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12 Gates City ワールドガイド  作者: 澤群キョウ
キャラクターたちの初登場記録と、迷宮都市豆知識 1
21/50

09_Special Neighbor 〈灰色ののぞき窓〉

 第十二話「Special Neighbor」 サブタイトルは「灰色ののぞき窓」。

 

 アデルミラが去ってしまった悲しみを乗り越えようと考えているティーオたちのもとに、朝早くから訪問者がやってきた。

 扉を叩いていたのは無彩の魔術師で、驚いたティーオは仲間たちを叩き起こしていく。

 ニーロは四人が大失敗をした「藍」の落とし穴について問い、再びあの穴の底へ付き合うよう依頼してくる。

 四人はおそるおそる最低の探索をした大穴へ、ニーロとともに向かうことになった。


 フェリクス、ティーオ、カミル、コルフの初心者四人組。

 新たに仲間になった戦士ウィルフレド。

 樹木の神官長である、長く付き合ってきたキーレイ。

 それぞれの目を通して、迷宮の申し子ニーロの様子を描くエピソードになっている。




 〇ララ・ミードウ


 樹木の神殿に使え始めた新人神官。

 初登場時の年齢は十五歳。

 溌溂とした明るい少女で、ちゃっかりした性格が憎めない可愛い神官。

 信仰心は本物で神官として働く意欲はあるが、迷宮に入るのは怖いので絶対に嫌なんだとか。




 ― 迷宮都市豆知識 ―



 □安全確認は完了


 もともと「藍」に設置されている落とし穴について、ニーロは承知していたようだ。

 致死の罠があるのではないか警戒していたが、フェリクスたちが無事に戻り、安全は確認されることになった。

 「藍」の探究を考える探索者にとっては大変な朗報であり、フェリクスたちは見事に「あの大穴からの最初の生還者」になった。



 □ひとりでは起きないことがある


 ニーロの探索に関する疑念のひとつ。

 一人での探索では起きない現象があるのではないかとニーロは考えているようだ。

 確かに、複数人いなければ進めない道は迷宮の中に存在している。

 冷やかしのために入ったり、死体を運んで捨ててみたり。探索に挑まない者は迷宮に歓迎されないのだから、迷宮に足を踏み入れた者は「見られている」と考えてもいいのかもしれない。



 □二振りの赤い剣


 フェリクスたちが「藍」の行き止まりで拾ったセットの剣は、戦闘の末に短剣のみが持ち帰られることになった。

 それを目にしたニーロは、わざわざ長剣を回収しようとしていたように見受けられる。

 巨大な熊の魔法生物は一瞬で倒され、魔竜のうろこの嵌った剣は地上へ戻された。


 これは内緒の話だが、ニーロは短剣のレプリカを作ってこっそり本物と入れ替えている。

 



 □同居生活二日目


 ニーロの家に居候すると決めたウィルフレドが、放置プレイをされている様をみることができる。

 無彩の魔術師は気ままに出かけてしまう。用がある時は声をかけるが、ない時はなにも言わない。



 □馬車でやって来たのは誰か


 魔術師ニーロの家を定期的に訪れる客がいる。

 誰がやってきているのかは、ずっと後のエピソードで明かされることになる。



 □在宅地図作成術


 「白」の迷宮探索中、ウィルフレドはベリオの持ち出した地図についてニーロに問う。

 レンドとのもめ事の種になった地図は、迷宮の声を聴いて自宅で描いたもの、とニーロは言う。

 この言葉に偽りはなく、魔術師は不思議な力で地下からのささやき声を聞いているようだ。

 ヴァージの筆跡がどうのこうのというのは、単純にチョークたちの思い込みによるもの。



 □ニーロとマリートの関係性


 兄弟のようだと思っていたが、違うようだ、というウィルフレドの見解が示される。

 主人であるニーロがいれば、忠犬マリートの態度もそれなりのものになる。

 ウィルフレドとマリートの仲が最高に親しくなるまでには、相当な時間がかかりそうだ。



 □深夜の相談会


 カッカーがやってきて、キーレイへ悩みを打ち明けている。

 決して疑っているわけではないが、まだ若く美しい妻に対してカッカーは少し引け目を感じているようだ。

 相談をされているキーレイもほぼ恋愛経験ゼロなので、残念ながら本人の言う通り薄っぺらい答えしか用意はできない。



 □もう終わったことだから


 カッカーと夫婦になり、二人の娘を育て、屋敷の管理もしているヴァージはとても忙しい。

 それでも心の中には、共に迷宮を歩き通した仲間であるピエルナの思い出が残り続けている。

 詳しくはわからなくとも、大きな不幸がふりかかったのではないかと感じているようだ。

 ニーロも不審に思うことがあり、ピエルナの行方を丁寧に探っている。

 カッカーやキーレイに言わずにいたのは、ひっそりと話を進めなければならない状況だと気づいているからに他ならない。


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