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12 Gates City ワールドガイド  作者: 澤群キョウ
キャラクターたちの初登場記録と、迷宮都市豆知識 1
30/50

X5_A few Nice Guys

 第二十一話「A few Nice Guys」、サブタイトルは 「迷宮都市の少女」。


 迷宮都市にはたくさんの女性労働者がおり、そのうちの一人、キャリンが仕事を終えたところから話は始まる。

 街で働く若い娘たちの為に用意された馬車に揺られて寮へ帰ったキャリンは、自分の部屋に忍び込んでいた少女と出会った。

 大きな瞳の美しい少女は、自分の身に起きたとんでもない出来事を語り、同情したキャリンは部屋に泊めてやる。

 ところが謎の少女マティルデはとんでもなくアグレッシブな性格をしており、迷宮都市の南側を破天荒に駆け巡る。




 〇マティルデ・イーデン


 「03_Special Treatment」でティーオが助けた少女が、逃亡の末にようやくここで登場する。

 魔術師になるべく迷宮都市へやって来たが、「緑」の迷宮に入りなぜか暴行を受け、しばらく意識不明のまま眠っていた。

 初登場時の年齢は十五歳。身長は百六十センチでやせ型、細身。手足が長い。

 髪は茶色でさらさらのロングヘア。瞳は明るい青で、かなりの美少女。

 天真爛漫な性格で物事をあまり深く考えず、楽天的で怠惰な食いしん坊。

 反省はするが長続きしないタイプで、「緑」の事件以降男性恐怖症になってしまっている。



 〇マージ


 キャリンの働いている武器店でオーダーメイドの剣を注文していたスカウト。

 マージは通称で、ヴァージに憧れてこう名乗っているとララは証言している。

 本名は後のエピソードで明らかに。

 初登場時の年齢は十九歳。身長は百七十六センチで、化粧が濃い。

 スカウトとして活動しているが、固定の仲間はいない。

 大げさなしゃべり方が特徴的で、情に厚く行く当てのないマティルデをすぐに受け入れ、住まわせると決めた。

 ウィルフレドにガチ恋しており、初対面で求婚したがもちろん断られている。泣く声が大きく、年齢の割に老けたしゃべり方をする。



 〇ユレー・クルドン


 05_LAWFUL-Partyで、ティーオが組み込まれそうになったドレーンたちの仲間だった女探索者。

 紅一点だったが他の女性メンバーが加入した途端酷い扱いを受けるようになり、脱退し、マージたちと出会った。

 今エピソード登場時の年齢は二十四歳。身長は百五十八センチで、顔は地味、スタイルも悪い。

 髪は黒、瞳はこげ茶色で、マージたちと出会った時には幽霊のように生気がなく、落ち込んでいる。

 女だけのパーティを作るという話を聞きつけ、そのままなし崩し的にマージ、マティルデと共に暮らすことに。



 〇キャリン・クアッズ


 勝手に忍び込んでいたマティルデを助けてくれた親切な少女。田舎から出稼ぎに来ている、十五歳。

 南門近くの武器店で働いており、勝手なマージたちの計画に巻き込まれそうになるが、なんとか回避できたようだ。

 マティルデを探していたティーオ、フェリクスと出会ったり、キーレイ、ウィルフレドのような大人の男性に出会ってびっくりしたりする。

 寮が隣同士なため、樹木の神官ララとは仲が良い。

 



 ― 迷宮都市豆知識 ―


 □女性従業員用の寮と送迎サービス


 迷宮都市には探索者を目指して、または故郷にはない仕事に就こうとやってくる若者が多く、彼らを客に迎える為に店は若い娘を従業員として採用している。

 男女比はやや偏りがあるため、商人たちは従業員用の寮を作り、女性従業員のための馬車を用意して送迎している。

 大きな商店は自前で寮も馬車も持つが、小さな店は共同でこれらのサービスを提供しているようだ。

 労働者側も店の待遇の良さを見ており、可愛らしく愛想の良い少女はなるべく条件の良い店を選んで働く。

 看板娘のいる店は繁盛するため、引き抜きが行われることもあるという。


 

 □迷宮都市は出会いの場


 若い娘たちは寮や送迎のサービスで守られているが、その中でも出会いを求め、良い相手が見つかればデートをして仲を深める。

 若い男女が大勢いる迷宮都市は出会いの場でもあり、より良い相手を見つけることができるところなのだという。



 □迷宮で起きた「事件」


 長い間前後不覚に陥っていたマティルデだが、このエピソードでようやく彼女になにが起きたのか、全貌が明かされる。

 「緑」で襲われた理由は不明のままだが、幼馴染のマッデンに見放されたこと、意識は戻ったものの記憶障害を起こしていたことなどがわかる。

 マティルデの足についた痕は、長い間「緑」の迷宮に倒れていたせいで残ったもの。

 太ももの内側で目立たない位置にあるが、キャリンは少女に起きた悲劇に同情し、親切に振舞う。



 □名の知れた「女性探索者」


 キャリンが知っているのは、初代迷宮調査団団長ラディケンの妻、バルバラについてくらい。

 そもそも探索者に興味がないせいもあるが、女性で名を挙げた探索者の少なさを物語っている。

 近年最も有名な女性探索者はヴァージで、残念ながらピエルナの名はほとんど知られていない。

 凄腕のスカウトであり、大変な美女であり、「あの」カッカー・パンラの妻になったので、ヴァージの名はかなり有名になっている。



 □復讐の誓い


 マティルデは自分を見捨てたマッデンと、迷宮内で襲い掛かってきた男たちをぼこぼこにしてやると宣言する。



 □振り回されるキャリン


 部屋に入り込んでいたマティルデに服を買ってあげたり、仕事を探そうとしてあげたり、キャリンの人の好さが描かれる。

 ティーオとフェリクスを疑いの眼差しで見てしまったり、キーレイとウィルフレドに緊張してしまったり、マティルデとの出会いはいち従業員の少女に少しだけ特別な経験をさせてくれたようだ。


 

 □ララからみたキーレイ


 実家がお金持ちの、迷宮探索大好きな気取ったお坊ちゃん。だと思っている節がある。

 もちろん神官長を信頼する気持ちはあるが、ララは世の中の不公平的なものをうっすらと感じてこんな風に言っている。



 □品のある大人の男性


 キーレイとウィルフレドを前にして、キャリンは二人を「品がある」「美しい」と感じる。

 田舎のおじさんにはない洗練、品格などを目の当たりにして、フェリクスたちの誠実さにも思いを馳せている。


 

 □マージのガチ恋


 マージはウィルフレドに恋をしており、「おヒゲの君」と呼んでいるようだ。

 思いは空回りをしてしまい、偶然目の前に現れたウィルフレドへ結婚してくれと頼み、即座に断られてしまう。

 ユレーは冷たい態度だったと証言するが、マージがしつこく絡み続けたので仕方なく、ウィルフレドも厳しい言葉を放った。

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