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036.「【価値】がない」の意味(2022.01.29)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、「【価値】がない」という旨の言葉――こと全否定的な意味合いで発せられたものについては、相応の疑問を覚えるクチです。

 と申しますのも、根元に在るであろう意味合いを考慮するなら、下記のように言い換えるのが妥当と考えているからです。


「【価値】がない」→「現在の自分は【価値】を【認識】できない」


 少なくともこれを一般論として語るのは、発言した当人の底の浅さを意味しかねない――と、私は危惧するわけです。これは、いわゆる『主語を大きくして語る』言動全般に共通する落とし穴でもありますね。


 では、私が考えている【価値】の意味は――ということでは。私は下記のような【仮説】を頭に置いております。


・【仮説】:【価値】とは、『自分の人生という【体験】』に加わる『【満足】の大きさ、またはその【期待値】』


 ただし、

 ・【期待値】

 =『「【体験】により得られる」と【認識】する【満足】の大きさ』

 ×『【満足】が得られる【可能性】』


 要約を試みますと、『物事の【価値】とは、それを通して得られる【満足】の大きさ、またはその【期待値】』ということになりますね。


 ここから転じて「【価値】がない」と【判断】する背景を考えてみましょう。


 「【価値】がない」と見える理由は、「【体験】できると予想する【満足】に対して、『大きさ』と『可能性』のいずれかが『ゼロ、または極めて小さい』」と【認識】しているからです。ここで【認識】とは、つまり個人の【主観】、もしくは【主観】に基づく行為です。そこに普遍性は存在しません。


 そう、【認識】とは『個人の【主観】』に過ぎないのです。


 これを掘り下げて考えるなら。

 【認識】とは【観察眼】を通した結果であり、また【判断】は【価値観】に基づくものでもあります。【観察眼】は鍛えれば育ちますし、【価値観】も当人の経験によって変容します。

 つまり【認識】、もっと言えば『「【価値】がない」という【認識】』は、どこまで掘り下げようとも『個人の【主観】』という域を出るものではないわけです。

 他人がその【認識】を信じるとするなら、それは『発言者の【観察眼】や【価値観】を受け入れている』、つまりは『発言者の【人格】を信じる』というだけのことであって、それは『普遍的な事実であること』を意味しません。


 よくよく考えてみれば当然のことに、人は変化する存在です。

 成長でも退化でも、あるいは単なる気付きでもいいのですが、人を始めとする生命は【大前提】として『変化に適応しようとする』特性を持っています。適応するには変化せねばならず、従って『人が変化するのは【大前提】』ということになりますね。

 よって『「【価値】がない」という【認識】』を示す人も変わるわけです。「変わらない」と断言するなら、単にそれは「自分は進歩も適応もしない愚かな存在だ」と宣言しているに過ぎません。こういう人物に対する場合の結論は『耳を傾けるに値しない』ということになりそうですね。


 よって私なりに結論付ければ、「【価値】がない」という言には、『普遍的事実としての【価値】はない』ということになります。

 なぜならそれは『【認識】という、個人的【主観】と資質に基づくもの』に過ぎないからです。生命の【大前提】として人は適応して変わりますし、変わらないならば『成長しない愚か者』に過ぎないわけで、その場合は自らを「【価値】がない」と宣言しているに等しいことになります。

 いずれにせよ「【価値】がない」という言に『普遍的事実としての【価値】はない』というのが、私の考えますところです。


 言い方を変えれば、こういうことです。


「【価値】は、信じる者の心に宿る」


 物事に、創作者なら例えば【作品】に『【価値】を感じる』なら、その事実は揺らがないわけです。「【価値】がない」と言う相手に【価値】を感じる必要はありません。

 いずれ相手の【価値観】が変わるか、さもなくば相手が愚か者であるか、どちらにせよ自分の側を磨き続けていけばいい話です。方法論は種々ありましょうが、少なくとも『自分にとって【価値】がある』ことには変わりないわけですから。

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