0.7.0.3 ポトフちゃんと魔道具
さてお次は、取っ手に火の魔晶石がついた、蓋とセットのお鍋、『火鍋』。そういう料理あった気がするけど……まあいいか。
大中小、各種取り揃えてくださいました。おまけに、同じような仕様のフライパンまで!ありがとうございます。助かります。
とりあえず中くらいのお鍋で使い心地を試してみる。8分ほどまで水を入れ、火にかけると……あっという間沸騰して、みるみるうちに嵩が減っていく!おまけにすんごい蒸気が出てる!
煙がおさまったら、鍋は空っぽ。うーん……悪くはないんだけど、蒸発する速度が早すぎるかな。手元の魔晶石でオンオフ出来るらしいんだけど、水蒸気が邪魔でタイミングがなかなか難しい。
あと、鍋に接している部分が焦げちゃうかも。
「う〜ん、確かにそうですわね〜。」
「もっとスピードを緩めて、微調整しやすくしたいですね。」
というわけで、修正!混ぜながら熱することで焦げ付かないようにする、という私の意見を参考に、混ぜている間だけゆっくり煮える、って形に落ち着きました。ゆっくりって言っても、普通の鍋で煮るよりずーっと早いよ。
さて、修正が済んだところで、火鍋のもう1つの機能を体験してみましょう。
試す食材はトマト。こんなのいくらあってもいいからね。
ヘタを取ってそのまま鍋へぽーいぽい。蓋をして火にかけて、とりあえず20分。数秒待つと、プシューっと蒸気が抜ける音。どうやら煮えたみたい。
蓋を取ると皮が破れ、グズグズの中身が飛び出したトマトが!ヘラで触ってみると、簡単に崩れていく。いい感じだね!圧力鍋の機能も問題なし!
さて、お次はミキサー。ミキサー?
ビーチボールのような大きさのシャボン玉。これがそうらしい。
下に台座みたいなのがあって、水晶玉っぽくもある。
台座には取り外しができる受け皿が乗せられており、ここに乗せたものが、このシャボンの中で切り刻まれるそうだ。
とりあえず、後で使う予定のタマネギで動作を確認してみよう。受け皿に置いて、最小を選択。
スタートボタンを押すと、タマネギがフワッと宙に浮き、風の刃がスパパパッと切り刻む。おおーっ!これだよこれ!まさに魔道具!
そのまま受け皿に落ちたタマネギは、粗みじん以上乱切り以下って感じ。
他の強さも試してみたけと、中が細かいみじん切りで、最大だと、すりおろしたものと同じくらい滑らかに。これも問題なさそうだ。
さてさて、調理器具が出揃ったところで。今日の料理の続きに取り掛かりますよ。
ドロドロになったトマトをザルに入れて漉し、火鍋に入れて煮詰めていきます。すこしトロみがついてきたら火からあげ、器へ移して粗熱を取る。これで『トマトピューレ』の完成!
お味はどうかな?1匙ペロッと。んん〜トマトの甘酸っぱさが凝縮されてる!
これを使って、いくつかソースを作ってみよう。
材料はトマトピューレと、すりおろしたタマネギとニンニク。
この3つをお鍋に入れて、塩コショウ、砂糖とお酢を加え、火にかけて煮る。
ドロドロに煮詰まったら、完成!『ケチャップ』です!
ギューッと詰まったトマトの旨味とタマネギの甘みを、飾り立てるニンニクの独特な香り……
これをねえ、さっき作ったジャガイモのガレットにつけて食べるんですよ……くーっ!最高!
ささ、お二人もどうぞ……
「うむ……ん!ん?複雑な味じゃが……なかなか美味いのう。」
「あら〜?これは、今日作ってたものね〜?……!!凄いわ……ほっくり優しいシンプルな味わいなのに、パンチの効いたケチャップをかける事でいくらでも手が伸びてしまうわ……!」
なかなかに高評価じゃないですか。
このケチャップは、チュートリアルの後にヘルプ用の子からプレイヤーに渡してもらおうと思ってるんだよね。『これ付けるともっと美味しくなるよ〜。』みたいにね。
さて、もう1つソースを作るよ。
材料はほぼ同じ。トマトピューレと、タマネギ、ニンニク。
まず、火にかけたフライパンにオイラを入れて、すりおろしたニンニクを投入し、熱する。
チリチリ音がして、香りがたってきたら、みじん切りにしたタマネギを加え、透き通るまで炒め、トマトピューレを追加。
後はケチャップと同じように、味付けして煮詰めるだけ。あっ、こっちはお酢入れないよ!
これにて、『ピザソース』完成!
焼くことによって一層引き出されたタマネギの甘みと、少しだけ残った形の粒感がいいね。
「ねえ〜ポトフ〜、ニンニクって、必ず使わなければならないものなのかしら〜?」
「苦手なら抜いちゃっても大丈夫ですよ。ニンニクをメインに据えた料理とかなら、話は別ですけど、こういうソースに入れてるものは、香付け的な意味合いが強いので。」
「あら〜そうなのね〜。」
ニンニク苦手なのかな?と思ったけど、メリーちゃんではなく他のスタッフさんが苦手としているらしい。メインに使う料理は少ないから安心して下さい。サブでめちゃくちゃ使うと思うけど……
最後に、似たような要領でもういっちょ、『トマトソース』を作って準備完了。
さあさあ、これにて素材も勢揃い。いよいよ今日のメイン料理を作りますよ!




