230.人外
ガイアスは魔王ヴェノムザードを、相棒として選ぶことにした。
「じゃ、その他の装備について、はなそうか」
ぎょっ、とガイアス達は目をむく。
「ん? どうしたおまえらー?」
「い、いや……あなたは、一体だれですか……?」
目の前に居るのは、黒髪の青年だ。
白いシャツに黒いズボンをきた、20代くらいの青年である。
右手の甲に、太陽の紋章が刻まれてる。
「ああ、おれ? 八宝斎。人間だった頃の姿だな、これは」
「!?!?!?!?!?」
ガイアス含めて、頭の中にはたくさんの疑問符が浮かんでいる。
ガイアスは……。
「そうですか」
「「「飲み込んだ!?」」」
そう、飲み込んだ。ガイアスは、目の前の青年が、兄と同じ人外の存在であることに気づいた。
そして、そんな彼らにツッコミなんてしても無駄だ、ということも。
「ガイアス君……ちょっと化け物の相手に、慣れすぎじゃあない……?」
エリーゼがそういうと、ガイアスは「君らも大概だよ」という。
確かにもう、エリーゼを含めた全員が、まあそういうものかと納得していた。
「それで、八宝斎さま。どうして人間の姿に?」
「このほうが君らを指導しやすいかなっておもってね」
「指導……?」
八宝斎はうなずいて、答える。
「これから君たちの武器を、チューンナップ&使い方を指導してあげようってね」
「!? そこまでしてくれるんですか……?」
少しでも戦力を底上げしておきたいガイアスにとって、八宝斎の申し出は、願ったり叶ったりだ。
「けれど……どうしてそこまでしてくれるんですか? まさか自分も世界を平和にしたいからとか……?」
すると八宝斎は、ニコッと笑う。
「勇者パーティの武器ってやつを、作ってみたい!! ただそれだけだよ」
「…………」
「勇者に武器を作ったことあるけど、勇者パーティにってのは初めてだ。初めてのものを作ること以上に、わくわくすることってないよね!?」
……やっぱり、この人は兄と同類だ。
理解できない人種。だから……。
「そうですね」
とだけ答えておいたのだった。
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