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ここは人類最前線7 ~魔性争乱~  作者: 小林晴幸
ピクニックに逝こう!
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67.勇者様の覚醒

勇者様の目覚めのときがやってきた……!



 みなさん、おはようございます。

 時は殆ど全ての武闘大会多種族予選が終わりを告げた日の、深夜。

 というか、もう翌朝。

 でも時間はまだ夜明け前の午前さま。(日本換算:午前2時頃)

 日の光すら差さず、空は真っ暗な星の輝くそんな時間に。


 私とまぁちゃんは、勇者様の眠る部屋の前まで来ていました。


 何故かって?

 勇者様をお起こしする為です!

 人はそれを安眠妨害と呼ぶ。


 もう残っているのは予選:酔拳の部の決勝のみ。

 そして勇者様はとっくのとうに、そのイロモノ部門では敗退した後です。

 参加部門の中では唯一、私による衣装指定のない……勇者様がそのまま『勇者様』として参加できていた部門だったんですけどね!

 残念ながら勇者様はそれほど酒豪ではなかった模様。

 まあ夜毎、父の酒に付き合ってアルコールが残っていたところにトドメをさされた形でしょうか?

 予選初日で勇者様は目を回してぶっ倒れていました。

 青い顔をしながらも嘔吐していないあたり、流石だと思います。


 そんな訳で、残りの予選日程は既に勇者様に予定など欠片も無く。

 そしてかねてから私の楽しみにしていた、ある『イベント』が間近に迫っています。

 ああ、良かった。

 勇者様が酔拳の部で順調に勝ち上がっていたら、付き添っていただけないところでした。

 これも運が良かったのかもしれません。


 時期の限定されるイベントの、期限も迫ってきていた頃合で。

 今日の朝早く出発しないと間に合わないところでした。

 だからこそ、勇者様にはそろそろ起きていただかなくてはなりません。

「――さて、どうやって起こしましょうか」

 まだ時間は草木も眠る丑三つ時。

 あんまり騒がしくしたら父さんや母さんに怒られてしまいます。

 だから派手な襲撃は避けた方が良いかな、って思うんですが。

「まあ、待て」

 まぁちゃんが真摯な顔で言いました。

 なんて真剣なお顔!

 こうして見るとまぁちゃんは超絶美形だなぁと沁々思います。

「ヨシュアンから、指示書を預かってる」

 そしてすいっと私の目の前に突き出されたもの。

 まぁちゃんの手には、羊皮紙の束。


 束の表紙には、大きな文字でデカデカと。

 『寝起き☆ドッキリの作法』との文字が躍っていました。



 

 勇者様は気配に敏い方です。

 そうならざるを得なかった過去のトラウマさん達を思うと、どうしようもなく『悲哀』という言葉が脳裏に浮かびます。

 取敢えず戦士としての能力ではなく、個人として培った能力だそうです。

 今時の王子様は気配と危機の人並み外れた察知能力が求められるんですね!

 ある意味では刺客といえますけど、決して暗殺者を相手に磨いた訳ではないと聞かなくってもわかります。

 実際、半年という時間を一緒に旅している間には、度々勇者様が他人の気配を察知して飛び起きる場面を見てきました。

 跳ね起きてから逃亡体勢に移るまで、その間なんと0.2秒。

 でも私達の前から逃げられる訳にはいきません。

 だって逃げられちゃったら面白くありませんし。

 だから今回は慎重に事を運ぶべきかな、と。

 そう思ったのですが……

「起きませんね」

「起きねぇな」

 勇者様は私とまぁちゃんが至近距離まで接近しても起きませんでした。

 村長宅(うち)の中は安全だと油断しているのか、それとも私やまぁちゃんの気配は勇者様にとって警戒対象ではないのか。

 はたまた、試合の日程が一段落して気が緩んだのか。

 どれにしても思います。

 勇者様、大丈夫ですか。

「ヨシュアンからの指示書にゃ、第一の項目に『対象がしっかり寝ているのか確認』ってあるが……」

「どうすれば良いのかな。今でも充分に寝ているように見えるけど」

「ちょっと(つつ)いてみろよ。他のメニューもあんだから手早くな」

「じゃ、失礼して」

 ど・こ・を、つっつきましょうかね!

 

 取敢えず眉間をとすとすとすと三回連続でやってみました。


「う、うぅん……」

 むずっとした顔で緩く首を振る勇者様。

 眠りの底にいながらも、不快さは感じている模様。

「ばっか、もっと面白ぇ場所が他にあるだろ」

「例えば?」

「まぶた?」

「それじゃ目潰しになっちゃう。起こすまでも無く起きちゃうよ」

「仕方ねぇな。んじゃ、俺はここにすっか」

 そう言って、今度はまぁちゃんが勇者様を突きました。

 場所は勇者様の、喉。

「う……っ」

  がくっ

 急に力を失ったように、寝台の上に寝ている状態から更に首を落とす勇者様。

 え、絶息した?

 ちょっと吃驚して、呼吸の確認を試みます。

 あ……良かった、生きてる。

 ただより深い眠りの園に旅立った気がしますけど。

「まぁちゃんってば!」

「……どうやら寝落ちしたらしいぜ?」

「それってこういう意味の言葉だったっけ?」

「まあ、何にせよ。これでちっとやそっとじゃ起きなくなったんじゃね?」

「あるぇ? 私達のそもそもの目的ってなんだったっけー……?」

 何だか手段と目的が逆転しているような気が……

 まあ楽しいから良っか!

 楽しさは重要です。

 そう、何においても優先されるくらいに。

「取敢えず、勇者はしっかり寝てる……と。よし、これで項目の一は達成だろ」

「寝ているの確認、じゃなくって更なる眠りに堕としたけどね! それでまぁちゃん、次は何をするの?」

「えーと、項目の二……『家捜しと鞄の中身を拝見』だとよ」

「家捜しってここ、私の家なんだけど」

「この場合は勇者の使ってる部屋ってことだろ。要は勇者の私物チェックだ」

「なるほど!」

「っつうことで、俺は勇者が起きたら着るつもりで用意したと思わしき服から調べるわ」

「じゃあ私は、勇者様の使っている机と本棚を……」

「何探したって、面白味のねぇもんしかなさそうだけどな」

 私とまぁちゃんは手分けして勇者様の部屋を家捜ししました。

 とはいっても、元々は私やまぁちゃんの熟知した部屋の一つ。

 勇者様が使うようになってから増えたモノはどれかとか、言われるまでも無くわかります。

「本棚は……勇者様が来る前と変わりませんね」

 同じ品揃えで、退屈はしないんでしょうか。

 新たな本が増えた形跡もないし、もしかしたら勇者様が家主である私達に遠慮して私物を増やすことに躊躇しているのかも……

 ここは私の方から積極的に動いてあげるべきでしょうか。

 勇者様がモノを動かせないのなら、私が動かすべきですかね!

 (たま)には労わりも兼ねて、彼の意を汲んであげましょう。

 

 というわけで、急遽。

 勇者様の使っている部屋の本棚の書籍を、一部入れ替えました。

 

 新たに入れた本はこちら↓

『~デッド・オア・ライブ~ 魔境サバイバルのすすめ』

『追跡をかわす方法3000』

『暗殺者の裏の掻きかた』

『恋愛初心者完全攻略本』

『これで初心なあなたもラブ☆ハンター ~躊躇わずに()れる者のみが生き残る~』

『ストーカーと共生して ~共に暮らして40年~』

『女の魅せ方、男を手玉に取る私』

 …………等々。


 ちょっと古い本ですが、大丈夫。

 倉庫で眠るより、読んでくれる人の手元にあった方が本も幸せです。

 中々に勇者様に相応しい、彼の気を引けるラインナップだと思います。


「ふう……良い仕事しました」

 さて次は勇者様の使っている机ですが……

 やっぱり綺麗に使われていて、以前との大きな違いはありません。

 故郷のご両親に宛てた書きかけの手紙があるくらいです。

 折角なのでこちらにも私が手を加えてみることにしましょう。


 まずは使っているインクを摩り替えるところから、ですかね。


 イカ墨にしようかとも一瞬思いました。

 でも生臭いのは勇者様に似合わない……ので!

 勇者様の使っているインクは、百年は褪せない香りを保ち続ける匂い付きの特殊インクに交換です。

 ちょっと前にハテノ村の若い娘さんの間で流行ったんですよね、これ。

 でも匂いが全然飛ばないものだから、逆に鬱陶しいって遠ざけられるようになってしまった哀れなアイテムです。

 丁度、私も未開封のインクを幾つか取っていました。

 開ける予定も今はないので、勇者様にお裾分けです。

 えっと、どれにしようかな。

 置き場所を確認してみたら、思ったよりありました。

 取り敢えず全部持って来てみましたが……

「まぁちゃん、どれが良いかな」

「あ? リアンカの好きなの選べば良いだろ」

「それが種類があり過ぎて……まぁちゃんの意見も欲しい!」

「…………何があんだよ」

「えっと、ラベルの表記を読むと……エレガントローズとストロベリーハニー、それからクリムゾンブラッドとオレンジプラム、プレーンコロンビアにインペリアル法螺貝、グレーターアンモナイト、バイオレンス麝香とブルーモスク……どれが良いと思う?」

「おい、ラベルの表記から匂いの予想がつかねぇんだが……そういう仕様か?」

「私も匂いの予測がつかなさ過ぎて、好奇心で買ったんだけど……いざ開封と思うと自分一人で楽しむより他の人と一緒に楽しみたいなと思って」

「思って、仕舞い込んだまま忘れていた……と」

「うん。でもこんな時こそ封印を開く時だよね」

 乱立する、様々な匂いの封じこまれたインク瓶。

 私とまぁちゃんは暫し、インクを囲んで唸りました。

「勇者にだろ? だったら俺は苺の香り一押し。他のはもっと良い機会が巡ってくるまで抑えとけ」

 どうせ勇者様がインクを使う時、側に私達はいません。

 だったら目の前で反応を確かめられる時にこそ、予測のつかないインクを使うべきだというのが、まぁちゃんの言。

 私もそれは尤もだと思いました。

 だから今回は無難な品に活躍の機会を与えます。

「それでは勇者様には、苺のかほりを故国までお届けしてもらうことにしましょう」

 うっすらピンクがかったインクに満たされた、インク壷。

 これを勇者様が開封してびっくりする時が楽しみです。

 最初は仄かにしか感じませんが……

 このインク、乾くと匂いが増大するんですよね。

 買い求めたお姉さん達に、このインクが疎まれた最大の原因です。

 二十歳になろうという野郎からの手紙から濃厚に漂う、苺臭……

 お国の方々の反応が楽しみです。

「まぁちゃん、そっちはどーう? 何か面白いもの、勇者様の持ち物にあった?」

「予想はしてたけどよ、何もねーぜ。本当に面白みのねぇ奴……こいつ、ここまで健全一直線で何が楽しくって生きてるんだろうな?」

「心底不思議そうな口調で言うね、まぁちゃん」

「ちっとばかし心配になってきたぜ……ここは俺が、ちょっとした吃驚を仕込んでやるか」

「やっぱり私とまぁちゃんって従兄妹だね!」

 勇者様の必須必需品の入った、持ち物入れ。

 そこにまぁちゃんはそっと……


 磯巾着のぬいぐるみをいそいそと詰めています。


「あれ、何個詰めるの?」

「この鞄、見た目以上にモノが入るぜ、おい……」

「まぁちゃんの折りたたみ方も秀逸だと思う。綿のたっぷり詰まったぬいぐるみを、ここまで小さくするなんて!」


 勇者様の鞄には、磯巾着人形が六十二個仕込まれました。


 勇者様が鞄を開けた時、どれだけ驚くことでしょう。

 ちょっと楽しみですね!

 遠からぬ未来に期待を寄せつつ、私達はぱくっと鞄を閉じました。

 奇妙な達成感があります。

「よし、んじゃ次の項目だ」

「今度はなぁに?」

「項目の三『寝ている者に悪戯を』……とな」

「なんと!」

 それってつまり勇者様に悪戯するってことですよね!

 え、そんないきなり言われても……勇者様に悪戯だなんて!

「すげぇ張り切ってんな、リアンカ。準備万端とばかりに『笑い袋』なんぞ取り出してどうするっつーんだ」

「服の中に仕込みます」

 ぎゅむっと押すと、奇怪な笑い声が振動とともに響きだす!

 そんな子供騙しのくだらない玩具ですが、驚かせるには充分です。

 目を覚まして身を起こした途端に、服の中から高らかに響きだす何者かの馬鹿笑い……

 その時の勇者様の反応を思えば、最高じゃないですか。

 袋自体はただの袋ですけど、中には悪戯好きな風の精霊が封じ込められた一品です。魔境の無駄に高い魔法能力が駆使された駄玩具です。

「そういうまぁちゃんこそ、その手につまんだ蠍鼠はなんですか」

「あ? 服の中に仕込むに決まってんだろ」

「やっぱり私達って従兄妹ですよねー」

 蠍鼠というのは、ハテノ村の近所でも日常的に見かける小物の魔物さん。

 サイズは子供の掌みたいに小さくて、外見は真っ白なハツカネズミ。

 でも鼠の尻尾の代わりに、蠍の尻尾が生えています。

 遅行性の麻痺毒を持っているところが唯一の難点。

 ハテノ村では子供のペットとして定番のイキモノの一つです。

 目を覚ました勇者様は、どれほど驚くでしょう。

 服の中を駆け回る、小さなネズミさんに!

 ちなみにこの鼠、生命の危機を感じると毒魔法を使ってくる曲者だったりします。

「悪戯はこんなところで大丈夫ですかね」

「あんまり凝り過ぎても夜が明けちまうからな……次の項目は、と」

「あ、待って、まぁちゃん」

「ん?」

「画伯の注釈が付いているよ。勇者様を起こす前に話し合って決めておくことがあるみたい」

「はあ? どれどれ……あ゛? 対象を起こす前にクイズ?」

「クイズ、というか…………」


 画伯の指示書『寝起き☆ドッキリの心得』。

 そこにはこう書かれていました。


 勇者様を起こす前に、その下着の色を予想しておくように……と。


「んなもん予想してどうすんだよ!」

「それは私も聞きたいかな! ええと、寝起きで混乱を極めているところに怒濤の畳みかけとして、下着の色を尋ねる……悪趣味だね! 更に実際に目の前で勇者様本人に確かめさせて、予想の当たり外れを確認する、と」

「楽しいか、これ?」

「やっぱり、画伯の指示書だし……」

「一応、考えるだけ……いや、野郎のパンツなんぞ考えるのも面倒臭ぇ。っつうか考えたくねえな」

「まぁちゃん……ここは、視点を変えよう」

「あ゛?」

「勇者様がどんなパンツを穿いているのか、じゃなくて……どんなパンツだったら面白いかが重要じゃないかな!」

「おお、そりゃ良い。だったらリアンカ、何か考えろよ。俺がその予想通りの下着に、勇者の奴を着替えさせてやんよ」

「うわあ、露骨にずる宣言! 流石はまぁちゃん!」

「はっ……いざ下着の色を聞かれて確認した時の勇者の面が目に浮かぶぜ」

「じゃあ私としては、是非ともショッキングピンク……いえ、般若の面とか…………うーん、中々良いのが思いつかない」

「何も思いつかねぇなら、いっそパンツ抜くか」

「えっと、それってパンツに関する指示を飛ばすってことだよね? 勇者様が寝ている間に下着だけを剥ぎ取るとかかなって一瞬思ったんだけど」

「別にそれでも構いはしねぇが。ノーパン健康法、ここらじゃ珍しくねーし」

「うぅん……やっぱり止めよう。一応は私だって十八歳になろうかという女性だから。流石に異性の下着云々は反応に困ります」

「……ま、妙齢の女相手にする話題でもねぇな」

「じゃあ穿(ほじく)り返したのは私だけど、ノーパン健康法については一時忘れて……次の項目は、まぁちゃん?」

「次は……お、とうとう起こすみてぇだぜ? それもとびっきり混乱を煽るような起こし方をしろ、だとよ」

「任せて下さい! そういうのは得意です」

 とうとう、勇者様に覚醒を促す時がやって来ました。

 私はそっと準備してきた鍋を取り出……そうとして、誤ちに気付きました。


「あ」


 しまった。

 鍋を持ってきたつもりで……バケツヘルムを持って来てしまいました。

「リアンカ、お前それで何すんだよ」

「まぁちゃん、そんな呆れた目で私を見ないで!」

 仕方ないじゃないですか!

 確かに使っていない鍋が仕舞ってある筈の納戸から持ってきたのに!

 なんで鍋に混じって、こんなバケツフォルムの兜が……。


 仕方がないので、代用することにしました。


 そっと勇者様の頭に、バケツヘルムを優しく被せ。

 両手にぎゅっとしっかり握りしめるのは、鉄製おたま。

 間違っても、その辺の道端をこの季節になると闊歩しまくる「おたま」じゃありません。調理器具のお玉です。

 私は深く息を吸い込むと、ある一点で溜めて……大きく振りかぶりました!



   カ ー ン ッ


 

 その夜、勇者様の寝室で。

 突き抜けるような硬質の、とっても良い音が響き渡りました。





 ちなみに魔境では夜でもこの程度の騒ぎは日常茶飯事なので、私は両親には(・・)怒られずに済みました。やったね!


 





おはよう、勇者様。


リアンカちゃんは今日もとっても楽しそうです☆

ピクニックの導入編を書くつもりが……寝起きドッキリの指示書が出てきたあたりから暴走しました(笑)

ちなみに時期的にも時間的にも、丁度いまごろ(投稿時間:午前2時)勇者様は寝起きドッキリの被害に……

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