表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
最終章
627/636

最終章 最終-8それは過去の栄光

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていくお話です。


まあ、そう言う事だ‥‥‥(ショーゴ談)

 最終-8それは過去の栄光



 瞬殺された堕天使たちをしり目にあたしたちは城の中に入って行く。

 


 「イオマっ! 出て来なさいですわ!!」


 あたしはそう叫びながら城の中のホールを見渡す。


 「ふっふっふっふっふっ、やはりあいつらでは力不足か。しかしここから先は‥‥‥」



 「邪魔ですわ!」



 どかーんっ!!



 思わせぶりな演出する残りの堕天使たち六人をあたしは吹き飛ばす。

 

 「うぎゃぁー! 台詞くらい言わせろぉっ!!」


 天秤を持った奴やサソリっぽいやつ、ケンタウロスやヤギ頭、水も滴るイケメンや筋肉お化けの堕天使たちに何言わせず片付ける。



 ぼてっ!



 「ううっ、せっかくの出番が‥‥‥ がくっ」


 「出て来るならまとめて出て来なさいですわ。こちらは忙しいのですからですわ!」


 あたしがそう言い上階への階段を見つけるとそこにはデルザが立っていた。



 「流石は我が主様。あれほどの悪魔どもをものともせず一瞬で片付けるとは!」


 「デルザ、イオマは何処ですの!? そしてティアナは!?」


 あたしにそう問われてデルザは頭を振る。



 「主様、どうかイオマ様をお助け下さい」



 「デルザ、どう言う事でいやがりますか!? 私の教えにまで背いてメイドの本業をないがしろにしただけでは無く仕える者の身に何か有ったとなればメイドとして失格でいやがりますよ!?」


 クロエさんにそう言われデルザは更にうなだれる。


 「イオマ様は‥‥‥ イオマ様はおかしく成られてしまったのです!!」


 「‥‥‥ベーダはどうしましたの?」


 「ベーダは赤毛の少女を守る為イオマ様の攻めを受けております‥‥‥」


 一体どう言う事よ!?

 ベーダがティアナを守っている?

 イオマに攻められている??



 「デルザ、詳しく話なさいですわ」


 

 * * * * *



 「つまりイオマ自身が自分を押さえられなくなっているというのですわね?」


 「はい、主様その通りにございます。 いえ、そうとしか思えないのです!」


 あたしたちはデルザに連れられ魔王城の謁見の間に向かっている。

 そこにイオマがいてあたしのティアナがいるそうだ。


 そして今のイオマは狂ったかのようにティアナを傷つけようとしているらしい。

 だがその言動と行動が伴っていないとの事だ。



 「ベーダはイオマ様に言われ赤毛の少女を守っています。そしてそんなベーダ共々イオマ様は二人をなぶるかのように痛めつけようとしています」



 聞けばイオマは口ではデルザやベーダにティアナを守るよう厳命しているのにそのティアナに向かってあの鞭を容赦なく振るっているとか。

 勿論意思を閉ざされた操り人形の如きティアナは避ける事も守る事もしない。

 ベーダは振るわれる鞭を身を挺して受け止めそしてティアナを守っているらしい。



 「しかし言動と行動が伴っていないとは‥‥‥ まさか過去の『魔王』に意識まで浸食されているのでしょうか、お母様?」


 「どちらにせよイオマじゃないわね。いくら何でもそんな小さな子に鞭を振るなんて!」


 「お母さんが心配、早く行こうよ、エルハイミ母さん!」


 セキに言われるまでもなくあたしは急いで謁見の間を目指す。



 「主様、こちらです!」


 デルザに言われ大きな扉の前までやって来る。

 そしてデルザはその扉を押し開けた!




 

 「うふふふふふっ! お姉さまぁ、やっといらしたァぁぁあああああぁぁぁぁっ!!」




 壁にベーダを張り付かせ触手でうねうねと取り込んでいる。

 そして嬉しそうにあの鞭を舐めまわすイオマがそこにいたのだった。  


評価、ブックマーク、ご意見、ご感想いただけますと励みになります。

誤字、脱字ありましたらご指摘いただけますようお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ