表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
第十六章
479/636

第十六章16-21解かれた封印

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていくお話です。


私の出番はどうなったでいやがりますか!?(クロエ談)




 16-21解かれた封印



 「魔晶石はこちらもまだまだある、行くぞ大魔法【神罰到来】!!」



 ご先祖様が魔晶石の魔力を消費して魔法を発動させる。

 すると天空にいくつもの大きな魔法陣が浮かび上がり次の瞬間そこから巨大な拳が出てきて地面にいる融合魔怪人たちにげんこつを食らわせる。



 どごんっ!



 あんな大きなげんこつ喰らったらひとたまりもない。

 地面に大きなげんこつの後を残し一気に十数体の融合魔怪人たちが押しつぶされた。



 「おらぁ! 剣技金剛断裂!!」


 ドゥーハンさんが心眼を開きながら剣に魔力を載せ輝かせながら大きく振るう。

 その刃は数倍にも伸び一気に数体の融合魔怪人たちを切り裂く。



 「久しく血がたぎるわい! 受けるがいい! 戦斧大裂破!!」


 ドワーフ王デミグラス王が両手に持つ大きな戦斧を自身の体を回しながら大きく振るうう。

 それに触れた融合魔怪人たちはさながら草刈り機にかられる草のようにすっぱりと切れ伏されていく。


 「流石じゃなデミグラス王! じゃが儂も負けておれんぞ! 喰らうがいい我が最大奥義! 地破断!!」


 オルスターさんはバトルアックスに全魔力と力を込めて大きく振るい地面を叩くとそこから発生した衝撃波が地面を引き裂きながら真っ直ぐに前方へと亀裂を発生させる。

 融合魔怪人たちはその衝撃破に吹き飛ばされる。



 「全く、ドワーフはすぐに突っ込むのだから! 【防御力増大魔法】!!」


 「あーもう、こっちの守りが薄くなる!! くそ、【強化魔法】!」


 「でもエルハイミの嬢ちゃんたちも頑張ってるからなー、ジニオも頑張るんだなー」


 オルスターさんたちにフィルモさん、ジニオさん、ロングネマスさんたち魔法使いが強化魔法をかけていく。



 「守りは任せろ! お前ら陣形を保て! 来たら即『操魔剣』を使え! もらった魔晶石はまだまだある、出し惜しみするな!!」


 ミグロさんの指示で仲間の冒険者たちはあたしたちの馬車を取り囲み打ち漏れてきた融合魔怪人たちを撃破している。


  


 「おおっ! ジュリ様の名を騙る痴れ者に鉄槌を! ガルイよ行けぇ!」


 「はっ! ゲリル族長! うららららっ! リザードマン一の槍使いガルイ様のこの一撃受けて見よ!!」


 体格的には人族よりよほど大きく力が強いリザードマンたちは融合魔怪人に引けを劣らない体つきで本来持つその力を遺憾なく発揮している。



 「だからってケガしたままじゃ駄目でしょうに! ミネバ、プルス、アクアスあたしたちは回復魔法に専念するよ! 【回復魔法】!!」


 イリナさんたちは負傷した人たちに【回復魔法】をかけまくってまた前線に送り込む。


 

 「ソルガ戦士長! こっちからも来る! ルル、風の守りを! このぉ!!」


 ソルガさんに寄り添うように弓を放ちつつ妹に指示を出すファルさんはソルガさんと一緒に弓を放っている。


 その隙にファイナス市長が上級精霊を呼び出し融合魔怪人たちを風の精霊王で切り刻む。




 「守りは十分ですわね! ならば行きますわよ【爆裂核魔法】!!」



 あたしはみんなの奮闘に守りは任せ【爆裂核魔法】をイパネマに向かって放つ。

 数十体の融合魔怪人を塵にしながらその爆風はイパネマを襲うけど【絶対防壁】に阻まれ当人にまでは届かない。



 しかし徐々に融合魔怪人も巨人もその数を減らし始めた。



 「くっ、流石にエルハイミさんたちね。でもまだよ! たとえこの命尽きてもここから先には行かせない! もうすぐ、もうすぐに『狂気の巨人』が復活するのだから!!」


 そう言いながらイパネマはあたしに向かって【炎の矢】を数十本放って来る。


 今更そんな魔法があたしに効くはずもない。

 あたしは同調してその【炎の矢】を魔力還元して吸収する。



 「もうあきらめなさいですわ! イパネマ、『狂気の巨人』が復活すればあなたたちジュメルもおしまいですのよ?」


 「かまわないわ! こんな腐った世界全部消えて無くなればいいのよ!」



 イパネマがそう叫んだ瞬間だった。




 どぉん!!




 イパネマの後ろ、ずっと向こうに光の柱が現れる。

 それはとても大きくまるで天空にまで光の塔がそびえ立つかのようだ。



 「なっ!?」


 「エルハイミ! 憎悪が、怒りがあの光に集まっていく!!」


 驚きその光を仰ぎ見るあたしにシェルが叫ぶ。



 「やった、とうとう『狂気の巨人』が復活した! はははははっ! 私の勝ちね、ざっと計算しても『狂気の巨人』はこちらに半日もしないでやって来るわ。あなたたちが『女神の杖』を回収するのを頑張り過ぎたおかげよ!」


 「そうして人を見下して! まだですわ! まだ目覚めたばかりの弱っている『狂気の巨人』! 貴女の様に人類に失望もしなければ希望も捨ててはいませんわ! 私たちの力はこんなものじゃありませんわ!!」




 あたしは光の柱が消えゆく先に巨大な人型が現れるのを見るのだった。

  

  

評価、ブックマーク、ご意見、ご感想いただけますと励みになります。

誤字、脱字ありましたらご指摘いただけますようお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] くそっ……(この話の巨人復活?後のやりとり、間違いなく逆○ャアのセリフを文字起こししたサイトとか見て、書いてるな?)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ