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そうして、『兎』は愛を知る【BL】  作者: 池家乃あひる


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27.誘拐

 どれだけ長い時間、揺られ続けただろうか。

 震動が落ち着いたのは? ピルツから離れて、どれぐらい経った?

 何一つとしてわからないまま馬車が止まったのは、再び前触れもなく。

 座席の隅で縮こまっていた身体が、外から聞こえる音に反応する。

 御者台から降りる音。荒々しい足音。そうして、扉に手をかける気配。


「着いたぞ、出てこい」


 出てきたのは、やはり見知らぬ男の姿。纏っている服も、これまで接してきた者たちとは違い、汚れやほつれが目立つもの。

 ツン、と鼻をつくのは体臭か。かつてのノアールの姿よりはマシでも、異様な姿には変わらず。

 怯えるまま強張っていれば、舌打ちされ、荒々しく掴まれた腕の痛みに呻く。

 文字通り引き摺り出された正面には、見知らぬ屋敷。周囲は森に囲まれ、木の葉を揺らすのは獣か、風か。

 それぞれの腕を違う男に掴まれ、恐怖に竦む足は引っ張られるまま前に。踏ん張ることもできず、不安に目の前が滲みそうになる。

 ピルツ様は無事だろうか。ヴァルツ様のところには、もう戻れないのか。

 自分に兎としての価値はないはずなのに、どうしてここへ連れてこられたのか。

 何一つ分からないまま屋敷の中に入った途端、聞こえたのはすすり泣くような声だ。

 微かに、だけど確かに聞こえる音は、ノアールの耳だからこそ届いたもの。幼く、それでいて可憐なそれは兎特有の声。

 一人や二人ではない。それこそ、数え切れない量に鼓動が嫌な音を立てる。

 頭によぎるのは、闇市の二文字。それなら、価値の低い混血を誘拐する理由も納得できる。

 でも、そんな人たちがこんな綺麗な屋敷を持っているとは考えられない。

 壁紙も、調度品も、ノアールが暮らしている屋敷と質はほとんど変わらない。

 違和感と、不安と、恐怖。その全てに呑まれながら、やがて男が一つの扉を叩く。


「旦那ぁ、連れてきましたぜ」

「入りなさい」


 聞こえた返事に肌が粟立つ。聞き覚えのある、粘度を纏った声。

 誰かと思い出す間もなく開かれた扉の先、真っ先に見えたのは白い影。

 見開いた赤。立ち上がる華奢な姿。その姿を、見間違えるはずがない。


「ああ、やっと来たんだね! 私の可愛い子」


 その金切り声が聞こえるよりも先に興奮した声がノアールの耳を叩く。

 立ち上がったのはもう一人。灰色の髪。眼鏡越しの同色の瞳。そうして、舐めるように注がれる視線。

 あの時はヴァルツの後ろに隠せたこの身体も、今は身を守る術はなく。ぶわりと広がった尾を太ももに沿わせるのが唯一の抵抗。


「コーヴァス、卿?」

「ああ、そうだ。迎えに行くのが遅くなってしまったけど、私が本当のご主人様だよ」

「っな……! ど、どういうことですかコーヴァス様!」


 言われた言葉に困惑したのは、ノアールだけではない。

 思わず声を荒げ、縋り付いたアルビノには目もくれず、真っ直ぐに向かってきたコーヴァスに無意識に足を引く。

 その程度で逃げられるはずもなく、頬を包み込む手の温度に与えられるのは、安堵ではなく嫌悪。


「ああ、やはり私の目に狂いはなかった……」


 細められた目の奥。覗く光はドロドロと煮詰められたかのよう。

 ヴァルツから与えられるものとは何もかもが違うと、引きつる息を正すことができない。


「コーヴァス様っ! なんでドブがここにいるんですか! 迎えるなんて嘘ですよね!? なにかの冗談ですよね!?」

「仕事は果たしたんだ。残りの報酬を支払ってもらおうか」


 しがみ付き、揺さぶるアルビノの訴えは、男たちの催促よりも遙かに大きく。だが、まるで聞こえないようにコーヴァスの視線は落ちることはない。


「ああ、よくやった。外の男から受け取るといい。……ああそれと、この兎もくれてやろう」

「……え?」


 ようやく向けられた瞳の既視感は、正しくノアールの記憶にあるものだ。

 まるでゴミを見るような。見るのさえも忌々しいと睨み付けるそれは、仲介所にいた頃に注がれていたモノと同じ。

 だが、その視線の先にいるのはノアールではなく、完璧な兎であるはずのアルビノで。


「こ、コーヴァス、様?」

「この子と一緒に手に入ったのなら価値もあったが、この性格では大して金にならん。使うなり売るなり、お前らの好きにしなさい」

「へへっ、いらねぇってんなら遠慮無く」


 ノアールは解放され、かわりにアルビノへ腕が伸ばされる。

 逃げようとしなかったのは、自分の主人に言われた言葉を理解できていないからだろう。

 違う、信じたくないのだ。


「う、嘘ですよね? コーヴァス様。だって僕はアルビノで、完璧な兎で……」

「外見だけはな。この子と一緒に眺めるのも一興かと思ったが……そうでなければ、お前のような生意気な兎など選ばなかったよ。まったく、オーナーがクズなら育った兎もクズか」


 吐き捨てる言葉に赤が揺れる。容赦なく振り払われた腕は、男たちに担がれてもう届かない。


「なんでっ……い、嫌だ! 嫌ですコーヴァス様! どうして! 僕ちゃんといい子でいたのに! なんでっ!」

「早く連れて行け、うるさくてかなわん」

「コーヴァス様! コーヴァス様ぁっ!!」


 扉が閉まり、なおも悲痛な叫びが耳を劈いて、鼓膜を揺さぶり続ける。

 鼓動は早く、息は荒く。身体の強張りがほどけないのは、アルビノの感情が痛いほどに分かるからだ。

 アルビノにいい思い出がないのは確かだ。それでも、主人に捨てられることが兎にとってどれだけ辛いか、ノアールは知っている。

 仲介所でも完璧とまで言われていたアルビノが、その存在を否定される言葉を突きつけられて、捨てられるなんて。彼にとっては、あまりにも耐えがたいこと。

 もし、自分がヴァルツ様から同じ事を言われたら、そのまま死んでしまいそうだと思うほどに苦しくて、痛くて、辛くて。

 だが、その抱いていた共感も、コーヴァスに微笑まれるまで。


「ああ、うるさかっただろう? もう少しすれば聞こえなくなる」

「っひ……!」


 再び指が伸ばされ、咄嗟に身体を引く。しがみ付いた扉は開かず、ノブの回る音がするばかり。

 扉が閉まった後、微かに聞こえた異音は、鍵を閉められた音だったのか。


「迎えに行くのが遅かったから拗ねているのかい? でも、これからはずっと一緒だ。そう機嫌を損ねないでおくれ」


 振り返り、見上げた男の笑顔に寒気が止まらない。

 少しでも距離を取ろうと後ずさる足は、早々に壁に阻まれてしまう。


「ど、うして、こんなことを」

「言っただろう? 本当なら私が君を迎えるはずだったんだよ」


 思い出すのは、ヴァルツの忠告だ。

 仲介所に来ていたという客人。自分を狙っているかもしれないこと。そして、今の状況。


「これまで様々な兎を迎えてきたが、混血は初めてでね。噂を聞いて行ってみれば、想像以上に可愛い子がいたから驚いたよ。あの馬鹿には価値が分からなかったようだが、おかげで想定より安く買えたのはよしとしよう」

「お披露目の前に仲介所に来ていたのは、やっぱり……」

「ああ、君を直接見てから受け入れるか決めたかったからだよ。人前に出すつもりはなくても、書類上は兎として扱われている以上、手順は踏んでおかなければ」


 本当はすぐにでも手に入れたかったと答えるコーヴァスに、悪びれる様子はない。


「本来なら、あの生意気な兎と一緒に迎えて、君を可愛がる様子を見せつけるつもりだったんだ。自分が貶めていた混血が自分よりいい扱いを受けているなんて、生意気な子には相当効くだろう?」

「あなたは、兎の愛好家だと……」


 到底兎を可愛がっているとは思えない言葉だ。

 迎えた兎の扱いについては、ノアールも聞いている。

 全員が幸せに暮らしているわけではないことも、望んでいた愛され方をされているわけではないことも。

 それでも、愛好家と呼ばれる人なら大切にしてくれているはずだと。そう思い込んでいたノアールを、男は薄らと笑う。


「これまで私が兎を迎えていたのは、理想の兎を見つけるためだよ。と言っても、普通の兎では満足できなくてね。兎は確かに可愛らしいが、いざ愛でるとなると耐久性に難がある。すぐに壊れてしまうし、なにより小さすぎるのは私の好みじゃない。まったく、なぜ一度に一匹しか引き取れないのか……そうでなければ、わざわざ譲ってもらう手間もいらなかったのに」

「植物園にいた兎も、元の主人を脅して引き取ったんですか」


 自分の主人ではないと震える姿を思い出す。あの言葉は、正しくそうだったのだ。

 無理矢理脅し、非合意のまま引き取った。何かの弱みを握っていたのだ。


「脅したなんて。私はお願いをしただけだよ。……とはいえ、隣の芝ほど青いというとおり、いざ手に入れてもそう魅力的には見えなくてね。その点、君は私の理想そのものだ」


 腕を掴まれ、顎を持ち上げられる。触れる手から与えられるのは気持ち悪さばかり。


「ああ……本当なら私が君を磨き上げるはずだったのに。あの植物園で会った時、どれだけ私が怒りに満ちていたか分かるかい? なにもかも順調だったのに、あの若造のせいで全て台無しだ」


 掴む腕に力がこもり、痛みに呻く。形ばかりの謝罪は、それでもノアールを解放することはない。


「あの兎が逃げようとしたせいで勘付かれてしまったからね。私の仕事も切り上げる羽目になった。まったく、君を私から奪っただけではなく、邪魔までしおって……」

「っ……仕事、って」

「ああ、ちょっとしたお薬をね。とはいえ、下がヘマを踏んでもう潮時とは思っていた。何匹か兎を融通すれば、私の身分を保障すると隣国から誘いを受けていてね。もうこの国にいる理由もない」

「兎の転売は禁じられています!」

「それはこの国での法だろう? あちらでは、兎の扱いはもっと容易だ。なんせ、邪魔な監視官はいないのだからな」

 分かりきったことだと鼻で笑われ、腕を引かれる。

 扉から引き剥がされ、足を突っ張っても、床を引っ掻くことさえままならない。


「これまでつぎ込んだ額を考えても、元は十分に取れる。それに、一度手に入れた兎をどう使おうと私の勝手だ。薬の実験しか役に立たなかったあの子たちも、存在価値が生まれて本望だろう」

「そんなっ……!」

「これが私の愛だよ。他の奴も似たようなものだ。君もどう扱われるか知ったうえで、愛されることを望んでいただろう?」


 兎は、愛されることを望む生き物だ。愛されるために愛らしくあり、求められることを望む。

 与えられないと理解しながら、それでも焦がれたように。最期が幸せとは限らずとも、求めてしまったノアールのように。

 もし、最初からコーヴァスに引き取られていたなら受け入れたかもしれない。

 どんな理由であれ、求めてくれるのなら幸せだったと。仲介所よりは幸せだと。自分にも、価値があるのだと。

 でも、ノアールはもう知っている。それが兎の求める形でもなければ、自分の知っている愛でもないことを。


「っ、離してください!」

「それで抵抗しているつもりかい? 本当に可愛いね。そして、哀れなことだ」


 ソファーに引き倒され、上から押さえつけられる。軋む音も、真上から聞こえる呼吸も、自分の鼓動の音さえも気持ち悪い。

 触れる温度も、感触も、何もかも違う。


「安心しなさい。君には新しい名前も与えてあげるし、今よりもっとずっといい服もあげよう。君がいい子でいるかぎり、兎が夢に見たとおりの愛し方をしてあげるよ。あの男なんかよりも、私の方が正しく君を愛せる」

「違うっ!」


 噛み付くような否定は、涙に塗れながら。

 逃げられない悔しさも、何をされるか理解しているからこその恐怖も、ヴァルツを否定されたことへの怒りが塗り替える。


「なにが違う? 愛されるのなら誰にだって従うのが兎だ。私が愛してやると言っているのに、なにを拒む」


 否定はできない。兎は愛を求める生き物だ。愛されるためだけに生きて、望むように振る舞う。

 その結果が望んだ未来でなくても、兎の存在価値は愛されるかどうかに偏っている。

 以前のノアールなら、きっとこの状況を喜んだ。

 愛されると、愛してくれると。自分なんかでも、愛してくれる人がいるんだと。

 でも、違う。もうノアールは知っている。愛されることを。愛されるという意味を。


「僕が愛されたいのはヴァルツ様だけだっ! あなたじゃないっ!」


 触れられたいと思うのも、喜んで欲しいと思うのも。大切に思うのも、大切にされていると感じて幸せになるのも。

 全部全部、ヴァルツから与えられたものだ。

 他の誰でもない。ヴァルツだからこそノアールは喜び、悲しみ、泣いて。そうして、笑えたのだ。

 ヴァルツ以外には満たせない。あの人以外には、愛されたくない。

 ヴァルツ以外を愛することなんて、できない。


「まったく、聞き分けのない子だ。お前のご主人は最初から私だと言っているだろう。あの兎嫌いがお前を愛することはないよ」

「嫌だっ……ヴァルツ様! ヴァルツ様っ!」


 服を破かれ、露わになった胸元に這う指は芋虫のように太く。滲む汗に寒気が走る。

 吹きかけられる吐息の生暖かさに吐き気を覚えて、首を振っても目眩がするだけ。

 必死に足掻くノアールを、なおもコーヴァスの嗤い声が追い詰めていく。


「叫んだところで無駄だよ。ここは誰にも知らせていないし、あの男が来ることはない。この場所が分かる頃には、もう私たちは隣国にいるんだ。その前に、念のため君の身体が穢されていないか確かめないとね」


 歪み、わらう顔が近付き、閉じた目から涙が溢れる。

 嫌だ。嫌なのに。ヴァルツ以外に触られたくないのに。

 あの人以外に、愛されたくなんて、ないのに!


「ヴァルツ様っ――!」


 それでも名を叫ぶノアールを、いよいよ業を煮やした男が殴る。

 否、そう思うほどの衝撃は頬ではなく、鼓膜に与えられたもの。


「っな、なんだ!?」


 扉が軋むほどの衝撃は立て続けに。困惑する男の叫びよりもハッキリと届くのは、無数の人の気配と、怒鳴り声。

 それ以上に鼓膜に響かせるのは、自分の名を呼ぶ唯一の声。


「ヴァルツ様っ!」

「――ノアール!」


 扉が破られる音と、体重が軽くなる感覚。

 雪崩れ込む音は、そのままコーヴァスを取り押さえ、起き上がったノアールが見たのは待ち望んだヴァルツの姿。

 見開かれた蒼が歪み、抱き上げられた身体に与えられるのはこれ以上ない安堵。

 もう二度と戻れないと思っていた。もう二度と、会えないと。


「無事か、ノアール!」

「僕は大丈夫です。他の部屋にも、兎が、」

「大丈夫だ、間もなく見つける。……間に合ってよかった」


 伝わる温度に、身体の震えがおさまっていく。

 柔らかくて、温かくて、優しい。見つめる蒼を見上げ、流れた涙を拭う指だって、もう与えられないと思っていた。


「どうやってここに? コーヴァス様は知らないと……」

「俺らを襲ってきた奴を逆に捕まえて、アルデン卿に雇われたことを吐かせたんだ」

「ピルツ様! ご無事だったんですね!」

「俺はなんともないよ。ノアール君こそ、無事で本当に良かった」


 現れた姿に変わりがないのを見て、怪我がないのに安心する。


「別荘があることは前から分かっていたからな、近々、本邸と同時に調査に入る予定だった」

「薬物の斡旋に、兎への投与と虐待。そして、脅迫による譲与の強制。今回の誘拐がなくても証拠はほぼ揃っていたし、捕まえるのは時間の問題だっただろうね」


 隣国に逃げる手配もすでに分かっていたからこそ、ノアールが連れ去られてすぐに対応できたのだと知らされる。


「こうならないために監視局で保護するはずだったのに……すまない、ノアール」

「いいえ、ヴァルツ様はこうして来てくださいました。ピルツ様も……ありがとう、ございます」

「それに触るな! 私の兎だぞ!」


 立ち上がり、肩を支えられたところでつんざく声に身体が跳ねる。思わず見やった先、唾を飛ばして睨み付けるコーヴァスの血走った目に、音もない悲鳴が漏れる。


「黙れ! お前の罪は既に暴かれている!」

「私が最初に目を付けたんだ! 私の兎だぞ!」


 押さえつけられながらも暴れ、ヴァルツを睨む姿が広い背中に隠される。


「最初からお前の物ではない。この子は、自分の意思で私を選んだ」

「勝手なことを! 兎は最初に迎えた奴に懐く! お前が横取りしなければ、私が先に迎えていたのに!」


 最初に保護したのがヴァルツだから、無条件に懐いているのだと。それはノアールの意思ではなく、兎としての習慣だと叫ぶ男に、ノアールは否定できない。

 本当に、最初に迎えられていたら。あの時の自分なら、きっと拒むことはできなかった。

 盲目的に慕って、何をされても受け入れていただろう。


「ノアールは自ら私の手を取り、私に助けを求め、私の手を温かいと言った。……それが全てだ。たとえお前が先に引き取っていようと、ノアールがお前を選ぶことはなかった」


 肩に添える手が、一層強くなる。

 ああ、そうだ。覚えている。あの瞬間を。ノアールを見つめてくれた、あの一瞬を。

 ノアールを兎と称して、手を差し出してくれた喜びを。その一瞬だけで生きてけると思うほどの嬉しさを。

 そうして、今。ヴァルツのそばにいられる幸せを。ノアールは与えられてきたのだ。

 それは、コーヴァスが主人になれば知ることのなかった感情。ヴァルツだからこそ、知ることができた想い。

 兎が漠然と思い浮かべる愛ではない。望み、望まれる。本当の形を、ノアールはヴァルツから与えられたのだ。

 愛するという意味を。愛されることの、本当の意味を。

 連れて行かれる男から、自分の主人を見上げる。見つめる瞳は、あの時と変わらず温かく、柔らかく。

 そうして。抱きしめられた身体は、どの時よりも歓喜に震えた。


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