喜奈に出会えて改めてよかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…でお願いします!あ、草華私ちょっとお手洗い行ってくる!(ボソッ)」
「おっけ、行ってらっしゃい。」
学校終わりのランチだと混んでるかなとか思ったけど…意外とすぐに入れてよかった。
『よ!』
『みてみて』
『大学で撮ったんだけど
めっちゃ富士山綺麗に見えた!』
『やばくない?』
うわぁ、雲ひとつない、くっきりと見えた富士山。めっちゃ綺麗なんだけど…。それで写真(笑)先輩、今日も練習だったのか…。すごいな…。
『練習お疲れ様です』
『富士山めちゃめちゃ綺麗ですね!』
『私は学校終わって喜奈とランチ来てます!』
学校のこととか色々話したいけど…。なんか直接話すのと連絡とじゃどこが違う気がしてしまう。あぁ、先輩と話したいなとか思ってる自分がいる。
「何そんな、険しい顔してんのよ!」
「ぬわぁっ!」
「ちょっ(笑)驚き方のクセ(笑)そんなびっくりした?」
「びっくりしたよ、もぉ!」
「ごめんごめん(笑)そんな集中してるとは思わなくてさ〜。んでんで!冬休みどーだったのよ!聞かせてよ〜」(ニヤニヤ)
喜奈がずっとテンション高かったのってこれか。これが原因か。
「これは何かあった顔だな〜!さ、ずっと我慢してこの日を待っていた分、今日は存分に話してもらおーか」(ニヤニヤ)
流石に隠す理由もなかったから、アルバイトのあの日といい、お正月のことといい全てを話した。先輩が教えてくれた私と仲良くなってくれたこと、過去のお話を除いて。
「うぅ〜!もう胸が苦しくなるくらいこっちがドキドキしてるんだけど!?もう痛いまで来てるんだけど!?待ってこれ本当一冊本かけるって…。何、海でお正月一緒に過ごしちゃうって。もう…なんか…はぁ…尊い。」
「いや、語彙力(笑)」
「一緒に鐘も聞いちゃったんでしょ?んで、なった後に明けましておめでとうございます!ニコッ!的な?もぉ…ドラマやん!」
「い、いやいやなったら挨拶交わすのはもはや必須じゃん。」
「絶対さ!あと何秒だよ!とかやるパターンでしょ。もうね、なる前からドラマは生まれてるの。それに立花先輩だったらはしゃぐって想像できるし。」
流石、喜奈。まさにその通りでした。
「そうですね!みたいな?え、鐘なった時ジャンプとかした?」
「流石にそれはないって(笑)」
「あ、そか。それは家バージョンか。」
「お待たせしました、お先にこちら…」
語彙力失って、変な質問してるのに当の本人は気づかずめっちゃ真面目なのが、喜奈には申し訳ないけどめっちゃ面白い(笑)
「一旦休憩!エネルギー取る。ちょっと結構HP失ったきがするわ。まずは!写真〜写真!」
「私も!写真とろ〜」
「うひょぉ〜いっただっきまーす!」
「すんごい声(笑)いただきます!」
「「ん〜美味しい〜!」」
「和食まじ最高!」
「本当そう!鯖最高〜」
「本当草華って鯖好きよね(笑)初めて好きなもの聞いた時鯖出てきたのにはびっくりしたもん(笑)」
「あ、その時のことめちゃ覚えてる(笑)喜奈まじでびっくり顔だった(笑)」
「ねぇー絶対それぶちゃいくのやつじゃん!記憶消して、消して!」
「えー(笑)」
「でも本当よかった。」
「ね!お昼時だしもっと混んでると思ってた。」
「んも〜、確かにランチ一緒に来れてよかったのもそうだけど〜!違うよ〜!草華が!よかったの〜」
「え、私!?」
「ほら、3年生はもう卒業式まで来れないじゃん?だからせめて冬休みに1回は会ってほしいなって思ってたから、よかった〜ってことよ!」
「あー。」
「あーって!ちょっ!感情表現不器用か!まぁ、分かってたけども。だって草華、冬休み何するの?って聞いた時なんて言ったか覚えてる?」
「ん、ん〜と、なんだっけ(苦笑)」
「え、ずっとバイトだよ!…だよ?まじ当たり前かのように語りすぎてて逆に心配になったわ!」
「だって貯金しないと…。」
「いやそうだけども、おい、キング忘れるなー!って言わなかったけどずっと言いたかった(笑)でもほら、草華こういうの言われるのあんまり好きくないじゃん?」
「好きくない(笑)まぁ、確かに。流石喜奈、分かってる!」
「当たり前だわ!何年一緒にいると思ってんの!」
「確かに〜(笑)」
喜奈はああやっていつも言うけど本当、私の芯の部分をちゃんと分かってくれてる。それが当たり前かのように喜奈はいうけど…何年ずっと一緒にいたって、急に壊れることなんて普通にあるんだ。だから私にとったらこうやって理解してくれることとか当たり前なんかじゃない。むしろ嬉しいことなんだ。否定されず、受け入れてくれることの嬉しさをどう表現すればいいだろう。あぁ、喜奈に出会えて改めてよかった。これも立花先輩のいう縁なのだろうか。




