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233.【設定】なるものと【リアリティ】(第2回)(2025.11.08)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 さて私、このところ【設定】なるものと【リアリティ】との【関係】について【考察】しております。


 【リアリティ】についてよく語られる【意見】を見るに、恐らくその人が抱いているであろう【前提】があります。それが『【リアリティ】は【設定】に宿る』というもの。

 ただ私は、この【前提】には【懐疑的】です。というのも、例えば【ご都合主義】は【リアリティ】を【台無し】にしますが、これは【設定】云々とは別に起こり得るからです。

 ならば『“【リアリティ】の【在処】”は【設定】に限らない』として、です。


 ではそもそも【リアリティ】とは何か。

 【我流】では『【作者】が【観客】を操ろうとしていない、と解るだけの【整合性】』と捉えています。

 言い換えると『【観客】が【没入】のために「信じてもいい」と思える“【説得力】としての【リアリティ】”』となりますね。


 今回はこの【認識】を踏まえて、【設定】なるものを【観察】してみましょう。


 ◇


○【設定】を【観察】してみる


 さて、【リアリティ】に対する【認識】を【我流】ながら“【説得力】としての【リアリティ】”と固めたところで。

 次は今回の【焦点】となる【設定】というものについて、【観察】から入ってみましょう。


 【フィクション】の【設定】に関してよく語られる【経験則】に、こういうものがあります。


 ◇

 

・【経験則】:“大きな【嘘】”は一つだけついていい。“小さな【嘘】”はついてはいけない


 ◇


 【設定】とは【嘘】です。【現実】には【存在】しませんから。

 また【ノンフィクション】においても、【観客】の【認識】や【常識】とされるものからかけ離れている【要素】は、【嘘】に準ずるものとして扱うのが【無難】でありましょう。


 ここで“大きな【嘘】”は、往々にして“【作品】の【根本】に関わる【嘘】”に当たりますね。逆に“小さな【嘘】”は【場当たり的】な【ご都合主義】であったりすることが多いように見受けられます。


 ですが“大きな【嘘】”も“小さな【嘘】”も、どちらも“【設定】という【嘘】”である【事実】に違いはありません。


 では、どこが違うのか。

 “【説得力】としての【リアリティ】”が【設定】一つ一つに宿るものなら、“大きな【嘘】”と“小さな【嘘】”の間に【決定的】な【違い】があるはずです。もちろん【スケール】の話ではなく、【性質】の上での話です。でなければ、扱いにこうも【決定的】な【差】が生まれる【理由】がありません。


 そういう【背景】があるからでしょうか、私は以下のような【言説】を時折見かけます。


 ◇


・【言説】1.“大きな【嘘】”は【リアリティ】を持っていなければならない(※1)


 ◇


 この種の【言説】を言い換えると、以下のようになりそうです。


 ◇


・【言説・言い換え】1’.『【設定】に【リアリティ】がない』のであれば、【作品】にも【リアリティ】がない(※1’)


 ◇


 ただ、私はここに【疑問】を抱きます。

 よくよく考えてみて下さい。『一見して【リアリティ】に溢れた【物語】でありながら、“【物語】の【中核】に据わる【謎】”はおよそ【現実離れ】していた【作品】』というのは、実は少なからずあるものです。


 そして“【物語】の【中核】に据わる【謎】”というのは、例えば【セカイ系】ならば“【世界】の【大原則】”であったりしますし、また例えば【謎解き要素】の強い【フィクション】ならば往々にして“【世界観】や【状況】を支える【大原則】”であったりします。


 つまり『“大きな【嘘】”に【該当】する“【設定】という【大嘘】”は、【現実離れ】していても、噛み砕いて言えば【ぶっ飛んで】いても、必ずしも【物語】の【リアリティ】を損ねるとは限らない』ということです。

 そう考えてみれば、先述の【言説】1.と【言い換え】1’.は正しくないことになりますね。


 この【事実】が【意味】するのは、以下の【仮説】です。


 ◇


・【我流・仮説】:【リアリティ】は、【設定】一つ一つに宿っているわけではない


 ◇


 もちろん、以下のような【反感】が起こるであろうことは、私としても【承知】の上です。


 ◇


・【反感】「【設定】に【リアリティ】がないんだったら、どこに【リアリティ】があるんだよ!?」


 ◇


 ここで【良作】には、“【リアリティ】に溢れた【物語】”は間違いなく【存在】します。ただしもちろん、【リアリティ】とは“【説得力】としての【リアリティ】”を意味します。

 ならば【良作】から、一つだけの“大きな【嘘】”(【我流】では“【設定】という【大嘘】”)、それから“いわゆる【設定】”群との【関係性】を見て参りましょう。


 ◇


 さて、今回は一旦ここまで。


 【設定】を【観察】するに、まず『“大きな【嘘】”は一つだけついていい』という【経験則】が浮かび上がります。

 同時に【設定】とは【嘘】です。となれば【設定】を“大きな【嘘】”に置き換えて考えることができそうです。


 ここで【言説】として『【設定】は【リアリティ】を持っていなければならない』(意訳)というものも眼に入りますが。

 この【言説】が正しいとするなら『“大きな【嘘】”は【リアリティ】を持っていなければならない』ことになりますね。

 ですが“大きな【嘘】”が【現実離れ】している【傑作】というのは決して少なくありません。すると、『【リアリティ】は【設定】一つ一つに宿っているわけではない』という【事実】が見えてきます。


 では【リアリティ】、もっと申せば“【説得力】としての【リアリティ】”はどこに宿るのか。


 次回は【良作】を【観察】して、一つだけの“大きな【嘘】”(【我流】では“【設定】という【大嘘】”)、それから“いわゆる【設定】”群との【関係性】を見て参りましょう。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
例えば 大ブレークした ガルパンは 戦車道と言うフィクションを 納得賛同出来るファンマニアに 指示されてます 嘘も言い続けてれば 真実になる かな? (´・ω・`)?
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