イメージの私、そして救ってくれた友達
「…組代表、薄雪草華さん。お願いします。」
「はい!」
や、やば…。心臓うるさい。声も足も震えてる。うわぁ、階段踏み外さないようにしなきゃ…。こ、これ最後までもつかなぁ、途中で失神するんじゃ…。
えっと瀬戸先生直伝、まず周囲を見渡してっと…うおっ、体育館のステージの景色ってこんな感じか。結構ここからでも特に前の方は顔見えるんだな…。
あ、立花先輩だ、久しぶりに見たな…お正月以来だろうか。
ってなんか驚いてる?…そういえば出ないとか言っちゃった気が。んま、いっか!
なんか先輩の驚き顔みたら落ち着いてきたな。
お、喜奈いた。めっちゃ見てる。頑張るね、喜奈!
よ、よし、とりあえず見渡し完了。だ、大丈夫…いこう。
「イメージの私、そして救ってくれた友達、薄雪草華。
突然ですが、今皆さんは私に対してどんなイメージを持っていますか。眼鏡をかけているから真面目そう。黒髪でおろしているから落ち着いてそう。様々なイメージができると思います。では、私が今ここで…眼鏡をはずし…このように髪を一本にしばるとどうでしょうか。今度はどんなイメージを持ちますか。運動できそう、明るそう。私がもし皆さん側だったらそういった思いを抱くと思います。確かに、私はあまり積極的に行動する人間ではありません。一方私は部活で体操部に入っているため運動はできる方だと個人的に思っていま・・・
・・・将来私は私の友達のように誰かが変われるきっかけになりたいです。まずはこの発表が誰かの何かを少しでも変えるきっかけになっていたら嬉しいです。ご清聴ありがとうございました。」
波もたたなそうな…そんな静けさから、私が一歩下がりお辞儀をしたのを合図に前列から後ろへ、また後ろへと拍手の波が生まれていった。
それを合図に私も我に返り、無事発表が終わったことを知った。発表中の記憶なんてない。ただ口を動かし、声を出すことに全集中していたからだ。
発表者用の席に戻る途中、喜奈の顔が見えた。喜奈は涙ぐみながら拍手をしてくれていた。この作文は自分のためと同時に、友達…喜奈、そして立花先輩に対する感謝を伝えるために書いたもの。喜奈が泣いてくれているということは少しでも伝わったということだろうか。それならとても嬉しい。
立華先輩はどう思っただろう…。伝わっただろうか。席に帰る途中立花先輩の方までは遠くて見れなかった。伝わっていますように。
この後も様々な人の発表が行われた。自分について、経験から見た社会の考え方…様々な発表があり、みんなすごすぎて…私の発表の内容が大丈夫だったか不安にもなったりした。
ま、まぁもう終わったことだし?い、いっか!
ボールが床についたり上がってきたり…そんな感じにテンションが上がったり下がったり、発表会が終わるまでその繰り返しだった。
そして立花先輩とは、ステージの上で見て以来、会うことはなく私は教室へと帰った。
すると…
「薄雪さん!めっちゃ発表よかった!」
「もっと薄雪さんについて知りたくなっちゃうくらいやばかった!」
「えぐすぎっ」
沢山の嬉しい言葉をもらった。やって…よかったのかも。
一方、私のあとから帰ってきた喜奈というと…
「うわ~ん、もう草華。最高だよ、もう…」
目が少し赤くなり瞼も腫れた状態で、私に全体重を預けてきた。ッフフ、本当やってよかったな。
その後も帰りの会で先生に褒められ…と褒められ慣れていない私にとってとても恥ずかしい時間を過ごし、学校は終わった。
家に帰り、立花先輩から何か連絡が来るかもと期待していた自分もいたけど…何もなく今日を終えようとしていた。
立花先輩は今日の発表をどう思っただろう。次会うときは卒業式…か。
ベットに横たわりどこか様々な感情が心に残っているのを感じながら、私は目を閉じた。
こんにちは、ゆきん子です!⛄
最後までお読みいただき有難うございます!お久しぶりの投稿となってしまいました^^;
今回草華が発表した内容を全部いれると今回のお話が長くなってしまうのでは!?と思い、さすがにそれは…と考えた結果「活動報告」にて投稿することにいたしました!
草華がどんなことを話したのか、個人的にも頑張ってつくれたなという思いもあるため(笑)
よろしければご覧いただけると幸いです!
引き続き、わたくしゆきん子、そして作品をよろしくお願いいたします!




