3+2=5であります。
入学して半年、順調に座学と訓練しております。
半年はひたすら座学と訓練(軽度)だけだったお…でも来月から森訓練(ただし軽度)始まるよ。
早く始まってほしいよ…座学って苦手なんだよなぁ…怠い…食後は眠い…
しかし先生の急用により本日は自習であります!ひゃっほい!寝るよ!
「オーリ寝るなよー」
「オーリさん寝ないで」
真面目夫婦め…リア充爆発、したら困るから…うん、良いや。
「てけとーに埋めとけばいーっしょ」
「オーリさん真面目顔だけど性格不真面目ですよね。」
おや、気付いた〜?
「あの、すみません」
「お断わりします」
「オーリ早いぞ!?何も聞いてないからな!?」
おっと、つい条件反射で…失敗失敗。
ところでクラウス、お前はツッコミじゃなくてボケじゃなかった?
…おっと、イナンナさん状態異常(沈黙)だったわ。
「もしよろしかったら、来月の森訓練ご一緒しませんか?」
「わふぅ!」
あ、イナンナその悲鳴犬っぽい。
「オーリ、お前表情があからさまに面倒そうだぞ。」
そりゃーそうだ。なんせお声をかけてくだすってるのが魔族の従者っぽいお嬢さんだしな。
そろそろ魔族呼びを止めて差し上げるべきだろう、従者っぽい水妖種のお嬢さんルナ・ジーン。
そして主人っぽい一角種のお嬢さんエヴァー・ク・ルース。
その二人が俺達の前に立っていた。
森訓練は五人一組で行うため、まあ確かに二人は欲しかった。欲しかったんだが、
「大物はいらなかった」
「何の話ですか…」
おや、戻っていらっしゃった。
「ジーンさん、何で俺等に声かけたんです?」
クラスに沢山いらっしゃるだろーに。
「その、申し上げにくいんですが…」
うん?
「エヴァー様の…空気に…耐えられないらしく…」
………………………
「皆様に、避けられて…」
教室内を見渡す。
視線を逸らされた。
「俺も避けたい」
「真顔ですね」
チッ、どいつもこいつも腰抜けが…せっかく美(少)女と組めんだから喜んで組めやゴラァ。
「…悪人顔ですね」
イナンナさん解説不要です。
しかし…この様子じゃ魔族ズと組むヤツいなさそうだな…
魔族ってのもあるけどやっぱ迫力か、二人が迫力美人すぎるからか。
ルース嬢だけのせいじゃないよジーンさんのせいもあるよ。
てかこの状況って俺等人身御供にされてね?
「…二人ともどうする?」
「私は問題ないです」
「オレも大丈夫だぜ〜」
って事は後は俺次第?
ジーンさんを見る(しょんぼり顔)
ルース嬢を見る(別に私悪くない顔)
教室内を見る(任せた顔)
二人を見る(どうすんの?顔)
……………ま、良いや。
「あー…んじゃ、ヨロシクお嬢さん方」
なるようにしかならないよなぁ…
おい、教室内の傍観者共、ガッツポーズしてんの見えてんぞ。




