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特別話 私を変えさせてくれて、有難うございました。

12月31日23時30分…。

お正月といっても変わらず10時半過ぎには夢の中が当たり前の私にとってこの時間は流石にねむい…。


「お待た…ッフ、すんごいあくび(笑)」

「ッハ!せ、先輩いつから来てたんですか?」(照)

「丁度今。草華が口を開けたときかな〜(笑)」

「本当、忘れてください。」

「分かった、ごめんごめん!(笑)んじゃ、行こっか!」



「それにしても本当、よくこの時間帯から許してもらえたな…。俺断られる覚悟で言ったつもりだったんだけど。」

「私も断られると思っていたので、いいよって言われた時はびっくりしました(苦笑)」

「まぁでも、この時間帯OK出てよかったわ!全然人いないし。」


今回参拝しに行くのは、私の家から歩いていける距離の場所とはいっても観光地としても知られてるお寺。いつも10時くらいにいけば長蛇の列…いや大蛇並にすごい参拝客が並んでいるが…今日はそれが嘘みたいに少ない。

年明けて朝に参拝するでもいいのでは…とか思ってたけど、確かにこの空き具合ならこの時間帯に行きたくなる。それによく考えてみれば、学校の人達に先輩と一緒のところを見られたら面倒くさくなるし…とにかくこの時間帯でよかったかもしれない。


「てゆか、今更だし誘った俺が言うのもアレだけど家族と参拝じゃなくてよかったの?ほら、親戚の集まりとか。」

「はい、集まりはあるんですけどいつも2日とかからで…今年も2日に集まるみたいです。それに寒いのが嫌だってのもあって参拝は行っても行かなくても…って感じになっちゃうんですよね(苦笑)」

「なるほどね、猫タイプだ(笑)」

「猫?」

「俺ん家では、寒くて嫌だ〜、家出たくない〜って言う人は猫、俺みたいに全然平気、外出ちゃおうぜって言う人は犬って読んでるんだわ(笑)」

「なるほど…先輩が犬なのは納得です。」

「あ、ちなみに猫は俺の兄貴な(笑)まじで家にずっといるんだわ。」

「それじゃあ、私の弟たちは犬ですね(笑)」


なんだかんだで歩いて20分。目的地であるお寺に着いたが、やはり人は少なかった。


「後10分か…。よし計画通り!間に合ってよかった〜。」


すごい…人少ない…。それにしてもまだ年は明けてないのに、もう屋台が並んでる。


「甘酒飲める?」

「あ、はい。」

「おっけ!ちょっとそこで待ってて!」


え!?…ってあ…行っちゃった。それにしてもやっぱり寒いな…。でも嫌いじゃない寒さなのは何でだろう。


「はい、あったまって!」

「え!?あ、有難うございます。あ、でもお金…」

「いいって!(笑)寒い日にわざわざ呼んじゃったから、お詫びみたいな(笑)」

「だ、ダメです!それに私も今日行きたかったので、わざわざとか言わないで下さい!」

「お、おう…。(照)あ、あーじゃー今度な!今度またどっか行った時にってことで!」

「それでお願いします!」


まさか甘酒をもらえるとは思わなかったけど…嬉しい。温かい…。


「美味しいです。」

「ん、ならよかった!ここの甘酒俺好きなんだよね〜。とゆか、甘酒が好き。」

「私も甘酒好きです。何か胃を優しく包み込んでくれるような感じがして好きです(笑)」

「確かに、包み込んでくれるよな(笑)めっちゃ分かるわ(笑)」


コップいっぱいに入っていた甘酒は、あっという間になくなってしまった。


「甘酒、有難うございます。ご馳走様でした。」

「全然!!美味しかったな!」

「はい!」


本当、美味…


「ぬぇ!!ね、草華!」


な、何!?


「あと2分!あと2分だよ?やば、わくわくしてきた!(笑)」


え、もうそんな時間!?お、驚き方にびっくりしちゃった(苦笑)てゆか、わくわくって…本当元気すぎるな(笑)ゆったりからのこのパワフルさ…気持ちの切り替えはやすぎる(笑)


「草華!後1分だぞ!ちゃんとお願い考えといてよ!」

「え、あっはい!」


お、お願い…お願い…。って本当何か不思議だ。去年までの私なら想像もしなかった光景がたくさんありすぎている。それもこれも今隣にいる立花先輩のおかげだ…。



「あと30秒!草…」


願い事…それならすぐに思いつく。だって今までだってずっと願ってきたんだもん。叶うわけないと決めつけながらも、諦めきれずに願ってきた。でも…よく考えると願うばかりで…何も日常は変わらなかったな…。いや、変えようと…変わろうと…行動をしなかった。

そう、願うばかりじゃだめなんだ。それなりに行動をしなくちゃ。もう今までとは違う。変わるきっかけをくれた人に出会えたから。来年はもっと変われる気がする。少しだけど変われた気がしたから。


「「15秒!14…」」


「もうすぐだな!草華!」

「…立花先輩。」

「ん?どした?」

「私を変えさせてくれて、有難うございました。」

「はっえっ…」(照)


私の願い事…。そんなの決まってる!


声優になる!…いや声優になるために着実に一歩ずつ進んでいけますように…!そして…恩人である立花先輩の夢も叶いますように…!!


【ボーン、ボー…】


「立花先輩!明けましておめでとうございます!」

「いや、切り替え(笑)…(ボソッ)明けましておめでとう!参拝するか!」

「はい!」


いつもと違うお正月。今までと違う年の始まり方。本当に今年は去年以上に何か変わる気がする…。

今年もよろしくお願いします…とは言えない。もしかしたら、立花先輩にとって同じ高校の友達というだけであってこれからもこうして付き合っていきたいと先輩が思ってるとは限らないから…。



「よし!参拝、おみくじもろもろ終えたことだし海行くか!」

「え!?う、海ですか?」

「おぅ!もはやこれが俺にとって正月の大イベントだな!」


た、確かに歩いていける距離に海はあるけど…何で海?でも確かに、いろんな人が海の方向へ向かってる。

何かイベントでも行われるのだろうか。


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