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夏の向日葵  作者: 暁紅桜
第6章_夏空の下
77/80

13話《日向と日陰の境界線》

今回はかなり短いです。

申し訳ありません……


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「はぁー……楽しかったぁ」


 大きく背伸びをする歌恋かれんは、満足そうな表情を浮かべ、空を見上げる。

 まだ日は高く、日向に出れば額から汗がにじみ出る。

 隣にいるルミは、日向に出るのをためらいながら、日陰の中でその境界線をじっと見ていた。


「それにしても、もうあと少しで夏休みも終わりかぁ」

「二学期ですね」

「はぁ……進路希望どうしようかなぁ」


 先のことを考えて重い気分になって歌恋は肩を落とす。だけど、再び背伸びをすると、気分を切り替えて、座り込むルミに目を向ける。


「どこかで甘いものでも食べに行こうか」

「かき氷食べたいです。クリームとかフルーツの乗ってる」

「おっ、いいね」


 ルミが立ち上がり、境界線を飛び越え歌恋の手を取り、隣を歩く。

 ふと、彼女の横顔を見上げたルミは考えた。今では当たり前になっている歌恋との日々。だけど、二学期が始まってしまえば、その時間はグッと短くなってしまう。


「んっ、ルミ?」


 そう思うと、ルミは寂しさを感じて、無意識に強く手を握った。


「……ルミの絵、楽しみだな」

「もう少しで完成します」

「そっか。楽しみだな」

「完成したら、最初に見てくれますか?」

「もちろんだよ」


 にっこりと笑みを浮かべて、ルミの手を強く握り返した。




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