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幕間⑬ 羊の仕事

これで幕間終わりで、明日の投稿から新しい章に入ります。

よろしくお願いします。




『ブレント、魔王をエスカ帝国に集めてくれ』


 そうラルフに言われてからどれくらいたったか。

 ぼんやりとそんなことを考えながら、魔王の元に転移する。


 もう少しでほとんどの魔王をエスカ帝国に移動させたことになるが、ラルフが期限をいわなかったせいでこのペースのままでいいのか、悪いのかがよくわからない。


 そう考えながら、ここの魔王の情報収集のために目の前の奴から存在を取ろうとすると


「ブレント、調子はどうだ?」

 

 そう声を掛けられた。

 声の調子からすぐに誰が声をかけてきたかは分かった。

 ラルフだ。


「調子はどうだ?て……。人がいるのにお前そんなしゃべり方をしていいのか?」


 声のした方に向き直り、奴に向けてそう指摘する。

 自分で人前では素の口調でしゃべらないと決めていたはずなのに。

 今現在ラルフは破ってしまっている。


「いいよ。別にもうそんなことをする必要はないし」


 その言葉で奴がもう気にしていないことはすぐに理解できた。

 ラルフがこれからどうするかは知っているが、少し気が抜け過ぎな気がする。


「おいおい、気抜いてると消されちまうぞ。ここまであくせくやってきたのにそれはさすがにないぜ」

「確かに、少し気が抜けていたかもな。イコナにまたあやかるか」


 ラルフは俺の言葉を聞くと少し顔を陰らせ、思い直したという意を伝えて来た。

 何万年も待ち続けてやっと目的を達成するときが近づいているのだ。

 その顔を見ると少し悪い気がしたが、くだらないことでそれを棒に振るのよりは幾分ましだとすぐに思い直した。


「そうしてくれ。ひやひやするからな。……ところで、おまえ、俺に期限を言ってなかったがいつまでなんだ?」

「あと1か月ほどですね。期限を言ってないてことは余裕があるてことです。察してください」

「察せるほど、物わかりはよくねえもんでな。できれば言ってくれ」


 人に対して要求が多い奴だ。

 その要求の代わりといっては何だがもう一つ質問をしよう。


「もう一つ尋ねるが、おまえなんで今日俺に会いに来たんだ?」

「いえ、エスカ帝国にリードが来た時に相手をしてもらうのを頼みに来ただけです」


 頼みに来ただけて……。こいつ。

 人に死ねといっているのにあんまりな態度だな。


「あのトカゲよりもお前に取り込まれた方がいいんだがな。しょうがねえな」


 まあどうせ俺が消えるのは避けられんことだから文句は言わんが.






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