13話《日向と日陰の境界線》
今回はかなり短いです。
申し訳ありません……
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「はぁー……楽しかったぁ」
大きく背伸びをする歌恋は、満足そうな表情を浮かべ、空を見上げる。
まだ日は高く、日向に出れば額から汗がにじみ出る。
隣にいるルミは、日向に出るのをためらいながら、日陰の中でその境界線をじっと見ていた。
「それにしても、もうあと少しで夏休みも終わりかぁ」
「二学期ですね」
「はぁ……進路希望どうしようかなぁ」
先のことを考えて重い気分になって歌恋は肩を落とす。だけど、再び背伸びをすると、気分を切り替えて、座り込むルミに目を向ける。
「どこかで甘いものでも食べに行こうか」
「かき氷食べたいです。クリームとかフルーツの乗ってる」
「おっ、いいね」
ルミが立ち上がり、境界線を飛び越え歌恋の手を取り、隣を歩く。
ふと、彼女の横顔を見上げたルミは考えた。今では当たり前になっている歌恋との日々。だけど、二学期が始まってしまえば、その時間はグッと短くなってしまう。
「んっ、ルミ?」
そう思うと、ルミは寂しさを感じて、無意識に強く手を握った。
「……ルミの絵、楽しみだな」
「もう少しで完成します」
「そっか。楽しみだな」
「完成したら、最初に見てくれますか?」
「もちろんだよ」
にっこりと笑みを浮かべて、ルミの手を強く握り返した。




