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【書籍化】落ちこぼれだった兄が実は最強〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜  作者: 茨木野
第5章

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63.勇者、理事長の弟が転校してくる



 弟の転移魔法で、俺は学園の裏庭へ一瞬で飛んだ。


 ガイアスの腕では、まだ室内への転移ができないのだ。


「うっし、じゃ教室いくか」


 俺はガイアスの首の後ろに、腕を回す。

 ぐいーと俺を押しのける。


「どうした?」

「……何度も言ってるけど、学園では不必要にベタベタしないでよね」


 ふんっ、とガイアスはそっぽ向いて、先を歩く。


 俺はその後ろをついてく。


「なんでだよー」

「恥ずかしいからだよ。わかるでしょ?」


「え、さっぱりわかんないんだけど?」

「……もういいよ。鈍感兄さん」


 ガイアスとともに、正面玄関へと回る。


「……おい見ろよ、化け物兄弟だ」

「……ほんとだ、今日も兄弟そろって怖ぇえ」


 生徒達全員が、俺たちに注目を集めている。


「はぁ~……」

「ん? どうした弟よ?」


「いや、ボクもすっかり兄さんと同じカテゴリーに分類されてるんだなって……」


「いいじゃないか。兄弟なんだし、おそろいで結構なことだろ?」


 ややあって、俺たちは教室へとやってきた。


「おはよう、ユリウス君っ」

「おはよーさーん♡ 旦那様っ♡」


 窓際の席に座っていると、美少女ふたりが俺に声をかけてくる。


 ハーフエルフのエリーゼ。

 極東の皇女サクラ。


「おっす、ふたりとも夏服似合ってるぜ」


 女子も今日から薄着になっていた。

 ミニスカートに半袖シャツ。

 サマーベスト。


「えへへっ♡ ユリウス君もとっても似合ってるよ!」

「ほんま何を着てもあんたは様になるなぁ♡ かっこええわぁ♡」


 左右に彼女たちが座り、むぎゅーっと腕にひっつく。


「……ちょっとさ、うるさいよ君たち」


 俺の前の席に座っているのは、弟のガイアスだ。


「おお、すまんすまん」

「兄さんに注意したんじゃないよ。……そこのやかましい女ふたりにしたの」


 弟は露骨に嫌そうな顔を、ふたりに向ける。


「そんなに騒いでないもんっ」


「あんた自分が人前じゃ恥ずかしくて、お兄さんにベタベタできないストレスを、うちらにぶつけるのやめてくれへん?」


「なっ!? へ、へ、変なこというなよ! 馬鹿女!」


 ガイアスが顔を真っ赤にして叫ぶ。


「素直になればええのに。このブラコン」

「誰がブラコンだよ!」


 と、そのときだった。


 キーン、コーン、カーン、コーン……。


「始業の鐘だ。ほら、みんな席に着けよ、怒られるぞ」


 サクラとガイアスがにらみ合い、それぞれ席に着く。


 ガラッ。


 出入り口のドアから、担任の先生。

 その後ろに、見かけない【男子生徒】がいた。


「……ねえちょっと美形じゃない?」


「……髪の毛なっが。顔ちっさ。まつげながっ。女の子みたーい」


 先生は黒板の前に立って言う。


「おはようみなさん。今日はまず転校生を紹介します」


「「「転校生?」」」


 ガイアスは不審そうな顔で首をかしげる。


「……こんな1学期もあと少しで終わる時期に?」


 そのときだった。


「へぇ、あなたがユリウスさんですかー」


 弟の頭の上に、転校生がしゃがんで座っていたのだ。


「なっ!? い、いつの間に!? どけよ!」


 ガイアスが手で払う。

 ふっ……と煙のように、転校生が消えた。

 机の上に座り、俺と鼻先がくっつくくらい近くに居た。


「おっす、俺ユリウス。いい【縮地】使うなぁおまえ」


 武術の奥義の一つだ。

 相手に一瞬で近づくスキル。


「へえ、縮地使ったってわかったんですか。意外とやりますね、あなた」


 ニッ……と転校生が笑う。


「ぼ、ボクでも目で動きが追えなかった……こいつ……何者なんだ……?」


「おっと失敬。名乗ってませんでしたね」


 よいしょ、と転校生が机から降りる。


「初めまして、ぼくは【ミカエル】。【ミカエル=フォン=グラハム】です。どうぞよろしく」


 にゅっ、とミカエルが手を伸ばす。


「よろしく。しかしおまえ小さいな、本当に同級生ためか?」


「外見上は10歳です。ですが【兄上】があなたと同じクラスでいいって。飛び級ってやつらしいです」


「ふーん……兄上って?」


「理事長やってるです」


 なんと、こいつ理事長の弟なのか。


「ゆ、ユリウス君に近づく男がまた……!」


 エリーゼがなんか頭を抱えていた。


「え、じゃあ理事長も【天使】なのか?」


「「「へ……? て、天使?」」」


 エリーゼ達が、ぽかんとした顔になる。


 飄々とした態度を取っていたミカエルだったが、真面目な顔つきになる。


「へぇ……あなた、ぼくが天使だって、よく気づきましたね。最上級の隠蔽魔法つかっていたのに」


「え、その程度で隠してたつもりだったの? てっきりオープンにしてるもんだと思ってた」


 2000年前じゃ隠蔽からの騙し討ちなんて日常茶飯事だった。


 それを見破る魔眼を外出時に発動するのは常識だ。

 

「……面白い。あなた、とてもいいです」


 ミカエルは楽しそうに……口の端をつり上げる。


「兄上に聞いていたとおりです。あなた、本物の強さをお持ちのようです。面白い、実に、面白い」


 バサッ……! とミカエルが白い6枚の翼を広げる。


「ユリウスさん、ぼくと決闘をお願いするです。あなたの強さ、計らせてほしいです」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] あ……ああっ、服が!←
[気になる点] BLなら最初からBLって書けや ホモばっかじゃねーか [一言] ホモは嘘つき
[気になる点] もう少し日本語を勉強してはいかがでしょうか。 [一言] どんどんつまらなくなっていく
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