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連絡


「にしてもな…こうやって話したり、練習するのもあとちょいか。」

「え…?」

「え、だって冬休みもう入るじゃん?それが終われば俺卒業!」

「あ…。」

「もしかして…俺が3年生ってこと忘れてた?」

「は…い…」

「って…草…」


やばい、声優になるの一心でもう冬休み入るの忘れてた。あ、そっかそしたら先輩はもう卒業…。今まで当たり前のように会って話してたのがもう来年になれば当たり前じゃなくなる…。

何だろうこのモヤっとした感じ。


「…っておーい!聞いてるか、草華!せっかく俺が3年生であることを証明してたのに、ずっと聞いてなかっただろー!」

「あ、えっと…すみません。(ボソッ)」

「ま、とにかく草華の声優の道も決まったことだし!あとちょいだけどよろしくな!(笑)」

「はい…。」


先輩はもうすぐ卒業で、会えなくなる。このモヤっとした感じは、練習を一緒にやってくれる人がいなくなる寂しさから生まれたものなのだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…仲が良かった友達が急に転校するみたいな…。何で私忘れてたんだろ。」

「いやいや…何かその表現は違う気が(ボソッ)それで、その気持ちは立花先輩に伝えたの?」

「まさか!」

「なんで!」

「だって、ちょいだけどよろしくなって言われたら、何か言いづらくなっちゃって。しかも先輩だってサッカーっていう自分の道があるわけで、それを私が邪魔できないわけで…。」

「何だ、その()()()語尾(笑)何で邪魔だって思うの?」

「何か先輩の行く大学から練習来てほしいって呼ばれてるみたいで冬休みから忙しくなるとか言ってたの。それなのに私のわがままで一緒に練習しましょう?とか話しましょう?何て言えるわけないもん。」

「ん〜確かにね…。でもちゃんとその気持ちは伝えた方がいいと思う!だって先輩だって普段ちゃんと気持ち伝えてくれてるでしょ?それに気持ちなんて伝えないと相手は分からないし!一緒にもっと話たかったんですよー!って言ってあーごめんな〜って言われたら会えないんだなでいいんじゃない!もしかしたらそれ聞いてマジ?じゃー空いてる日あおーぜっ!ってなるかもしれないじゃん!まぁ、立花先輩だったらそうなると思うけど(ボソッ)それに、友達何でしょ?友達だったら会いたいって思えてもらえたら、それを言葉として言ってもらえたら誰でも嬉しいと思うよ!嫌な気持ちになるならそれは友達じゃなくて知人だと私の場合は…だけど思うし!」

「なるほど…。」

「ほぉーら!素直になるって決めたんでしょ!そこも素直にならなくちゃ(笑)人間そこまで深くは考えてないと思うよ!後で伝えれば良かった〜なんて後悔しても過去は、戻らないんだし!2人の仲ならきっと大丈夫だよ!ほら、もう昼休み終わっちゃうから連絡するなら今!今!」

「え…連絡?」

「そ…ってえ!?待って。待って待って。もしかして連絡先…交換してないの!?」

「…えっと…うん。そういえば…してなかった。」

「ま、まじか!今まで普通に会えてたのすごすぎんか…(ボソッ)もぉー!じゃあまずは交換から!」

「は、はい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はいっ、おっけ!読み取ったー!」

「あ、きました。有難うございます!」

「にしても、まさかさっきバイバイしたと思ったら、連絡先でまたって(笑)ップ、何かまじ面白い(笑)でも、草華から連絡先聞いてくれるなんて嬉しいわ!俺から言ったら絶対引かれるな〜って思ってずっと言えなかったし(笑)」

「え、そうだったんですか?」

「うんうん(笑)だって草華の場合聞いたところでえ、何でですか…とかなって断られるんだろうなって。まじで想像まで出来るくらい思ってた(笑)まぁでも交換できたから嬉しいわ!うんじゃ、今度バイト入る日連絡してねー!俺行くからよろしく(笑)」

「それはダメです!あ、もうお昼休み終わっちゃうんで戻ります!すみません、何度も来てしまって。」

「即答やん(笑)あぁそれは気にすんなって!(笑)あ、ちょっと待って質問質問!連絡ダメな時間帯とかある?」

「え…。あ、えっと、ないです!いつでも大丈夫です。基本家では携帯じゃなくて、タブレット使ってるのですぐには返信できないとは思うのですが…。」


時間帯?…何でそんなこと聞くんだろう。

お母さんのことも話してたから、気を遣わせてしまっているのだろうか…。

何かそれだったら連絡先を聞いてしまったこともどこか申し訳なさを感じる…。


「本当、あの…大丈夫です!あの…本当気にしないでもらって…。」

「え…あ(笑)気を遣わせたとか思ってる?(笑)それなら違う違う!俺がただ夜とかにも連絡したかったから、迷惑かけちゃうかなーとか思って一応聞いた(笑)ごめん、ごめん(笑)」

「あ…なるほど。勘違いだったらよかったです。お母さんのこととかもお話聞いてもらってたので、つい気を…って思ってしまって。」


【キーンコーンカーンコーン】


あ、やばっ。つい長居を…。連絡交換するだけって思ってたのに…。


「あ!じゃ、じゃあ私戻ります!」

「お、おう!じゃあな!い、忙しいな(笑)…(ボソッ)」



立花先輩と出会って結構経った今、まさかの連絡先を交換!って…やばいのかもしれないけど私たちらしい感じもする(笑)


立花先輩と連絡先を交換できて嬉しかった…という気持ちは誰にも告げず私の心の中にあるタンスに大切にしまうことにした。


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