第二章1-4 魔術のコントロールは出来ましたが・・・ ◆
――――キルア――――
ユリアに起こされて、ナターシャとの態度について怒られたあと。
朝食を摂り、まだやることがあると言われ、ユリアとベッドの上に向かいあって座っていた。
「キルア様には、これから魔力のコントロールを覚えていただきます」
「魔力のコントロール? 魔法は使ってはいけないのではなかったのか?」
「はい。魔法を使うのはダメですが、魔力のコントロールはいいです」
「あのっ、ユリア? 魔力のコントロールは魔法を覚えてからじゃないの?」
もう一つのベッドに座っていたナターシャが眉を顰めて、ユリアに尋ねた。
「はい。普通なら、そうなんですが、キルア様の魔力は高いので先に魔力のコントロールを覚えないと、大変なことが起きるかもしれませんから」
「なんだ? 俺は強かったのか?」
「そうですね。一般人よりは強いですよ」
「一般人より・・・か。つまりユリアには勝てないのか?」
「はっ、はいっ! そうですよ! 私のほうが強いですからね!」
「ユリアさん本当ですか?」
ナターシャが疑うような目つきでユリアを見る。
「なっ、なんですかっ! た、試してみますか!?」
ユリアがベッドの上に立ち上がり、ナターシャに殺気を放つ。
「よい。ユリア、やめろ」
「はい・・・。」
「ユリア。ナターシャは俺の僕だ。殺気を向けるな。怒るぞ」
「はい・・・」
「キルア様ぁ・・・」
ナターシャが目に涙を溜めながら上目使いで熱い視線を送ってきた。
「まあ、それよりユリア。魔力のコントロールとはどうすればいいんだ?」
「はい。まずは、身体をながられ魔力を感じ取り、体から出ないように血液のように循環させるんですよ」
「あの? ユリアそれではキルア様によく伝わらないと思われるんですが?」
うーん・・・魔力を感じ取り、循環させる・・・。
目を閉じ、体をから出る力の波を捉える。
この、力が魔力か・・・。この力を血液のように体の表面から出ないように循環させる。
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・。
「出来たぞ。これでいいのか?」
「「・・・」」
「どうした? 間違っているか?」
「いっ、いえっ大丈夫です! 完璧です! さすがキルア様ですね!」
「ほ、本当にすごいです・・・あんな説明で難しいコントロールを覚えてしまわれるなんて・・・」
「ふふふ、すごいだろう。もっと褒めろ、頭を撫ぜろ」
「はい。キルア様偉いですよー」
「はっはっはっは」
ユリアが頭を撫ぜてくる。うむ。久しぶりにユリアに撫ぜられた気がする。
うむ。気分がいい! 久しぶりにユリアの胸を味わうか。
ユリアに抱きつき顔を胸に埋めて感触を味わう。
ナターシャより小ぶりだが跳ね返すような弾力は、最高だな。いつまでも、こうしていたくなる。
「キっ、キルア様っ、そんなに胸を揉まないで・・・ちょ、ちょっと・・・あっ・・・あんっ」
「いいじゃないか? もう少しだけ・・・」
「キルア様っ、何を脱がそうとしているんですかっ!?」
「いや、服の上からではなく直接味わいたくなってな」
「ちょっと! ダ、ダメですよっ! あっ、咥えないでくださいっ・・・!」
「ユリアのは小さくて薄いピンク色だな」
「吸わないでくださいっ! なにも・・・なにもでないですからっ・・・あんっ」
「まったく、ユリア。嫌がるとはなんですか? せっかくキルア様が求められていらっしゃるのに・・・」
「ナターシャなにを見ているのですか! たっ、助けっ・・・」
「ユリア。俺が満足するまで離さないから覚悟しろよ?」
「なっ、キっ、キルア様ーーー・・・・・」




