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この世に当たり前がないことなんてわかっていただろう。

「冬休み終わっちゃったね〜!あぁ、また学校が始まってしまったヨォー。どーしよー、草華〜!」

「冬休み短いもんね…。ほら、始業式始まっちゃう。一緒に行こ!」

「うん!前髪!前髪!そういえば3年の先輩みんないないんだっけ?」

「うん。」

「ぬぇー、やっぱりそっか…。うぅ、珍しく今日髪うまくいったのに〜!見てもらいたかった~!

今までいたのに、もう会えないなんてなんか変な感じだなー(チラッ)」

「ッフ、どっから声出してるの(笑)それに落ち込まないで!ほら行こ!」

「うぅ…。もー草華は寂しくないのー!?」

「えぇ…な、なんでよ…(笑)」

「あ、そだ!冬休み立花先輩と会ったんでしょ〜?(ニヤニヤ)後で冬休みの事じっくりお話聞くからね!覚悟しといてよ〜?(ニヤニヤ)」

「か、覚悟って何の(笑)てゆか切り替えと話のスピードはやっ(笑)なんか伝えなくていいって脳が信号出してるから伝えない(笑)」

「なんだそれー!(笑)脳がなんて言ってるのよ!!」

「早乙女喜奈は危険人物ですって言ってる(笑)」

「なんだとー!今すぐ壊したる!脳、顔だしな!」

「待って、待って、劇ギブ(笑)さすがに出てきたら私が死んじゃうし(笑)なんかわからないけどツボ入った、お腹痛い(笑)」

「草華のツボは入ると大変だからね~!始業式中ずっとお腹痛いかもよ?ニッシッシ(笑)」

「流石に勘弁、勘弁(笑)」

「ちゃんとツボ入ってるじゃん(笑)まって私もツボりそう、お腹痛くなっちゃう(笑)

…はぁ落ち着いた。それにしても草華の元気戻ってよかった!」

「え、う、嘘!?私元気なかった?元気あるはずなんだけど…。」

「うんうん!まぁいつも隣にいる私が気付くくらいの暗さだったけど、でもやっぱり元気なかった!どした、何かあった?」

「ん~、昨日までの休みが恋しいのかも。」


ばれちゃったか…。知らないふりっぽくはしたものの…正直少し元気がないのは自分でも分かっていた。いや元気というかなんというか…。心にポコッと穴が開いて違和感を感じているようなそんなどこか寂しい気持ち。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…ます。今年の…」

「…ます。えー続いては校…」


いつも通りこういった式での長い話は耳に入らない。ただ顔を上げて話をしてる先生が立つステージをボーッと見ているだけ。そう、ボーッと。

まるで耳も目も脳も一斉に休憩しているかのように何も情報が入らなくなる。

それなのに…


「…えー、皆さんも分かってはいると思いますが、もうすぐ大学受験ということもあり、3年生は今日から自由登校となります。卒業式まで3年生は来ません。皆さんも特に2年生は受験生になるということも自覚しつつ2年生は最高学…」


分かってる。3年生が来ないことなんて。いらん情報渡してきたな、脳と耳よ。

冬休みのあの日、お互い夢に向かって頑張ることを約束した。だから今まで以上に頑張らなきゃいけない。

でもやっぱり今まで学校であっていた分会えなくなるのは寂しい。


((『草華、俺がいなくて寂しくなっちゃうんじゃないかな~!(笑)))


なんか悔しいけど先輩の言う通りだった。こんな弱ってる場合じゃない。この世に当たり前がないことなんてわかっていただろう。先輩が学校に来なくなることなんて前から分かっていたじゃないか。それに線お会いと出会う前はずっと自分一人で練習してきた。とにかく夢をかなえるためにも今は私がやれること、やるべきことを頑張らなきゃ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あー、やっと終わったー!でも長期休み明け1日目は何がいいかって、授業なしで早く帰れることなんだよね!」

「確かに、そうかも。」

「ってことでさ!私さ今日部活オフなんだけど…草華さんや今日空いてるかい?一緒にランチいこーや!」

「喜奈さんや空いておりますぞ。」

「え、まじ!?やったー!あぁ久しぶりに放課後ランチ~!早くホームルーム終わらないかなぁ~」

「早乙女ー、聞こえてるぞ~。」

「ゲッ、瀬戸ティー。聞こえてたか。」

「ほらみんな席に着け~。ホームルーム始めるぞ~。」

「んじゃ、あとでね!草華!」

「うん!」


にしても喜奈、いつも以上にテンション高いな(笑)あ、お昼ご飯喜奈と食べること、お母さんには家出る前に伝えてはいたけど、一応もう一回伝えておこう。

ってあれ、なんか結構通知来てる。


『〔菖〕から3件のメッセージと1件の写真が送られてきました』


まさかの写真付きって(笑)

あ、まずは忘れないうちにお母さんにだけ連絡っと。

ごめん、先輩。隠れながらは返信きついので後で見ますね。

何送られてきたんだろう。多分いつも通り日常で起きた事の話なんだろうけど…。

あれ、やばい、なんか口が緩みそう。心臓がやけに楽しそうに踊っているのが伝わってくる。リズムよく踊っている…。

そのおかげでホームルームに集中できていなかったことに気づいたのは、いつの間にか学級委員が終わりの号令をかけていた時のことだった。

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