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【書籍化】落ちこぼれだった兄が実は最強〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜  作者: 茨木野
第14章

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219.ムカつく天使



 ルシフェルと目隠しチェスをした。

 結果、俺の全勝。


「いやぁ、お強いですねぇ」


 結界内部、理事長室にて。

 シルクハットを被った、ルシフェルがにちゃりと気持ち悪い笑みを浮かべる。


「ユリウスくんは全てにおいて強いですねぇ。まるで神様みたいですねぇ」

「思ってもないこと言うんじゃあねえよ。神のパシリのくせに」


 うふふ、とルシフェルが笑う。


「神なんて、あなたと比べたらカスですよ」

「おい天使……」


 チェスに飽きた。


「次何するよ?」

「では脳内マリオカ●トでもしますか」


 この世界では魔法でやるゲームというものがある。

 映像魔法を応用しており、映像のなかのキャラクターを、コントローラーを使って操作するというもの。


「どこにゲームなんてあるんだよ?」

「ですからぁ、脳内でぇ」

「んなもんさすがにできるかよ。ほい」


 俺は指を鳴らすと、目の前に画面、そしてゲーム機が出現する。


「ほぉ! これはすごい! 結界でこの中で魔法・能力を無効化してるのに! ゲーム機を作り出してしまうなんて!」


 わざっとらしい驚き方しやがってよ。


「結界術を応用してるのですね」

「せーかい」


 能力を使うと、無効化されてしまう。

 だから、ここに貼られてる結界の術式を書き換える。


 結界とは空間魔法。

 区切った領域の中に、外と中という二つの世界を作る。


 空間魔法を応用し、結界で区切られた空間のなかでなら、なんでも作り出せる空間へと、変えたのだ。


「相手の結界術の主導権をうばい、自らの都合のいいように作り変えてしまうなんてぇ。さすがですねぇ」


 ……さすがなんて一ミリも思ってないことが伝わってくるので、まあ、普通にムカついたね。

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