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そうだ、忘れてた…発表祭。


冬休みが明け、学校が始まってからはやいことにもう2月を通過していた。2月の始めから考査とはまた違う学力テストという謎のテストで苦しめられていたけど、それももう無事に幕を閉じた。

まぁ、ある人はまだ文句を言っているけど…(笑)


「はぁ。なんでさ、こう休み明けってテストが多いいのかね。」

「お、始まった。休み愛好家・早乙女喜奈によるテストに対する反論タイム。」

「だってさ、休み明けて、年も明けて…よしじゃあ皆さんで今年も頑張っていきましょう!って肩を組む時期じゃないの?今って。」

「いや、どんな時期よ(笑)」


【キーンコーンカーンコーン】


「おーい、席につけ〜。ホームルーム授業やるぞー」


ホームルーム授業とは週に一度だけある授業だ。といっても授業をして何かを学ぶというより、今後の行事予定を確認したり、その行事に対し役割決めをしたり、学園祭なら何をするかなど話し合いをしたり…。

とてもらく…いや楽しい授業だ。でも、なんか話し合うことなんてあったっけ。


「ほーい、んじゃ。今年も発表祭の代表者を誰にするか決めんぞー」


「「え〜!」」


「まさか、忘れてたとは言わせんぞ〜去年…」


そうだ、忘れていた…発表祭。そう、他学校にはない私の学校の変わった行事・発表祭という名の作文発表会がある。1・2年、各クラスから代表者を1人決め作文を全校生徒の前で発表するという謎の行事。3年生を含めた全校生徒が参加する最後の行事なのだ。

校長先生が確か卒業式まで先輩達は来ないとか言ってたから、完全に忘れてた。え、てことは校長先生も忘れてたんじゃ…んまいっか。ま、こういうのは学級委員の人や積極性のある人達が参加する行事という暗黙のルールがあるし、焦ったところで自分が出るなんてありえないのだから意味がない!今回は誰が立候補、推薦されるかな…。やっぱり朝日さんとか…


「はーい!薄雪さんいいと思います!」

「お、早乙女。自分から推薦するなんて珍しいな!」


え、え!?ない、ない。あり得ないって!こういうのは積極性の…


「えへっ」(ボソッ)


いやいや、そんな可愛くピースされても、無理だって!無理無理!


「早乙女、めっちゃ薄雪首振ってるけど…とりあえず推薦する理由を聞きたい。」


おーい、瀬戸先生!話を進めるなぁー!(涙)


「それはですね…草華に好きなことを好きっていって欲しいからです!」


え、喜奈…。


「ん?好きなこと?んまぁ、なるほどな。なんとなく分かった。他はー?やりたい人いるかー?推薦でもいいぞ。…んまぁそんな急ぎで決めたいわけでもないからな、一応来週のこの時間までに決めなきゃいけないから、それまでに推薦、立候補どっちでもいいから俺に教えてくれ。そんでもし何人かいた場合は俺が平和的な手段で決める!」


このテキトーな反応、絶対理解してない。ていうか平和的手段って…パワフル系の先生にとっての平和ってなんだろう…。楽さを好む先生だからもしかしてじゃんけん…とか?


「てことで、はじめに長々と話しちまったからな。今日はこれで号令かけて終わりだ。いつも言ってる通りテスト系は高3にあがるまでないが、だからといって勉強しないのは無しだからなー。んじゃ号令よろしく。」

「…礼!」


「「有難うございました!」」


【キーンコーンカーンコーン】


まだ決まっては無いけど、緊張してる自分がいる。もし自分が選ばれたらどうしよう。…でも何より喜奈が推薦してくれた理由が嬉しかった。


「草華!一緒に帰ろ。」

「うん!」


ん?…何か喜奈元気ない…というかどこか気まずさを感じるのは気のせいだろうか。いつもなら教室出てから分かれ道ギリギリまで話す喜奈が校門を出ても話さない。何か話題、話題…。


「そ、そういえば、今更だけど今日喜奈は部活ないの?」


っておいおい、自分よ。さすがにないから一緒に帰れるんじゃないか。


「うん!」


で、ですよね…(苦笑)にしても喜奈、やっぱり元気ないよな…。無理に笑ってる感じがする。

うぅ、やっぱり気になる!もうこうなったら聞いちゃえ!


「喜…」

「ごめん!」

「え?!」

「ごめん、本当にごめんね。さっき…その…ホームルーム授業。流石に考えなさすぎだったよね。人前で話せられるようになったら、草華ももっと好きなことを好きって言えるんじゃないかなって思って。やっぱりなんか辛いじゃん?私だったら好きなことを誰かに言いたいのに言えないだなんて苦しくなるもん。でもよく考えたら別に好きなことを多くの人に言えた方がいいとかそんなの関係ないよね。まじでごめん。」

「ううん、気にしないで!むしろそんなに私のことを考えてくれてたなんて…嬉しい。」


びっくりした。まさかそんなに深く考えてくれていたなんて。


「あ、当たり前じゃん!(照)草華のこと応援するって決めてるんだから!」


応援…嬉しい。

確かに発表祭に出ることで、私にとってまた変われる大きなきっかけになるかもしれない。

それはすごく分かっている。でも…でも


「イメージと違うじゃんって思わちゃうかな。」

「そ、草華?」


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