表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/987

第90話 オープンキャンパスクライシス

俺は今王華学院のトイレの中にいる。


隼人と真司に誘われて一緒に来ている。


「おい海斗、さっきのって、もしかしてパーティ組んだって言ってた女の人か?」


「ああそうだけど。それがどうした?」


「どうしたじゃないだろ。あんな美人の人とパーティか。正直羨ましいけど絶対まずいだろ。」


「まずいってなにが?」


「おいおい、まじかよ。俺らが庇ってやらなかったらさっきので大変なことになってたぞ。」


「俺も修羅場かと思ってとっさに合わせちゃったけどあれはちょっとやばかったな。」


「いや、だから何がだよ。」


「葛城さんに決まってるだろ。お前正気か?あれがわからないのか?」


「葛城さん?まあなんかおかしかったような気はするけど、気のせいだろ。」


「海斗、もう死んだ方がいいぞ。その方が世のためになるから。」


「どうやら本気で言ってるみたいだからアドバイスしとくけど絶対に葛城さんにはあの人とパーティ組んでることは内緒にしろよ。お前の友達として最後のアドバイスだ。」


「まあよくわからないけど、隼人がそこまで言うなら内緒にしとくよ。」


トイレでの会話を終え、葛城さんと合流してキャンパス内を見て回る。

高校とは違うスケール感と大人感にちょっと圧倒されながらも、将来葛城さんと通っている姿を妄想して、ニヤついてしまった。

今日は学生食堂も解放されており、4人でお昼を取ることにした。

俺のランチは唐揚げ定食で430円だ。さすがは学食、安い上にうまい。

4人で学食の話やキャンパスの話しをしていると


「あれ!?海斗じゃない?なんでここにいるのよ」


「ああ、ミクじゃないか。そうか用があるってオープンキャンパスのことだったのか。そういえば言ってなかったっけ、俺、王華学院志望してるんだよ。」


「え!?そうなの。じゃあ受かったら同じ学校だね。」


「まあそうなるな。まあ受かったらよろしくお願いします。」


「それはそうと隣の可愛い子はまさか彼女さんじゃないよね」


「え?違うけど。ただのクラスメイトです。」


「ふ〜ん。そうなんだ。じゃあ私友達待たせてるからまたね。」


「ああ、じゃあね」


「高木くん。さっきの可愛い人は誰ですか?」


「ああミクはダンジョン・・・・」


そこまで言うと朝受付で感じた以上の周辺温度の低下を感知して俺の生存本能が口を閉じさせた。


「ああ葛城さん、彼女は俺と隼人でパーティを組もうかって話してる相手なんだよ。海斗とダンジョンで知り合いだったみたいで紹介されたんだよ。なあ隼人」


「ああ、そうそうミクね。可愛いから俺と真司でちょっと取り合いになってて、海斗にも相談してたとこなんだよ、なあ海斗」


「え、ああ、そう、そうだよ。俺が2人に紹介したんだよ。まだうまくパーティ組めるかはわからないけど」


「ふ〜ん。そうなんだ。朝の人もだし探索者の人って綺麗な女の人多いの?」


「いやほとんどいないよな隼人。」


「うんほとんど見た事ない。あの2人が特別なだけだよ。殆ど男しかいないしなあ海斗」


「そうだな。探索者は殆ど男だけどたまには可愛い子もいるけどなあ」


なぜかこの瞬間周りにブリザードの幻影を見た気がした。


「いやほんと殆どガチムチ系の男ばっかりだから、なあ隼人」


「ああ、もうそれは男の職場って感じだよなあ海斗」


「そうなのかな高木くん。」


「まあそれはそんな感じだね。結構危ないし。男性比率はすごく高いよ。」


「高木くんはさっきの人達のどっちがタイプなのかな?」


「いやいや、何言ってるのどっちもそんなの考えたこともないよ。俺のタイプは・・・」


「高木くんのタイプは?」


「うっ。それは近々、葛城さんにお伝えできればと」


「そうなんだ。」


そう言った瞬間温度が平温に戻った。

一体何が起こっているんだ?やはり天変地異の前触れなのか?何やら幻影まで見えた気がするし俺はおかしくなったのだろうか?


「そう言えばさっきの2人とも高木くんのこと海斗って呼んでたよね。高木くんも2人の事名前で呼んでたよね。探索者の人ってみんなそうなのかな。」


「まあ、名前で呼びあうのがスタンダードなんだよ、なあ隼人」


「おう、俺たちも名前で呼びあってるよな海斗」


「うん、まあそうかもしれないね」


「そうなんだね。じゃあ私も海斗って呼んでもいいかな。小さい時はそう呼んでたでしょ?私のことも昔みたいに春香でいいからね。」


「名前で呼ぶんですか?は、はるかちゃん。」


「海斗、はるかでいいよ」


「は、は、はるか」


「うん。いい感じ。これから学校でもこれで行こうね。」


なぜか先ほどと打って変わって、太陽が降り注ぐような暖かさを感じる。葛城さんとなぜか名前で呼び合うようになってしまったが、葛城さんが満面の笑みを浮かべているのでどうでもよくなってしまった。

そのあと真司と隼人にまたトイレに誘われた。


「おい、海斗、まさかと思うけどあのミクって可愛い子パーティメンバーの一人じゃないよな。」


「え?そうだけど。」


「ひとつ聞くが、もしかしてもう一人のメンバーも可愛いのか?」


「ああヒカリンか。俺はアイドルっぽくて一番可愛いと思うけどな」


「海斗、お前このやばさに気づいてるのか?」


「いや何の話だよ?」


「絶対にミクちゃんともパーティ組んでる事、葛城さんには言うなよ。もう一人の子のことも絶対に言うな」


「言わない方がいいのかな。」


「当たり前だろ。なあ真司、さっき俺ブリザードの幻影が見えたんだけど。」


「ああ、俺もはっきり見えた。俺の第7感が覚醒した。海斗ほんとうに一回死んだ方がいいぞ。」


「何言ってるんだよ。失礼なやつだな」


とりあえず、2人がどうしても黙っておけというので葛城さん、いや春香にはパーティメンバーの事は当分伏せておくことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[良い点] キャラとか舞台とか、作品としての素材はいいからね [気になる点] 調理が力不足を感じるだけで…… [一言] 近接武器で射程✖→リーチ○みたいな言葉に気を付けながら、創作の基礎力つけば良い作…
[一言] そもそも2年間不毛にダンジョン籠もれる程の狂人が周りの人達の思い等全く理解出来ない方が正常なのでは? ただ友人には恵まれてると思う
[一言] なんでこんなのが書籍化なんてしてんのかなー
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ