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034.“肯定形”の思考のススメ(2019.11.16)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、行動に当たって“肯定形”の動機を持つよう心がけておりますのは過去の活動報告(2018.11.10)でも触れましたが(。


 実は何かにつけて“肯定形”で思考する利益というものありますようで。

 今回はその“肯定形”で思考する利益に関するお話。よろしくお付き合いのほどを。


 実は『“肯定形”で語る』ことというのは、比較的高度な思考を要求される行動――と私は心得ております。

 では『“否定形”で語る』ことは簡単なのか――と問われればある意味その通りです。

 なぜか。

 それは、『“否定形”の文章を作るのが簡単であること』に起因している――と私は考えます。


 “否定形”の文章構造は、突き詰めれば


『“状態”+“否定語(No、notなど)”』


 です。


 否定語の分だけ“肯定”形より高度じゃないか――とも思われそうですが、さにあらず。

 ここで文章の根幹を成す“状態”を示す語、これに『“現状”をそのまま放り込めてしまう』のです。

 つまり『無思考に“現状”を引用できてしまう』ところがお手軽であり罠でもあるのですね。


 その上で、“肯定形”の文章構造を見てみれば。


『“状態”』


 これだけです。


 何だ現状追認じゃないか――と思われるかも知れませんが、では『現状と違う改善、評価、案などを述べよ』という必要に迫られたらどうでしょうか。もちろん“肯定形”で。


『“状態”(ただし別表現)』


 “否定語”という“逃げ道”はありません。こうなると、新たな“状態”表現を探し出すのは待ったなしの必須事項ということになります。

 文章をよくお書きになる方々ならピンと来るでしょうが、『新規で言葉を探してくる』(類義語含め)というのは楽な作業ではありません。少なくとも、思考回路を鍛える必要に迫られます。


 この時点で、『“肯定形”で新たな“状態”を語ること』に相応の思考負荷がかかること――これにはもう異論はないでしょう。


 では、この“肯定形”が何の利益をもたらすのか。

 すでに触れましたが、“肯定形”で語ることは即ち『思考回路を鍛えること』です。そして思考回路は鍛えたら鍛えただけ柔軟に発想を生み出します。これは経験則ですが、『頭は使ったら使っただけ回るようになる』というわけです。


 “現状”の不満を打破したいなら、自ら行動を起こすのがほぼ唯一の道でありましょう。『変転を経て、何らかの安定に入った状態』が“現状”の大多数であるからです。

 そこを変えたいのであれば、まず『自分はどういう“状態”を望むのか』というヴィジョンを“肯定形”で持たないことには、“状態”を変えるのは困難です。理由は単純、『望みを叶える(ゴールへ到達する)ためには、どういう“状態”(経過、ルート、ステップ)を経ればよいか』という思考を、“肯定形”で描く必要に迫られるからです。


 ゴールが見えなければ、途中で経るべきルートや取るべき手段を割り出せるはずはありません。また、これらの思考を充実させるには思考回路を鍛えるのが必須です。


 要は、『急がば回れ』。“現状”(の不満)を変えたいなら、“肯定形”の思考回路を鍛えてゴールと道を模索するのが、巡り巡って近道になる――というわけです。


 とまあ、話が発展しましたが。

 要は、『“肯定形”で考えるのは思考回路を鍛えることになる』という持論なのでありました。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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