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雨のクリスマス

作者: ねこ

 今年のクリスマスは雪が降らない代わりに雨が朝から降り続いていました。


「あーあ……雪が良かったのに」


 窓の外を見ながらたっくんという少年は愚痴を言っていました。


「こら、早く朝ごはん食べなさい、学校に遅れるわよ?」


 しかしお母さんに叱られ渋々と席に着いてパンを食べ始めます。


「サンタさん来れるかな?」

「大丈夫よ、サンタさんは雪の中でも来れるんですもの、雨でも来れるわ。」

「風邪ひかないの?」


「ひいちゃうかもね。でも、みんなにプレゼントを贈る為ならきっと風邪なんてへっちゃらよ。」


 お母さんがそう言うとたっくんは少し泣きそうになります。


「それなら僕、プレゼント要らない。」

「あら、どうして?」


「サンタさんが風邪ひいちゃうなら僕は要らないや、来年また元気に来て欲しいの。」


 たっくんはとても優しい子でした。それを聞いたお母さんはたっくんの頭を撫でました。


「たっくんのその気持ちだけでサンタさんは嬉しいと思うなぁ。」

「えっ?」

「大丈夫よ、サンタさんは子供達のキラキラの笑顔が見たいのだからその中の1人のたっくんが悲しむ様な事するはずないわよ。」


「ほんと?」

「ほんとよ!きっとレインコートを着てくるわ。トナカイさん達も雨なんかに負けずに走るはずだもの!そうだ!学校から帰ったらてるてる坊主を作りましょう。夜には晴れる様にね!」

「うん!」


 たっくんは大きく頷くと朝ごはんを食べて学校へ行きました。そしてすぐに帰ってきててるてる坊主をたくさん作りました。


「よし!これで夜には晴れるわよ。」

「うん!」


 しかし夜になっても小雨は続きました。なのでたっくんはサンタさんの為にタオルと温かい飲み物を靴下の横に置いて寝ました。すると朝には少し湿ったタオルと空になったカップ。そして『ありがとう』のメッセージと靴下の中にはプレゼントが届いていたのでした。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

雨のクリスマスですね。

メリークリスマス!

果たしてキラキラしてたのは子供達の笑顔だったのかな?みなさんは作品を通して何がキラキラしてたのか……探してみて下さい!

メリークリスマス!

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