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061.【文脈】(コンテクスト)という【捉え方】(第3回)(2022.09.03)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、先日より【文脈】という【概念】で、【創作】とそれを取り巻く【環境】について【考察】を巡らせております。


 前回は『【文脈】と、それを形成する【潮流】の数々』に私が興味を向ける理由として、そこから学ぶことが多々あることと、立ち回りを考える際に『【文脈】を観ている【観察者】』、言い換えれば『コアなファン』に向き合うことにもなること、この二つを挙げてみました。

 『コアなファン』の関心を惹ける、となれば食指の動く向きも多かろうと考えます。その上でもちろん先述のこの二つ、無関係ではありません。合わせて『【文脈】に向き合う【意義】』の巨大な一つを成すものと私は考えております。

 今回は『【文脈】を観ている【観察者】』との向き合い方を基点として、この辺りを掘り下げてみましょう。


 ◇


 もちろん『【文脈】を観ている【観察者】』の眼に浅薄な小細工は通用しません。【文脈】を観察する過程で、彼らの【観察眼】は大いに鍛えられているからです。その過程で見てきた【失敗作】や、わけても『【思想】や【提案】を持たない劣化コピィ』についてはあっという間に見抜くでしょうし、下手をすれば【作者】ごと『無関心リスト』へ放り込まれることすらあり得ます。

 逆に(それだからこそ、という見方もできます)、『【思想】や【提案】を【主義主張】として繰り出してくる【作品】』については、恐らく彼らは【作品】に触れるなり見抜くほどの執着を示すものと予想されます。

 こういう人物の眼に触れる機会が【作品】に巡ってきた時、「観られなければ、そんなこと(【文脈】への【提案】などを込めること)をしても意味がない」という【思想】だけに凝り固まった【作品】が、ひいてはその【作者】が、どのように扱われるか。結論は、『【文脈】を観ている【観察者】』当人の心にのみあります。


 で、あれば。

 『【文脈】に対して【提案】を投げる【意義】』は、決して小さくありません。

 『【文脈】に対して発展的な【提案】』を投げるにしろ、

 『既存の【価値観】に対して、理由とともに否定する【アンチテーゼ】という【提案】』を投げるにしろ、

 あるいは『そもそも着目されていない、新たな【評価基準】の【提案】』を投げ込むにしろ、

 『【文脈】に対して【提案】を出す』というのは【意義深い】行為であり、同時にいずれのアプローチも歴史に類似の前例が刻まれてもいます。ならばこれまでの【文脈】を紐解き、自分自身の立ち回りの参考とする【価値】は大いにある――ということになります。


 さて、ここで。

 【文脈】とは、『特定の集団内の、文化的【潮流】』になぞらえた通り【流れ】としての性質を持っています。

 何が言いたいかと申せば、『【文脈】とは、一種の伏線とその結果の集合体でもある』ということです。

 そこにはまず既存の【流れ】が存在し、それに対して【提案】を投げ込むだけの『【動機】の醸成』があるわけです。そこにきっかけを持ち込めば『新たなアクション』の【動機付け】になりますし、そこに『【文脈】とそれに対する【動機付け】、という【ストーリィ】』があれば注目も集めやすくなる道理です。

 逆に、『【文脈】という一種の伏線』を全く無視したとしましょう。その唐突感は【ストーリィ】を大きく損ねることになりますし、そうなれば『【文脈】の参加者』からも理解や支持を得にくくなるのが道理というものです。さらには【文脈】に対する【作品】や【作者】の態度によっては、『【文脈】を築いてきた【先人】に対する侮辱』とも受け取られる危険すらあります。よって【文脈】を無視する場合は、反応もされにくく、定着もしにくくなる可能性が相応に高くなるものと考えられます。


 そして先述しました通り、【文脈】は一つ二つに限ったものではありません。世界で多重並列に出来事(これも一つ一つの【文脈】と捉えることができます)が進行しているのと同様、【文脈】もまた多重並列に存在し進行しています。さらに複数の【文脈】が接触し、または合流し、あるいは分岐し、離別していくわけです。

 この【認識】を【発展】させるに、『一つの【文脈】には、複数の【コミュニティ】が所属・接触している』ことは容易に【予想】がつくことです。

 この【事実】と【予想】からも想像できるかとは考えますが、【文脈】に対する向き合い方を考える上では、『多重並列の状態で、同時に複数の【文脈】に所属する・関わることが可能』ということを念頭に置いておいて損はないものと考えます。


 ◇


 さて、今回は一旦ここまで。


 『【文脈】を観ている【観察者】』の眼を惹きたいのであれば、『【文脈】に所属する・関わる』というのはある意味当然の発展ではありますね。

 では、どうすれば――という関心も、あるいは首をもたげてくるものと拝察します。


 この辺りをどう考えていくか――次回はそちらへ【考察】を発展させてみましょう。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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