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104.【属性】→【エモさ】、その【行間】(第4回)(2023.05.13)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、ここのところ【登場人物】を切り口として、『【記号】と【エモさ】の結び付き』とその【応用】について【考察】を巡らせております。


 現状は、【作者】が『【エモさ】を【表現】しようとして、“【記号】の羅列”に終始してしまう【現象】』を掘り下げております。『どうしたらいいか』の前に『なぜそうなるのか』を考えているところですね。


 『“【属性】に対する【エモさ】”は、伝わらない相手には、全く伝わらない』という【事実】からして、【エモさ】の【背景】には一種の【教養】、ここでは“鍵となる【作品】や【事象】”が【存在】することになります。


 言い換えれば、こういうことです。『“【エモさ】を引き出す鍵”として多用される、“【属性】を始めとする【記号単体】”には、【エモさ】は宿っていない』。

 であれば、『【属性】を並べただけで【エモさ】が伴わない【表現】』が【存在】する――という【事実】にも【納得】のしようがあるというものです。


 これ自体は【理屈】のみで呑み込んでいただけるものとは限りませんね。

 なので今回は、この【事実】を示す【具体的事例】についてお話ししましょう。


 ◇


 ここで『“【属性】や【要素】といった、【事実単体】や【記号単体】”に“【エモさ】(≒【魅力】)という【価値】”は宿っていない』という【具体的事例】を。


 『装甲騎兵ボトムズ/高橋良輔監督』というアニメーション【作品】があります。【ご紹介】したいのは、この【作品】に登場する『バトリング』『ローラーダッシュ』『アームパンチ』といった【要素】の数々。これらは以後長らく【燃える要素】として熱い支持を獲得し続けているのですが、企画当初において制作スタッフの方々の反応はさっぱりだったとの由。曰わく「それって、どこが面白いんですか?」と。


 実際これらの【要素】に関しては、発案者の高橋良輔監督が企画会議でどれほど言葉(=【記号】)を尽くして説いた(=【説明】した)ところで、制作スタッフにはその【魅力】が伝わる(=【価値】が【認識】される)ことがなかったと言われています。


 これは『“【要素】という【記号】”の【背景】に、(この場合は制作スタッフ間で)【共通体験】が【存在】しない』がゆえの【現象】』と申せましょう。


 その後、監督は「もういい!」とばかりに自力で映像、即ち具体的な【描写】を起こしたといいます。このとき起こされた映像を観た制作スタッフは一転、例外なく大興奮したといいます。


 この瞬間に『バトリング』『ローラーダッシュ』『アームパンチ』といった【要素】は、眼にした【描写】を通して制作スタッフの【体験】に転換されたことになるわけです。


 つまり、こういうことです。

 『【体験】して初めて、【要素】は【観客】の間の【共通認識】を獲得し、さらにそこで“強烈な【情動】”を伴うことで、ようやく“【エモさ】という【価値】”が【完成】する』。


 ここで言えることは、『【体験】の【説得力】は圧倒的に強い』ということ。また同時に『【体験】こそが【価値】を【認識】する手段』ということでもありますね。

 これ、『百聞は一見にしかず』という諺の【説得力】を思い知る【事例】でもあります。

 ならばこそ『【説明】するな。【描写】せよ』という【教訓】にも【納得】が深まるというものです。この場合、『【描写】とは、【観客】にとっては【擬似体験】に他ならない』わけですから。


 さて、ここで話を【応用】へ振ってみましょう。

 ここまでで『【記号】の【背景】に、【共通認識】として“【膨大】な【情報量】”が【存在】する』という【構図】を描いてきたわけですが。

 言い方を変えると『上手く【表現】すれば、“【記号】というわずかな【情報】”から、“【背景】にある【共通認識】”という“【膨大】な【情報量】”への【連想】を“誘導”することが【可能】』ということでもあります。


 お気付きの方もおいででありましょう。これは『【行間】と呼ばれる【情報】の【圧縮】ツール』と同じ【原理】に基づくものです。


 ◇


 さて、今回は一旦ここまで。


 つまりは『“【属性】という【記号】”と【エモさ】の結び付き』は、『【行間】と呼ばれる【情報】の【圧縮】ツール』と同じ【原理】で【説明】可能――と申しますのが私の【認識】です。

 【表層】に配置した【表現】、この【背景】に【存在】する【事実関係】を通じて、『さらなる【意味付け】を書かずして描く』という【構造】は、【属性】にも【行間】にも共通するというわけですね。


 次回はこの【行間】を手がかりに、『“【属性】という【記号】”と【エモさ】の結び付き』を掘り下げてみましょう。


 ◇


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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