203.信頼
《ユリウス視点》
突如として上空に現れた、もう一つの世界。
二つの世界がぶつかり合い、消滅しかけている。
俺は世界崩壊を食い止めるべく、仲間と行動を開始。
「おんやぁ~? ユリウス君、いいんですかぁ?」
「またあんたか……」
空を飛ぶ俺の隣に、ルシフェルがいきなり現れたのだ。
ほんといつ見ても、うさんくさい顔をしてやがるぜ。
「どうもどうも。で、ユリウス君。今から君は天へ昇り、世界崩落を阻止しようとしてるわけですがあ」
状況を把握ししすぎててキショい。
つーか、こいつが犯人だろ。勘だけども。
「こっちの世界をほっといていいんですかぁ? 現在、あの世界から魔神とかやばいのが、こちらの世界に降り注いでるわけですがぁ?」
俺もそれは感知してる。
魔神。俺がやっつけた、まあそこそこ強い敵だ。
現地人が対処するのは、ちと難しいだろう。
いつもだったら俺が真っ先にいくところだが……
「いいんだよ」
「どうしてですかぁ?」
「んなの、ガイアスたちがいるからにきまってんだろ」
我が弟、ガイアス。
彼はもう立派な勇者だ。彼ならば、仲間とともに、この窮地を鮮やかに救ってみせるだろう。
もう彼にはそれだけの力があるって、俺にはわかっている。
「だから信じて進むと?」
「ああ。悪いか?」
「いんやぁ、賢明なご判断で♡」
どこかルシフェルはうれしそうだった。
なんかそれがなぁ、自分の予想が当たってるみたいな感じがあって、むかついた。やっぱこいつが犯人だろう。
「あとでぶん殴る」
「どうぞどうぞ♡」
俺はルシフェルをほっといて、天へと向かうのだった。




