089.【行動】の功、「【成功】」の虚(第1回)(2023.02.04)
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。
私、『【行動】に宿る【価値】』というものをよく考えます。
『【成功】を望む人』というのはいくらでも見かけますが、しかしながら【行動】が伴わないことには、【成功】なるものが手に入る道理はありません。
「いやいや【自分】は【作品】を作っているから大丈夫」という【主張】も予想されますが、それは『【成功】=【作品】を作ること』とした場合にのみ有効なものです。
例えば「もっと【作品】に【感想】が欲しい!」という【願望】があるとして、「では、そのためにどんな【行動】を起こしたのか?」と問われたとします。そこで返す答えが「いやいや【自分】は【作品】を作っているから大丈夫」だとしたら、さてどうでしょう。『【願望】と【行動】(と【定義】しているもの)が【噛み合っていない】』ということにはならないでしょうか。
【待つ】ことも【行動】のうち、という考えは否定しません。ですが【待つ】ことを【行動】として選んでいるなら、『大人しく【待つ】』か、さもなくば『何らかのコンセプトを持って【待つ】』のが上等そうではあります。『声高に【不満】を垂れ流しつつ【待つ】』のが上等に映るか――と問われれば、私にはなかなかそうは見えませんね。
では、その【噛み合わなさ】、【成功】を望みながら【行動】しない【矛盾】はどこから来るのか――と考えるに。私は『【行動】そのものを【恐れる心理】』に行き当たります。
実際の話、【成功】とは大なり小なり『【願望】を【実現】すること』です。そして【願望】とは『【現状】に対する【不満】が【解決】・【解消】された状態を望むこと』と見て、ほぼ間違いないでしょう。
つまり『【成功】とは、【現状】そのままでは決して【実現】できないもの』なわけです。が、そこに『【行動】しない【姿勢】』、あるいは『【待つ】という【姿勢】』は、少なくとも単独では居場所がありません。『相応の理由とコンセプトを組み合わせた上で【待つ】』ならば成立の余地は生まれもしますが、その場合は『声高に【不満】を垂れ流す』という【姿勢】が【矛盾】を匂わせることになります。
ここで【推測】として【説得力】を帯びてくるのは、『【行動】そのものを【恐れる心理】』の存在です。『【行動】そのものを【恐れている】』のであれば、『【成功】を望みながらも【行動】しない』という【姿勢】に【説明】がつくことになります。
この場合、当の【本人】は『【成功】を望む以上に、【行動】そのものを【恐れている】』ということになりますね。『【行動】そのものを【恐れる心理】に従うこと』という【行動原理】が、『【願望】あるいは【成功】のために【行動】すること』という【行動原理】に、少なくとも勝っているわけです。
では、【行動】がそんなに【恐ろしい】かと申せば。
まず個人的な【経験則】としては、『【行動】すればするほど、【行動】に対する【抵抗感】は薄れていく』というものです。
ただ逆を言えば、『【行動】しなければ、“【行動】できなかったという【事実】”で【抵抗感】はむしろ強まり、よっていつまでも【行動】できない』ことになりがちです。これは『“【行動】しないこと”を選んだなら、“【行動】を【恐れる心理】”は【自己増幅】していく』とも言い換えられそうです。
つまり『【行動】そのものを【恐れる心理】』は、一種の底なし沼――と捉えることができそう、というわけです。
さらに申せば、【我流】では『【行動】の最たるものは【挑戦】』と【認識】しております。
その【背景】には、実は【行動】の中にも『(【考え方】が古すぎるなどの【背景】で)かえって【害】になる【行動】』があるから――というものがあります。これには例えば『過去の【攻略法】にしがみ付いているのだが、【環境】の変化でむしろ【害】になっている』という【行動】が挙げられますね。
ゆえに『かえって【害】になる【行動】』を【根拠】として、『【行動】そのものを【恐れる心理】』に拍車をかけているケースもありそうです。『【臆病】ゆえ【行動】しない』、『【臆病】ゆえ【挑戦】せず、【古すぎる攻略法】にしがみついて、“かえって【害】になる【行動】”を取る』、これで『【行動】そのものを【恐れる心理】』を【自己増幅】し続けている――という、これは【推測】です。
◇
さて、今回は一旦ここまで。
『【行動】そのものを【恐れる心理】』というものは、払拭し切れるものでもないようで。
これはそもそも私の【心理】にその存在を感じるからですが、ゆえにこそ小さくとも【行動】で【恐れ】を退けていく、という【過程】に小さくない【意義】を感じているのもまた【事実】です。
次回はこの厄介な『【行動】そのものを【恐れる心理】』の【背景】について、【考察】を巡らせてみるとしましょう。
よろしければまたお付き合い下さいませ。
それでは引き続き、よろしくお願いいたします。




