0.6.1.3 ポトフちゃんの揚げ物
そうそう、小耳に挟んだんだけど、スタッフさん達の間で料理がプチブームになってるらしい。
ほら、焼きマヨ味噌とかも、その過程で話題に上がったんだって。生クリームかけご飯とかいう、あんまり想像したくないものも作られたらしいけど……まあ、それはいいとして。
トリ肉の調理法をブタ肉でやってみるとか、ブタをウシに変えてみるとか、そういうことをやってみてくれたらいいな〜って思いで、トリ、ブタ、ウシ、今日はそれぞれ一品ずつ、調理方法も変えて料理していきますよ。
まずはトリから。使うのはモモ。
1口大に切って、フォークでプスプスと穴を開け、ボウルに入れる。そこへ醤油を投入して揉み込む。あとは上からラッ葉を被せて味を染み込ませるためにちょっと置いておきます。
その間に、ブタ。こちらはロース。2センチくらいの厚みに切り出したものを用意したよ。
脂身と赤身の境目に包丁を入れ、筋切りをする。そして、肉たたきでダムダムと均等に平たくなるように叩く。
両面には塩コショウを気持ち多めに。ソースがないから、最初から味を濃いめにつけておきます。
後は薄力粉とケーランと……パン粉!丸パンから作りましょう。あ、そういえばこっちに乾燥棚なかったな。うさちゃんにお願いして、設置して貰いましょ。
「ん、ここでいいか?」
「はい。ありがとうございます。」
「あ、そうだ、こうして、棚板に触れて乾燥させる時間を調節出来るようになったから、触って確かめてみてくれ。」
「わかりました。」
早速、触ってみると、アナログ時計と、6つの0が表示されたウィンドウが出てきた。ふーむ。針を動かしても、数字を入力してもいいみたいだね。
とりあえず、1時間刻みで乾燥させてみよう……
で、3日ほど進めまして、カチカチのパンが出来ました。
これをおろし金で細かく削って……『パン粉』の完成。
では改めまして、ブタロースの調理に戻ります。薄力粉を満遍なくまぶして、溶きケーランにくぐらせ、パン粉を纏わせます。
そして、お鍋にたーっぷりの黃オイラを用意。勿体なく感じちゃうけど大丈夫。揚げても揚げても汚れないようにしておきます。再利用OK。
揚げ物が吸った分は減るから、継ぎ足す必要はあるけどね。
火にかけて、箸の先を沈めてみる。ぷくぷくと箸の周りに泡が出てきたら入れ頃です!ブタロース、投下!ジュワジュワパチパチ……耳に心地いい音色だ。
揚げてる間に、キャベツを千切りにしましょう。ザクザクっとね。
3分ほど揚げたら、ひっくり返してもう3分。
んん〜、こんがりきつね色で美味しそうな『ブタカツ』の完成!鍋から引き上げて、バットへ移して油を切っておきましょう。
さ、トリモモも揚げちゃうよ〜。ボウルに入っているお肉を3つに分けて、それぞれに、薄力粉、片栗粉、両方をミックスした粉をまぶすよ。どれだけ変わるか食べ比べだ。
粉をつけたらオイラへぽーん!5分くらい揚げます。その間にレモンを切っておきましょ。
トリモモを揚げ終わって『からあげ』が完成。こちらもバットへ乗せておく。
次はウシ料理。
お高い部位は変に弄らずそのまま焼いちゃいましょう。
サーロインを分厚く切って塩コショウを振り、熱したフライパンへ。油は牛脂をひいておきました。
強火で1分焼いたら、ひっくり返してもう1分。最後に、弱火にして蓋を被せて1分。覚えやすくていいね。
焼き終わったら、ラッ葉に包んで置いておきます。
さて、これだけじゃ厚みが変わったくらいで、焼肉とあんまり変わらないよね。てことで、もう一品。
手元にあったモモ肉を薄切りにして、タマネギをくし切りにします。あ、素体に後で味付けしなきゃ。
次に、タマネギを鍋に入れ、浸るくらいの水を注ぐ。そこに醤油とお砂糖を入れて煮立てる。
タマネギが全体的に透明になってきたらモモ肉も入れて弱火でさらに煮る。
グツグツと順調に煮えています……が、しかし、ここで“灰汁”が発生!めんどくさいので、君にはここで消えてもらうよ。箸先でちょいちょいっと混ぜて溶かします。これで味が悪くなったりはしないよ。
アクも溶けきったのでこれで完成。
さーて、料理が出揃いました。盛り付けて机に並べよう。
からあげは、ゴロッと山のように盛り、レモンを添えて。
ブタカツは一口大に切ろう。刃をたてるたびにザグッ!ザグッ!と乾いた音が鳴る。これだけですでに美味しい……お皿に乗せたキャベツの千切りに、立てかけるように盛り付け。
さて、サーロインはどうなったかな?ラッ葉からお肉を取りだし、こちらも一口大に。断面は薄ピンクなミディアム。理想の『ステーキ』が出来ました。
モモ肉とタマネギの煮込みは、食べる直前に盛り付ける。お米がツユをすってデロデロになっちゃうからね。
最後に、お椀にご飯を盛ってセッティング完了。
さあ、うさちゃんと一緒に食べましょう!




