※地図:ブレスト=リトフスク体制下のヨーロッパ(1925年)
要望の多かった地図を乗せましたので、参考にして頂ければと。
ブレスト=リトフスク体制
・第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパにおいて、大戦前のイギリス、フランス、ドイツ、ロシア、オーストリア=ハンガリーの5大国による勢力均衡が崩れたことを受けて、新たに戦勝国となったイギリスとロシアによって再編された欧州の新秩序。
◆超大国
グレートブリテン連合王国
・欧州ではキプロス島ぐらいしか目立った領土は取っていないが、ドイツの海外植民地はほぼ割譲してアフリカ縦断政策が完成。エジプトとシリア、ヨルダン、パレスチナも傀儡にしている。アイルランド独立は大きな痛手であり、責任をとってロイド・ジョージ内閣が退陣した。
ロシア帝国
・ルーマニア北部とドイツ帝国の東部、ガリツィア東部を割譲し、さらに多くの衛星国を欧州に広げた。民主主義と独裁の中間である権威主義、市場経済と計画経済の中間である混合経済がとられている。イギリスやアメリカとは人権問題や民主主義的価値観を巡る政治的な対立はあるものの、経済的には相互依存関係が強まっている。
◆大国
フランス社会主義共和国
・世界初の社会主義共和国。初代議長はウラジーミル・レーニン。フランス共産党の指導下で一党独裁制と計画経済に基づく国家再建が進められ、五か年計画で更なる工業化と農業集団化、インフラ建設が計画されている。共産党員を中心に志願兵からなる労農赤軍を保有しているが、有事の際には地方ごとに民兵が動員される。首都はパリ。
ドナウ帝国
・クロアチアとガリツィア、トランシルバニア南部を喪失。オーストリア王国、ハンガリー王国、ボヘミア王国、スロバキア王国、スロベニア王国の5王国からなる連邦制のもと立憲君主制へと移行し、ハプスブルクの皇帝が5つの国王を兼任するという体裁をとる。5王国は独自の憲法と法体系、行政権と司法権および軍事力を持ち、帝国政府および帝国軍の管轄は外交と軍事および王国間の調整などに限定される。首都はウィーン。
イタリア王国
・南チロルに加えてイストリアを割譲。ムッソリーニのもと全体主義体制へと移行する。外交的には中立を保っている。
ライン同盟
・ほぼ西ドイツだが、「同盟」の名の通り地方分権色が強い。同盟を構成するバイエルン王国、ヴェルテンベルク王国、ヘッセン大公国、ウェストファリア共和国、ラインラント共和国、アルザス=ロレーヌ共和国、ハノーファー王国、ホルシュタイン公国の8ヵ国はそれぞれ独自の憲法、法体系、行政権、司法権および軍事力を持ち、同盟政府の管轄は外交と軍事および構成国間の調整などに限定される。
首都は3つに分割され、行政府はハンブルク、立法府はフランクフルト、そして司法府はケルンにある。外交的にはイギリスの影響が強い。プロテスタントが多くリベラルで工業化の進む北部と、カトリックが多く保守的で農業が中心の南部では、貿易などを巡って対立が絶えない。
ドイツ帝国連邦
・ブランデンブルク王国、ポメラニア公国、メクレンブルク大公国、ザクセン王国、シレジア公国からなり、形式上はドナウ帝国やライン同盟と同じ地方分権が強いものの、実質的には首都はベルリンと旧プロイセン王国の伝統を引き継ぐブランデンブルク王国が他に優越している。
ブランデンブルク王には退位したヴィルヘルム2世の息子ヴィルヘルム3世が即位し、ドイツ皇帝を兼任しているためドイツ第3帝政とも。保守的な気風で、ロシアの影響力が強い。
◆中堅国
ユーゴスラビア王国
・汎スラヴ主義を掲げるも、首都ベオグラードと王室を有するセルビアと、オーストリア=ハンガリー二重帝国から分離統合されたクロアチアの間には対立感情が残る。クロアチア、ボスニア、ヴォイヴォディナ、モンテネグロ、セルビア、コソボ、マケドニアの7つの州からなり、アメリカ並みの地方自治権を有する。
政治は権威主義色の強い立憲君主制で、セルビアを中心とする中央集権化を目指す急進民主党と、クロアチアを中心として地方分権を目指す共和農民党が対立している。外交・経済的にはロシアの影響が強いものの、大戦時に見捨てられた記憶から国民の対ロシア感情は良くない。
フランス第4共和国
・旧フランス第3共和国の亡命政権。臨時首都はアルジェにある。憲法改正によって『第2次ユニオン・サクレ』と呼ばれる挙国一致政府が成立するも、実態はフェルディナンド・フォッシュ、ジョゼフ・ジョフル、フィリップ・ペタンの共和国3元帥と軍部からなる軍事独裁政権。海軍はほぼ共和国に従ったので、それなりに強力な海軍力で植民地支配を維持している。
インドシナやマダガスカル、中央アフリカ、マリなどの植民地を含めて約2000万人の人口を抱えるが、うち白人は200万人程度で混血が100万人ほどで、さらに白人のうちでも40万人ほどしかいない本国からの亡命フランス人が指導的な地位を占めている。
ギリシャ王国
・ヴェニゼロス首相が悲願のメガリ・イデアを達成し、ビザンツ帝国の栄光を一部取り戻した。イスタンブールはコンスタンティノープルへと名前を変え、将来的には首都を遷都する予定。経済・外交的にはイギリス寄りだが、ロシアとも一定の関係を保っている。また、ロードス島はロシアに割譲されている。
オスマン帝国
・史実のオーストリア=ハンガリー帝国並みに割を食った国。「ケマルの乱」が鎮圧された後、ロシア以上に苛烈な抑圧体制が敷かれ、専制の警察国家と化している。オスマン債務管理局でドイツとオーストリアが保有していた債務はロシアが引き継ぎ、約30%の債務がロシア、35%がフランス第4共和国、25%がイギリスとなっている。首都はアンカラ。
◆その他
ポーランド王国
・ポーランド分割でドイツとオーストリアが割譲した領土が独立。ほぼロシアの傀儡だが、立憲君主制のもと議会政治が機能している。首都はワルシャワ。
ルーマニア王国
・ベッサラビアとモルダヴィアをロシアに割譲されて、かなり割を食った国。一応、交換条件としてブルガリアからドブロジャとハンガリーからトランシルバニア南部を割譲された。
アイルランド民主共和国
・社会主義革命が成功して世界で2番目の社会主義国となり、完全にイギリスを叩き出した。トロツキーの後を継いで、ブハーリンが二代目議長となった。フランスに比べると工業化や農業集団化については穏健な路線がとられ、新経済政策と呼ばれる一定の市場原理も導入されている。
クルディスタン王国(地図上のトルコ東部にあるベージュ色の部分)
・史実と違って、トルコ東部とイラク北部を中心に成立。権威主義的な立憲君主制のもと世俗主義に基づく富国強兵政策がとられ、ロシアから援助を受けている。
アルメニア王国(地図上のトルコ東部にある水色の部分)
・トルコ北東部を中心に設立。クルディスタン同様、権威主義的な立憲君主制のもと世俗主義に基づく富国強兵政策がとられ、ロシアから援助を受けている。
※この地図は紹介のあったhttps://mapchart.net/world-subdivisions.htmlより作成しております。著作権的に問題があるようでしたら、即削除するのでお知らせ下さい。
※一部、仕様でちょこっとズレている部分があるやもしれませんが、何卒ご容赦ください。




