく分かってんなお前等、さすがだよ!



料理は皆で楽しく美味しく頂きました。



畏まった場所より大衆食堂みたいな場所で食べる飯が一番だと思いました。(作文?)






――――――――――






「活気あふれてんね」


昨日の疲れるアレコレを終了させて町に観光に来ましたよ。

ついさっき購入した魔族風の洋服を着て町中を歩いております。


この洋服便利なんだよ、魔族は成長期に一晩で十センチ伸びるから体に合わせてサイズ変化するんだよ。

俺の装備と同じ原理が働いてるらしいが……小難しい事は気にしたら負けだよね?


外見人間な魔族も居るので服装変えたら注目はされない。

イナンナの犬耳はさすがに目立つのでフードを被っているが……。


「見た事無いのが色々あんな!」


そわそわしだしたクラウスの襟首を掴む。


「んーどうする?俺は武器とか防具屋行こうかと思ってんだけど。」


「私達は洋服を見に行こうかと。」


……洋服さっき買t……いえ、何でもないです。


「オレは色々見てみたい!」


アバウトだな!


「そうですか……では、各々好きなように店を見た後ここで落ち合いましょう。」


ここ、と今居る場所を指差し告げるルナの提案に同意しクラウスの襟首を離した。


お前屋台行くの?本当、屋台のメシ好きな。

ところでちゃんと話聞いてた?


クラウスの動向を見送り俺達も別々の方向へ向かう。


とりあえずどこか入ろう。


賑わってる店より路地裏の廃れてるような店にロマンを感じるのは何故だろうか。


気になった細道に侵入してたどり着いた店を眺めながらそう思いました。

多分、武器とかの店……看板?てか盾と剣がぶら下がってるから……


違ってたら恥ずい!

とそっと中を覗いたらちゃんと武器屋さんでした。良かったよ!


何かスゲーえぐい盾がある……


全面にトゲトゲが付いた盾やモーニングスター、死神が持ってそうな鎌と色々ある。

しかし俺の希望は刀またはそれに近い形状だ……ナタは………あり?


「これなどオーリが持っているのと同じ形ではないか?」


ひゃっほぃい!!!?


熱中し過ぎて気配に気付かんかったわ!!

何でエヴァーおんの!?


「好みの服屋では無かったからな、追い掛けてきてみたのだ!」


……まあイナンナとルナとお前じゃ好み違うだろうな、露出狂だもんな。


「失礼な事考えとらんか?」


「気のせいだ。」


ってお前、マジで刀じゃん、どっから拾ったよ。


エヴァーが持ってきた刀を《鑑定眼》で確認する。



《無銘》

刀に魅入られた魔族の鍛冶師が生涯をかけて作り出した一品。

魔力を込めて打たれたため魔力を通しやすい。

妖刀(使用すると血に酔って理性を無くす呪がかかっている)。



…………うんっ!妖刀って何かなっ!


忘れてたよ、こいつ引き寄せ体質だよ!


うぅ……けど良いな、この刀……

呪が無ければ完ぺ……ハッ!!


イナンナの《神聖魔法》で呪いを解いてもらえば良いのか!

なんてグッドアイデア!


妖刀だった点はマイナスだが見つけた点は褒めてやろう、グッジョブ。


そんな思いを込めて(犬を撫でるノリで)撫でておいた。


やれば出来る子やれば出来る子。




妖刀は無事イナンナにより解呪され普通の刀になりましたよ。


でも解呪した方がまがまがしさが増したのは気のせい?

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