表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その婚約、誰が許したと言いました?  作者: 空月そらら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/18

終幕――転生令嬢は婚約破棄を恐れない

こうして私、エヴェリーナ・クラールは“婚約破棄”という形で不当な縛りから解放された。


 国中で噂になった大騒動の末、王太子殿下はその地位を大きく失墜し、シルヴィア令嬢は公の場から追放。


辺境伯クラール家はむしろ「曲がったことを正した家」として評価が高まる結果となった。


 私にしてみれば、ただ“自分の幸せ”を手放したくなかっただけ。それだけのことだ。


 幸い、私を心配していた両親や兄も、私が凛と立ち回る姿を見て「よくやった」と笑ってくれた。


 今、私の指にはもう“王太子殿下から贈られた婚約指輪”など存在しない。それが何よりも、心地よい。


 「さあ、次は私の選んだ道を歩む番……」


 バルコニーに立ち、夜風を受けながら私はそう呟く。


 遠くに見える王都の灯りは、前世でも見たような都市の夜景を思い出させる。


けれど、今度はもう、過労や絶望で潰れてしまう私ではない。


 転生令嬢は“愛されない婚約”を自ら破棄し、幸せを掴むために羽ばたく。


 そう、私は決して望まぬ婚約や理不尽な扱いなど受け容れない。


前世で果たせなかった“自分を大切にする人生”を選び取ったのだから。


 ——これが、私の新たなる始まり。


 誰が何と言おうと、もう二度と「愛さない相手」に囚われたりはしない。


もしも真に私を愛してくれる人が現れるならば、それは私が“自由”の中で見つける運命だろう。


 「さようなら、サーシス殿下。あなたとの婚約破棄を望んだのは私の方……だけど、それでよかったのですわ。

 私はもう、あなたに愛されなくとも、愛する人を見つけるし、何よりも自分自身を愛していけますから」


 夜空の星が瞬く中、私はそっと笑みを浮かべていた。


 ――転生令嬢の痛快“婚約破棄”物語は、こうして幕を降ろす。


 しかし、これは彼女の本当の人生が始まる前章に過ぎない。


 彼女はやがて、望むと望まざるとにかかわらず、多くの仲間を得て、新たな恋と冒険へと歩み出していくのだろう


 (完)

お手にとっていただき、ありがとうございます。ブックマークや★、いいね、お気に入り登録など、応援していただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
予言に振り回される人々の物語でしたが、それについての言及がないため何だかよくわからないことになってます。
主人公は仕事出来る風を装ってるけど、前世ブラック企業で働き過労死した人ですよね? 他の方も感想に書かれていますが、何言ってるんだろう感すごかった・・・。 予言者の言うことが絶対みたいなのに、結局婚約破…
えー?予言は?なんだったの?放置? 終始何言ってんだろう感 ヒロインの家族の口だけ感も… なんともよくわからないお話でした
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ