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【書籍化】落ちこぼれだった兄が実は最強〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜  作者: 茨木野
第4章

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50.勇者、弟たちと同好会を立ち上げる



 放課後。


「ねえユリウス君。帰りにお茶してかないっ?」


 同級生のハーフエルフ・エリーゼが、ニコニコしながら誘ってくる。


「あ、ごめん。放課後は弟と用事があるんだ」


「むぅ。そう言えば最近ずっとだよね。いつも何してるの?」


「え、弟の修行に付き合ってるんだけど?」

「修行……ねえ、見学させてもらってもいい?」


「うちもぉ、気になるわぁ~」


 隣国の皇女サクラが俺たちの元へやってきた。


「おう、いいよ。みんなで行こうか」


 俺たちは教室を出て、弟のもとへ向かう。


「どこで修行やっとるん?」

「特待生の部屋だよ。あそこもらったけど使い道なくてさ。中を改造してトレーニングに使ってるんだ」


「いつもそこで修行してるの?」

「ああ。昼休みと放課後。最近学校で空いてる時間はほとんど弟といるかな」


「へぇー……いいなぁ、ユリウス君と個人レッスンかぁ~♡」


 ややあって。

 俺は特待生の部屋までやってきた。


 ガラッ。


「待たせたな、弟よ」

「兄さん! 遅いじゃないか……って、え?」


 弟のガイアスは既に部屋にいた。

 

「……誰、そいつら?」

「おいおい同級生の顔も忘れたのかよ」


「……興味ない。どうしてここに連れてきたのさ?」

「え、だって見学したいって言うから」


「……ふーん」


 ガイアスは不機嫌そうに、部屋の奥へ引っ込んだ。


「ごめんな、うちの弟が失礼して」


 特待生の部屋は、教室の2倍くらい広い。


 部屋は2つに区切って使っている。

 手前はソファなどを置いてある応接スペース。


 奥は四方を結界で包み、暴れてもいいように作ってあるトレーニングスペース。


「この部屋の設備、学園が用意してくれたの?」


「え、自前で。魔法で作った」


「えぇ!? す、すごすぎる!」

「やっぱユリウスはんは、すごいわぁ♡」


 サクラが俺の腕を、ぎゅっと掴む。


「兄さん! いつまで女と喋ってるんだよ!」


 弟がやってきて、俺の腕を掴んで引っ張る。


「悪い。じゃ、みんなは危ないから応接スペースにいてな」


 俺たちはトレーニング室へ移動。

 弟から離れた位置で、構えを取る。


「じゃ今日も打ち込みからな。魔法もありで」


 ダンッ……!


 ガイアスが俺に突っ込んでくる。


 キンキンキンキンキンキン……!


 四方八方から、双剣を使って攻撃してくる。

 

 俺はその場から動かず、弟の剣を全て受け流す。


「妙だな……」


 手数は増えたし、太刀筋も鋭い。

 だが今朝より剣筋が雑だった。


「くそっ! このっ!」


 ドガッ……!


「ぐぅ……」


 俺のカウンターを受けて、ガイアスがその場にしゃがみ込む。


「なんか怒ってるだろ。剣に出てるぞ?」


「うるさい! 馬鹿兄さん!」


 ガイアスはバク転して俺から距離を取る。


「【風烈刃ウィンド・ストーム】! 【業火球バーン・ストライク】!」」


 中級の風と火の魔法を、同時に放つ。


 俺を中心として、炎の竜巻が発生した。

 

 ゴォオオオオオオオオオオ!


 俺は剣を創生し、竜巻を斬る。

 

 スパンッ……!


「……くそっ!」


 魔法が強制解除され、弟は膝をつく。


「中級魔法を無詠唱で同時発動できるようになったのは評価する……が」


 うつむく弟に近寄り、俺は頭をなでる。


「どうした、嫌なことでもあったか?」


 そのときだった。


「ユリウス君! すごい、すごいよっ!」


 エリーゼ達が、応接スペースから、俺たちのいる場所までやってきた。


「あんなすごい早さの剣を全部さばくなんて!」


「強力な魔法を一刀で斬ったのも見事やったわぁ♡」


 ふたりが俺に至近距離まで近づいて言う。


「チッ……! どけよ! 修行の邪魔だよ!」


 ガイアスがエリーゼ達を、突き飛ばそうとする。


 パシッ。


「女の子に手を上げちゃ駄目だろ?」


「うるさい! こいつら邪魔なんだよ!」


 ガイアスは俺の手を払うと、その場から離れていく。


「許してやってくれ。なんか今日虫の居所が悪いみたいなんだ」


「弟さん思いやなぁ♡ 優しくて素敵やで♡ ……ところで、弟さん、あんなに強くなったのって、修行のおかげなん?」


「そうだな。始めてから2ヶ月くらいかな」


「そんな短期間で!? す、すごい!」

「なぁユリウスはん。うちも修行つけてくれへん?」


「あ、わたしも! あれくらい強くなりたい!」


 サクラとエリーゼが手を上げる。


「おう、いいぞ」

「ちょっと待ちなよ!」


 応接スペースから、ガイアスが肩を怒らせながらくる。


「なんで他のヤツも面倒見るんだよ!」


「え、別にいいだろ。ひとり見るのも、3人見るのも同じだし」


「だめ! 兄さんは、ボクだけ見てればいいんだ!」


 エリーゼ達をガイアスがにらみつける。


「……別にお兄さんはあんたのもんちゃうやろ?」

「兄さんはボクのだよ。他人はすっこんどけよ」


 険悪なムードだが、良いきっかけかもしれないと思った。


 ガイアスは教室で浮いている。

 ヒストリアがいなくなってから特にだ。


 どうにか同級生と接点が作れないものかと、思っていたのだ。


「じゃあ俺たちで【同好会サークル】立ち上げないか?」


「「同好会?」」


「ほら、生徒手帳に書いてあったろ。学生達で集まり、放課後スポーツしたり、学業したりする活動」


 確か4人居れば、同好会の申請ができたはずだ。


「俺、ガイアス、サクラ、エリーゼ。ほら、必要な人数はそろってる」


「うちは賛成。……まあ、弟君と一緒なのはちょっとアレやけど」


「わたしも、ユリウス君と放課後も一緒なのは大賛成だよ!」


「ボクは反対だぞ! どうしてこいつらと……」


 俺はガイアスの肩をポンッとたたく。


「頼むよ。な?」


「……まあ、兄さんがどうしてもって言うなら」

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― 新着の感想 ―
他の人のコメント通り、ガイアス君がツンデレになってきて、キャラとしての魅力が出てきたのに、他のヒロインたちやユリウスの成長がないせいで、台無しになってる テンポも速く、ポンポン話が進んでいくんだから、…
[一言] ガイアスは成長してきていてキャラに魅力が出てきて好印象だけど、その他のヒロイン陣が深堀無さすぎてヒストリアと同格くらいに尻軽に見えて毒にも薬にもならない状態だと思う
[気になる点] 内容は面白いはずなのにユリウスの「え、」が多過ぎて残念な感じになってます。 転生してしばらくならまだ良かったんですが、ずっとそれは流石にちょっとね。
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