0.5.0.0 ポトフちゃんの予定変更
・活動報告にポトフとうさちゃんのイラストを載っけました。よかったら見てね。
お休みをはさんで月曜日。今日も一日頑張りましょう!
「おはようございます!」
「ああ、おはようポトフ。可愛らしい服をもらったようじゃのう。よく似合っとるぞ。」
「ありがとうございます。」
家を出ると、もちさんと対峙しているゴインキョさん。私を視界におさめたもちさんは立ち上がり、ぴょんこぴょんことこちらへやってきたので鼻先をくすぐってやる。今日ももふもふだね。やっぱりモデルはアンゴラウサギかな。
「この子はもちさんです。」
「ポトフにそっくりじゃのう。よろしく頼むぞ。」
「む゛〜。」
「ところで……雲の上まで飛ばされたときいたが、大丈夫じゃったか?」
あれま、ゴインキョさんにまでご心配おかけしまして......
「大丈夫ですよ!びっくりはしましたけど、こうして元気です!」
「それならいいんじゃが……そうじゃ、ポトフを危険な目に合わせたお詫びに、わしらから何か贈ろうという話が出てな。」
「はぁ……」
あれ?もしかしてガチでやばかった案件?まぁそれなら、断るほうが失礼かな。
「そのうち杖やアクセサリーを渡されるはずじゃから、遠慮なく貰ってくれ。」
「わかりました。ありがたく頂戴しますね。」
おっ、ちょうど欲しかったやつですね。買わずに待ってようかな。
「うむ。それから、今日からクエスト機能を実装するんじゃがのう。」
「おお!」
「いつでもいいんじゃが、リリース時に実装予定の街に移動して、料理のチュートリアル用のクエストをお主に作って貰いたいんじゃ。」
「わかりました!」
料理のチュートリアル!何いいかな?切る、混ぜる、焼く......色んな調理方を説明しなきゃだよね。それで簡単なやつ……あ、なにも1品だけでで済ませなくてもいいのか。うーん......ゆっくり考えよう。
それじゃあ今日は何をしようかな。
ウシカボチャとトリイチゴの解体と味付けがまだだからそれと……部位ごとに分けるのと……完全体のブタモモ作りかな。
あとは......時間があったら、森の街とか、他の国の街に行って、お店を見て回って、農園に並べる物の参考にしたり、使えそうなものを見つけて実装したい。未実装だけど背景のお店で売ってるやつって、結構あるみたいだからそういうのをアイテム化したいんだよね。
多分小麦粉もどっかにあるはず。クリ料理に使いたいし、何にでも使えるからはやいとこ確保しておきたい。製粉施設とかもないし、農園で作る……かはわかんないけど後にして、先に流通させちゃおう。
てことで、まずは畑へ向かって作物の収穫。
「これがこの前作ったウシカボチャです!」
「本当にでっかいのう......」
むっちり肥えたウシカボチャ。インベントリへ収納し、作業場へ。重ーい。
「む゛〜。」
のろのろと歩いていると、もちさんが私の前にしゃがみこむ。背中に乗れって?な〜んて賢くて優しくて可愛くてふわふわな子!歩きでも10秒もかからない距離だけど乗っちゃう!
作業場についたら、木工用に置いてあったベニヤみたいな薄い板を地面に敷く。そこにウシカボチャをのせて、解体開始です!
まずは尻尾のようなヘタを取る。包丁で根本に一周切れ目を入れ、ヘタを持ってぐるぐるとねじって関節を外して引っ張る!とれたとれた。とりあえず横に置いておく。
いよいよ本体に手を付けるよ。どうしようかな……ミカンみたいに放射状に剥いてもいいけど、素材として使うなら大きいサイズの皮を残したいよね。牛革の敷物みたいな。
縦に一本切れ込みを入れて、こう、桂剥きみたいに......は無理か?球状に近いもんね。
いや、上面と下面の皮を切り取ればいけるかも?
横倒しにして側面を下に。ヘタ側とお尻側の皮ををまぁるく切り取って、さっき入れた切れ込みから剥がしていくと、真っ白な牛脂!これで油には困らないぞ~。それを更に剥がすと、肉!肉!肉!白と赤のコントラストが美しい……!ああ~隙間からもサシのはいった身が覗いてるよ。
テンションが上がった勢いで、『見てくださいこの美味しそうなお肉!』とゴインキョさんへ話しかけ……ん?ゴインキョさんが車酔いした時みたいに顔を背けて遠くを見つめてる……
「ゴインキョさん!……ゴインキョさん?どうしました?大丈夫ですか?」
「わし、肉ダメかもしれん……」
アー!!やめやめ!今日の予定変更!!お肉の解体はゴインキョさんがいないときにやります!!ハイ!収納!!!牛も豚もおんなじに見えるよね!
「ゴインキョさん!今日の料理は終わりです!ほかのことやりましょう!」
「す、すまんな。気を使わせてしもうて……」
「私こそすいません、うっかりしてました。」
意図せずして古傷をえぐってしまった……これからは気を付けます。お肉NG!
ということで、予定を繰り上げて街に行きますよ。解体途中のお肉は収納しておきましょう。
「んむ゛~。」
「もちさん!?」
家の中にある収納棚へウシカボチャをしまっていると、私を追いかけてきたのか、入り口にもちさんが詰まってる......!!!ここまで着いてきたの?なんだよかわいいやつだな〜!羽がつっかえてるのかな?入り口広げておこうね〜。ちょっと下がってね〜。
ハウジングモードにして......ドアを大きくして......これで家の中にも入ってこれるかな?
「もちさーん。」
「む゛っむ゛っ。」
もちさんを呼ぶと、猫が狭いところを通るようにぬるんっと入ってきた。君の体ほとんどが毛だものね......
きょろきょろ室内を見回しているところ悪いんだけど、私これから出かけるんだよね。
家の外に出るともちさんもついてくる。
「もちさんも連れていくのか?」
「もちさんはお留守番ですよ。」
外に出るともちさんはモーチの木の方へぴょんこぴょんこ。マイペースだね。いいよいいよ、食べな。
それじゃあ森の街へ行きましょう。




