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112 統合

某有名小説と被っていたので三話のタイトルを「研修ブードキャンプ」から「研修――それは試練の始まり――」に変えました。これからタイトルは検索かけてから作るようにします。申し訳ないです。




 俺が目覚めるとドムズ含め兵士たちは全員消えていた。

 もう訓練に出張っているのだろう。

 周りの奴らがこれだけテキパキやっているのだ。

 俺も蘇生薬探求を再開した方がいいだろう。


 この国ではいろいろな問題がまだ堆積しており、人の手がいることはわかっている。

 だからここから離れるのは白状な気がする。

 だが、俺にもやることがある。いつまでもここに逗留するわけにはいかない。


 何時ラルフに気づかれるか分からない現状では、急がなければ道半ばで倒れることもあり得るし。

 もう実際バレているかもしれない。

 

 少なくともシェーンにはバレいるのだ。奴の性格を考えればこちらをラルフに報告することはないと思うが、今は状況が状況だ。

 報告することも十分に考えられる。


 俺は身一つなので荷造りをする必要性もない。

 レッドにここから発つ旨を伝えたら、この国から出ることにしよう。

 奴に伝えれば他の奴らにも俺が発ったことは自然と伝わるだろう。


 兵士たちの寝床から出て、レッドが居るだろう会議室に向けて廊下を進んでいく。

 廊下を進んでいると昨日、スリートにはぐらかされたことを思い出した。


 スリート、起きろ。


『何ですか……。朝早くから……』


 呼びかけるとスリートは眠そうな声でそう返事をした。


 土精霊がどこにいるか、昨日はぐらかしただろう?


 そう尋ねるとスリートは少し沈黙すると諦めたように溜息をはいた。


『あれなら私の中に統合されましたよ』


 隠した理由が気になっていたが、統合という言葉でその疑問は吹き飛んだ。

 ひどい違和感に襲われたのだ。

 

 統合。それは統一し合わせるということだ。

 スリートと土精霊は同じ存在なのになんでそんな上位のものが出来そうなものがスリートにできるのかわからないし。

 奴は他の精霊より優れている感はあるが上位とつくほど存在が隔絶しているように思えないのだ。

 だがこれは俺の所感なのでハッキリしたことはわからない。

 個の違和感を拭うには本人に聞くのが一番か。


 統合されてことは、お前はあいつよりも上位存在的なポジションなのか?


『上位存在ですか……。それもあっているかもしれませね。正確にはあれは私の一部なので私は自分のことを欠けた全体といった方がしっくりきますが』


 マナの精霊と四属の精霊はもともと同じものだったてことか?


『まあ、そんな感じです』


 スリートの適当な返事を聞いて、これは絶対違うなと確信する。


「リード。少しいいか……」


 スリートに問い詰めようと思うと声を掛けられた。

 ぼんやりと前方を見ていた視界の焦点を戻すと目の前にボルフレディがいた。


「会議をしていたんじゃないのか?」


 そう尋ねるとボルフレディは口を開いた。


「昨日深夜までやったからな。今日は昼からだ。昨日やった内容をおまえにも――」


 こちらを見据えて話していると、途中でボルフレディは何かを察したように言葉を途切れさせ


「――ここから去るのか?」



 そう尋ねてきた。

 こちらの考えることをずばり当てたことに驚かされる。

 こいつは実はエスパーだったのだろうか……。


「なんでわかったんだ?」

「去る時に人がする顔をお前がしていたからだ」


 その返事を聞いて納得する。

 人のことを知りつくしたカリスマのみができる業で俺の本心を見抜いたということだろう。

 ふつうの人間は顔を見ただけで人が何を考えているかはわかるはずがない。

 なんだかんだでこいつが人を導く器を持っていることを実感させられる。


「前口上を用意していたが、単刀直入に行った方がいいか」


 ボルフレディは確認するようにそういうと言葉を続ける。


「お前に頼みがある。俺の深淵を破壊してくれないか?」


 奴は困ったような顔でそう頼んできた。

 その頼みは特に時間がかかるものでもないし、こいつには国民に囲まれたときに助けられたから拒む理由もないのだが、なぜ俺にこのことを頼んできたのか気になった。


「いいが、なぜ俺なんだ?」

「コールドは神に関する文献を漁っていて手が離せないし、他の奴らも何かとすることがあるからな……」


 そういってボルフレディは言葉を濁した。

 なるほど。俺が一番暇そうだと思ったから頼んできたのか……。

 まあ確かにそうだから否定はできない。


「くだらないこと聞いたな……」


 ボルフレディが少し申し訳そうにしていたのでフォローのためにそういうと廊下の窓枠におれは手を掛ける。


「じゃあまたな。たったと深淵を破壊して、報告しに戻って来るよ。頼みの代わりと言ったらなんだけど、俺がここから発つことをレッドに言っといとくれ」


 俺は伝えることを伝え終えたので、深淵に向かうために廊下の窓から飛び出した。





最近は題名で内容がわかるようにしているのがマストらしいので、内容がわかる副題を考えて、二日後くらいに付けたいと思います。よろしくお願いします。

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