248.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
無限に続くかと思われた闇の回廊を抜け、ガイアスは地上への階段を登りきった。
視界が開けた瞬間、強烈な陽光が網膜を焼く。
新鮮な大気の味と、草木の匂い。
生還の実感が、肺の奥深くまで染み渡る。
「おかえり、ガイアスよ。……よくやったの」
出口の傍らで、巨躯を揺らして魔王ヴェノムザードが待ち構えていた。
彼はガイアスの姿を認めるなり、満足げに髭を撫でる。
その言葉に、ガイアスは眉をひそめた。
「分かるのか?」
ガイアスは短く問う。
このダンジョンは特殊な結界で覆われており、外部からの干渉を一切受け付けない。
遠見の魔法で覗き見ることも、使い魔を忍び込ませて監視することも不可能なはずだ。
だというのに、ヴェノムザードはガイアスが「何か」を成し遂げたことを確信している。
「うむ。確かに外から中を窺う術はない。儂とて、おぬしが中で何を斬り、何を越えたかまでは知らん」
ヴェノムザードは重々しく頷き、金色の瞳でガイアスを射抜いた。
「だがな、おぬしの目を見れば分かるのじゃ。『成った』、とな」
「成った……?」
「そうじゃ。迷いが消え、理そのものを捉える澄んだ瞳。……かつて儂が仕えた、転生勇者ユージーンと同じ領域に立ったということじゃよ」
ユージーン。
その名を聞いた瞬間、ガイアスの胸の奥がカッと熱くなった。
かつて世界を救い、ガイアスが目標として背中を追い続けてきた伝説の勇者。
師であり、憧れであった存在。
魔王の言葉は、ガイアスがその頂きに指をかけたことを認める、何よりの賛辞だった。
ガイアスは拳を握りしめる。
掌に残る、概念を斬った感触。
それが幻ではないことを、目の前の老魔王が保証してくれたのだ。
鼻の奥がツンと痛むような、熱い感慨がこみ上げてくる。
「……そうか」
ガイアスは短く答え、こみ上げる感情を噛み殺した。
今はまだ、感傷に浸っている暇はない。
最強の力を手に入れたのは、過去を懐かしむためではなく、未来を切り開くためだ。
「行くぞ、ヴェノムザード。皆が待っている」
ガイアスは視線を遥か彼方、黒雲が渦巻く空へと向けた。
そこには、世界を滅ぼさんとする巨悪――邪竜帝が君臨している。
「仲間たちと合流し、終わらせる。……ボクたちの手で、この戦いを」
「うむ。参ろうか、新たな勇者よ」
魔王がニヤリと笑い、ガイアスの隣に並ぶ。
二つの影が、決戦の地へと向かって走り出した。
【おしらせ】
※2/11(水)
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