異変
夜。昼間の喧噪が嘘のように静かだった。しかし、稜花は心の奥底の熱が冷めずに、眠れないでいた。
あれだけじりじりと凡戦をした後に、一気に敵を叩き破ったからだろうか。戦場に取り巻いた渦のような熱気。周囲に誰もいなくなった静寂の中だからこそ、改めて思い返すのかもしれない。
ぐずぐずと胸に燻る熱。このまま横になっていてもしていても、寝付けそうにない。この熱を冷ますために、少し夜風にあたるのも良いかもしれない。そう考えて、稜花は一人天幕の外に出た。
曇った空が月を遮り、周囲は薄暗い。松明の炎が届く範囲を歩くのも良いだろう。稜明ほどではないものの、この玖周の地も十分に肌寒い。稜花は外套の首元をぎゅっと握り込み、ほう、と息を吐いた。
「姫、お一人で何処に行かれるおつもりか」
その時だった。
すっと。闇から現れたのは楊炎だった。
天幕の隣、丁度影になっている部分。そこから現れたかと思うと、彼の片眸にぎらりと睨まれる。気配を消していたのだろう。ごく近くにいたことに稜花は驚き、一歩後ずさる。
「休んでなかったの?」
「この辺りはまだ逃亡兵もおりましょう。その様な状態で、お側を離れるのは憚られる」
「相変わらずね楊炎。貴方、条干から休まずにここまで来たでしょう? ちゃんと交代して。今のうちに休みなさい」
「問題ありません。もう夜も更けました。外出はお控え下さい」
「眠れないから、ちょっと頭を冷やしたいのよ」
そう言い、稜花はじいと楊炎を見上げる。
何か嫌な気でもしたのだろうか。楊炎は眉をピクリと動かし、そのまま眉間に皺を寄せる。
「……お伴致します」
「駄目。楊炎は休むの」
「拒否致します」
「分からず屋」
「お互い様でしょう」
すっかり頑固者同士の応酬だ。お互いが一歩も意見を譲らないまま、陣内を練り歩くこととなる。
見張りの兵も少なくない。皆、稜花達を見ては、何事ぞと奇妙な顔をする。
そういえば、この軍の中で楊炎の顔を知っている者はまだ多くない。そもそも、李進軍以外の者に彼のことを知っていること自体が少ないのだと、稜花は改めて気がついた。
正体不明の男が稜花と喧嘩しながら歩く。なるほどこれは奇妙な現象かもしれない、そう思うと妙に可笑しく感じてくる。
「じゃあ、私も陣を一周したら帰るから、そうしたら楊炎も休むこと。折衷案でどうかしら」
「……」
提案してみたものの、楊炎が首を縦に振る様子はない。これはまた、休むようにと毎日言って聞かせなければいけないのだろうか。
頑固な楊炎にはもう慣れた。それ以上に自分がしつこくなれば良いのだ。解決方法は比較的容易。時間さえあればなんとでもなるだろう。それまでに楊炎が倒れなければ、という前提付きだが。そんなヘマはしないだろうとも同時に思う。
あいにく、今日からまた遠征だ。今度は楊炎だって隣にいる。毎日声をかけてみようと心に強く誓ったその時だった。
涼しい風の合間に、なんとなく違和感の様な音だか臭いだか。五感のいずれの部分が刺激されているのか分からない程度の微かな違和感を感じる。胸騒ぎにも似た、何かだ。
とたんに稜花は表情を引き締め、振り返った。何なのかわからない。しかし、確かに何かを感じる。
「姫?」
楊炎は何も感じないのだろうか。急に稜花がきり、としたのを不思議そうに見ている。しかし、それも僅かの合間だった。直ぐに眉をひそめ、稜花と同じ方向を向いた。
幕舎から南の方向。妙な胸騒ぎがして、稜花は駆け出した。
南の方向へ進むほど、胸騒ぎが妙に大きくなる。突然かけ始める指揮官の姿に、見回りの兵達が目を丸くして見ているがお構いなしだ。
ざわざわと周囲が忙しなく動き始めている。やはり、何かあったらしい。南側に配置された兵が、稜花の姿を見つけてあわてて駆け寄ってきた。
「稜花様!」
「何かあったの!?」
たずねたところで、はたと気付く。空を覆う厚い雲。その一角。南の空が僅かに赤くないだろうか。
——まさか。
目を見開き、稜花は更に駆けた。
「直ぐに動ける兵は私と共に来て! そこの貴方。宇文斉への報告。あと、梓白を連れて村の方へお願い!」
「稜花様は?」
「すぐ出る!」
騎馬の準備などする暇はない。現場は目に見えている。事件は起こったばかりだ。
楊炎に視線を送ると、少し迷ったようにして目を伏せたが、それも少しの間だ。決意したように稜花を見、首を縦に振った。
南側から自陣を抜け、稜花は走る。
郎や賢が住まう、目の前の村へ——。
***
こんなにも急いで駆けつけたというのに。全てはもう手遅れだった。
木で立てられた家は、すべて炎に覆われていた。
肉が焼かれるすえた臭い。肌を焦がすような炎は、ますます広がりつつある。消火しようにも、すでに為す術はない。
微かな悲鳴が聞こえ、生存者がいることは確認できる。どうにか救い出せないものかと、稜花は声を張り上げた。
「郎! 賢っ! 誰か、いるっ!?」
覚えのある名を呼ぶ。ごうごうと燃えしきる炎の中、稜花は一歩村の中へ足を進める。ばちばちとはじける火花。倒壊していく家屋。柱が崩れ落ち、火の粉をまき散らす。
灰の中をこがすような熱気に、稜花はたじろぐ。危険だ。これ以上進んではいけないと心が騒ぐ。
「姫、無理はなさるな」
「でも——」
「この炎の中進むなど、馬鹿なことはお止め下さい」
楊炎の主張はもっともだ。ちらと視線を向けただけでも、其処此処に村人の亡骸が転がっている。血は地面にシミを作り、ぱちぱちと燃える炎に赤く照らされる。
聞こえる声は細い。この炎の中立ち入って、どれだけ助けられるだろう。稜花はこの軍をまとめる身だ。進んで飛び込んでいける立場ではない。
じりと、足が踏みとどまってしばし。絞り出すような声で、稜花は言った。
「生存者を。出来る限りでいい。助けて」
心得たように付き従ってきた数名の兵達が動き始める。しばらくその場で待っていると、やがて大勢の兵士達が駆けつけ、生存者を探し始める。炎の中、民を探し、各々が声を張り上げている。
「一体誰がこんなことを」
稜明軍自体に敵襲はなかったし、周囲に逃亡兵の気配などは見当たらなかった。騒ぎが広がる前に、強襲した者たちは姿を消している。どうやらこの村のみがひっそりと狙われていたということだ。
追わねばなるまい。これは、明かな意思表示だ。稜明軍に対する脅しかもしれない。
稜明軍に直接手を下さず、小さな村を見せしめにするような様子に正気を疑う。漠然とした不安が稜花を襲い、言葉が続かなかった。
「姫! 生存者が……!」
「!!」
村の外で一人の兵が声を張り上げた。はじかれたように稜花はそちらに目を向ける。
村から少し離れた畑の中。慌てて駆けつけると、そこには、背中をざっくりと斬られた子供が転がっていた。
「……郎!!」
見覚えのある姿に、稜花は声を張り上げる。彼に駆け寄り、その場にしゃがみ込んだ。煤だらけの体に、こぼれ落ちる赤。息があるのが奇跡なほど、深い傷に言葉を失う。
斬られてからここまで這ってきたのだろう。村の方向から、血痕がこびり付いたように線になっている。
彼の肩に手を置いて、何度か呼びかけてみるものの、反応はない。ただ、しゅうしゅうと息が漏れ、彼が必死に生死の境で戦っていることだけがわかる。
「姉ちゃ……」
しゅるり、と、息が漏れた。僅かに言葉になった声を、稜花は聞き逃さない。
「郎!」
「姉ちゃ……んの……」
動くことのない虚ろな瞳から、つう、と涙がこぼれる。喋ることも億劫だろうに、彼はそれでも声を絞り出す。
「うそつき」
恨むように。責めるように。
うそつき、と。やけに鮮明に聞こえた言葉。稜花は目を見開いて、え、と声を溢した。
郎からはもう、何の返事も返ってこない。しゅう、と最後に大きく息をすって。静けさだけが周囲に残る。
「郎?」
肩を擦る。小さくて、軽い体を揺さぶって。でも彼はもう、しゅうしゅうと息を漏らすことすらせずに、静かに息を引き取った。
楊炎が僅かに首を横に振る。言葉を失って、稜花は何度も瞬きした。
うそつき。
彼の言葉が脳裏に響く。わなわなと唇をふるわせながら、稜花は膝をついた。
彼は眠りについた。短い生を終える際、最後に呟いたのは恨みの言葉。他の誰でもない、稜花に向けられた言葉だ。
憎悪を投げかけられる経験をしたことは、少なくない。
埜比では慣れぬ瞳に怯えたし、戦場では真っ向から殺意を向けられる。それでもどうにか、真っ直ぐ進んできたというのに。なぜだろうか、郎からの言葉がこんなにも心に刺さるのは。
頭が真っ白になったように働かない。ただ、目を見開いて、呆然とする。
「姫」
そのままどれほど時が経ったのだろうか。相変わらず周囲の兵達は忙しなく動き回り、生存者を探している。敵兵を探そうと、一部の兵も各方面へと散ったようだ。
現場の判断を為ねばならぬ身であるにも関わらず、頭がそれを放棄していたらしい。
楊炎に声をかけられてはじめて、稜花は自分が呆けていたことに気がついた。
ぴくりと肩を震わせて、楊炎の方を振り返る。ぱちぱちと、まだ燻る炎が、楊炎の頬を赤く染める。彼もまた、立ち尽くしたまま、ぞっとするほど冷たい瞳で稜花を見つめていた。
「楊炎……?」
呼びかけると、闇色に沈む片眸が、僅かに揺れる。
ぎゅう、と一度目を閉じたかと思うと、長く、細く、彼は息を吐いた。
空気中に彼の吐息が溶けていく。
ため込んでいた思いもすべて吐き出すかのように、長く、長く息を吐いて。そうしてようやく、なんらかの気持ちを整理したらしい。次の瞬間にはいつもの無表情に戻っていた。
「姫、宇文斉が。来たようです」
「うん……」
ちら、と視線を向けると、村の入り口の方から宇文斉がのそのそと歩いてきているのが見える。口元を手で覆ってしまって、その表情は伺えない。
しかし、明らかに不機嫌そうな様子で、村の方に何度も視線を投げかけている。
「やられました」
目の前に立ち止まったかと思うと、宇文斉は吐き捨てるように言った。いつもののんびりした様子がなく、幼い顔つきが今は潜んでしまっているように見える。
「村の中で、昼間見なかった男たちの死体が随分と転がっているみたいです。生存者に今、話を聞いていますが、同士討ちさせられたようですね」
「同士討ち……?」
宇文斉が何を言っているのかわからない。ただの敵襲ではないのだろうか。同士、とは、誰と誰のことを指しているのだろうか。
「村の男達が、村に帰されたみたいですよ。自らの肉親を殺すためにね」
「?」
話が見えない。理解しがたい言葉が頭の中を反芻する。
村の男達というのは、高越軍に連れて行かれた者たちのことだろうか。兵として自分たちと対峙していたのはわかる。ちりぢりになって帰されたのも、もしくは逃亡した結果村にたどり着いたとかいう結末だったとすれば理解できる。
しかし、今の言葉は、何だ。
——肉親を、殺す?
隣で楊炎が息を呑む音が聞こえた。
目を細め、手で口元を覆う。強い不快感を露わにし、彼は郎から視線を逸らした。
「高越軍……いえ、おそらく匡軍ですね。今、逃げた者たちを追わせています。が、まず間違いなく、相当頭のおかしい連中が後ろにいますよ」
「宇文斉、貴方が何を言っているのか、わからないわ」
「そこの子供、父親に背を斬られたのではないですか、と言っているのです」
ぞくりとした。
にわかに信じられない事実を突きつけられて、稜花は言葉を失う。
父に背を斬られる? 郎は父の帰りを心待ちにしていたはず。大切な家族が、突然帰ってきて、自分を襲う? まったく想像できそうにない。
宇文斉の言葉がなかなか飲み込めない。しかし、事実、郎は目の前で倒れているわけで。
「父親……村の男達は高越軍に連れて行かれたって」
「見せしめでしょうね。男達に自らの村を襲わせて、恐怖心を植え付ける。一種の士気低下を狙った行為でもあるのでしょうけど。……奴ら、干州がどうなっても良いみたいですね」
「でも、父親たちも……自分たちの家族を手にかけるなんて……いくら命令でも」
「彼らが軍でどのような扱いを受けていたのか、伺い知れますね」
「理解できないわよ」
ふるふる、と首を横に振る。
いくら命令だと言っても、自分の家族を傷つけるようなこと、正気で出来はしない。命令だとしても、出来ようはずないだろう。
一体どんな状況下で、どんな指揮の下、彼らに家族を傷つけさせたというのだろうか。
うそつき。
——郎は、一体どんな気持ちでその言葉を投げつけたのだろうか。
大好きな父。帰りを心待ちにしていた父。父の代わりに、彼は家族を守ると言った。彼にとってとても大切な家族を、父自ら壊される。その絶望は如何ほどだっただろう。
そして家族を傷つけた男達も、結局は匡の兵たちに切り捨てられたわけだ。
逃げることも出来ず、彼らの命に従い、殺される。まるで洗脳とも言える恐怖の植え付け。頭で言葉にしてみるものの、想像できなくて、稜花は首を横にふった。
「狂ってるっ」
呟いて、はっとする。
稜花は、この虚無感を知っている。
籠城戦なのにも関わらず、無謀にも門の外へ投げ捨てられたかのように襲ってくる敵兵——あれは、埜比の攻城戦。
絶望に染まった瞳の敵兵。上がらない士気。異様な戦場の雰囲気に呑まれ、しかし、こんなものなのかと理解したあの戦。
「……王威」
心の奥底が、一瞬にして冷える。使い捨てるかのように兵を投入する、奴の戦。そしてその戦を楽しんでいるかのような、奴の瞳を思い出し。
今回の戦に彼が関わっていないことなど、知っている。しかし、思い出さずにはいられない。狂気とも言えるこの所業を目の前にして、あの男の異様な様子がどうしても蘇ってくる。
「そうですね。その可能性はあります」
間違っていると思っていたのに、あながち外れてもいなかったらしい。宇文斉に肯定されて、稜花は目を瞬いた。
「まあ、襲わせた本人達は、村の男達もまとめて処分しちゃったみたいですからね。今追わせてますよ。あとは、目撃者も今探していますが……追わせている兵により背後関係を確認しないとなんとも。条干に急いで向かった方がいいかもしれません」
「王威が、いるってこと?」
「あくまでも推測ですよ。でも、今回の急襲のおかげで、背後関係が見えてきましたねー」
ここまで喋って、宇文斉もようやく頭の中が整理できたのだろうか。間延びした口調で、にまりと笑った。
瞬間、稜花の気持ちが爆発する。
「おかげでって、何!?」
「……っ。姫? 熱くならないで下さいよー。これはちょっと趣味の悪い宣戦布告ですよ。今回の強襲のおかげで、僕たちは早急に手を打つことが出来るんです」
「だからっ」
「突然条干に王威が現れるよりずっといいでしょう? 冷静になって下さい」
宇文斉の言っていることは正論だ。軍を指揮する者として、この村の犠牲により背後関係が明らかになったというならば、利用するべきなのだろう。
しかし、何の負い目もない子供がこんなにもむごい有様で、それに助けられたとは言葉にできようもない。
宇文斉の言うことはもっともだとしても、彼のような感覚の持ち主にはなれそうになかった。
「姫、報告を待ってすぐに発ちましょう。この被害、この村だけではないかもしれません」
「……」
「もし僕の想像が正しければ、干州の被害は甚大なものになる。そうやって怒ったり悲しんだりする暇があるのなら、はやく次の行動に移るべきです。そのほうがよっぽど建設的ですよ」
そう言い残し、宇文斉はさっさとこの場から立ち去ってしまった。
彼の命が飛び交う声がする。幕舎をはやいところ撤収し、発つ準備をはじめるのだろう。
もう動くことのない郎を目の前に、稜花は動けないでいた。
彼の背を撫でる。
深くて重い傷。あまり斬れ味の良い剣ではなかったのだろう。斬り口がずたずたに裂けており、どれほど痛んだだろうか。流れた涙が乾いて、頬にこびり付いている。
彼は恨んだだろう。突然起こった悲劇に。戦に巻き込まれた運命に。父親を変えてしまった何かに。
「……乱世は、本当に終わるのかしら」
言葉が漏れる。
何も分からずに戦っていた、自分が恐い。
稜花は自分の肩を抱いた。そして、目を閉じる。
こんな自分が、嫌だ。迷いたくなくて、揺るぎない心を持ちたくて。強くなりたくて。
——ごうっ、と、強い風が吹いた。稜花の青みがかった銀の髪が、風に揺れる。
強さ故の傲り。戦に臨む上での考えの甘さ、無神経さ。いいや、言葉になど置き換えられないような心の未熟さ。
戦をすると言うことは、民を巻き込むことだ。乱世を終わらせる。どんなに綺麗な理屈を並べたとしても、罪のない民の命を奪う事実に変わりはない。
大義名分のために——そしてもう一つ、自身の婚約回避のため民を巻き込んだ。もちろん、稜花が参加していなかったとしても同じ結果になっただろう。しかし、そんなことは関係ない。覚悟も、決意も、まだまだ足りないのだ。
なんて、中途半端な——。
「——恐ろしいですか」
後ろから声をかけられて振り返る。相変わらずの無表情で、彼は稜花を見つめていた。
「これを、戒めになさい」
楊炎は、静かに告げた。
「戦というものは、結局奪うと言うこと。どのような心構えで挑んだところで、その事実に変わりはありません」
「楊炎」
「迷いを見せてはなりません。冷静になり、戦を早く終わらせる。結局我々に出来る最大のことは、それしかないのです」
冷たい瞳だった。空虚に満ちた、どこまでも寂しい瞳だった。稜花は立ち上がり、楊炎に一歩二歩と近づく。
闇色の片眸が僅かに揺れ、稜花を追う。
ああ、この人も同じなのだと、稜花は思った。何かを恐れ、傷つくことを厭い、民の死を悼む。
血塗れた手で、楊炎の頬に触れる。赤い線が数本、彼の頬に残った。
「——あなたも、まだ、恐い?」
楊炎は僅かに瞳を振るわせた。そして、目を伏せ、静かに答えた。
きっと、誰にも漏らさないであろう、彼の本心を。
「——はい」




