有難う、本当に。
「そっか…あぁーよかったー!もぉー、やっとじゃん!何か踏み出せた感じだね!!あぁ〜もぉ〜(笑)めちゃめちゃ嬉しい〜!」
「き、喜奈…私のことなのに(笑)ありがと(照笑)」
「草華お母さんからの許可も得られたし…よし!じゃあ、これからのことも考えなくちゃ!」
「あ、それは今考え中。まさか本当に許可してもらえるなんて思わなくて。お母さんとは大学を通いながらっていうのを約束したから…とりあえず今はバイトでお金ためつつ、養成所にはいるために色々準備もしなくちゃ。あ、でも一般の方で事務所入れるとこ…(ボソボソ…)」
「んもー!ちがぁーう!」
「え!?」
「違うよ!ん〜違くもないけどぉ。それも大事だけど!もっと先に考えることあるじゃん!てゆか途中から早口になって全然聞きとれなかったんですけど!」
「考えること?」
「あ…ダメだ。(ボソッ)んもー!立花先輩!立花先輩のことしかないじゃん!」
「そのことは大丈夫。ちゃんと今日のお昼休み伝えに行くよ!」
「ち、違うって…。ん。いや、待って。とりあえず草華の流れに合わせておこう。もし…」(ボソッ)
「喜奈!」
「あ、はい!」
「ッフフ(笑)めっちゃいい返事(笑)改めて喜奈、有難う。」
「そ、草華〜!もぉ〜!本当よかったぁ。」
【ぎゅ〜!】
「く、苦しい〜喜奈(笑)」
「私の愛を受け取りなさーい!(笑)」
有難う、本当に。
感謝の気持ちに満ち溢れているこの気持ちをどうすれば喜奈に伝わるのだろう。
夢を応援してくれた。
私の好きなことを聞いてくれた。
何より…
自分を変えるきっかけをくれた。
今を変えたいなら自分がまず変わるしかない。それはずっと分かってた。でも、自分1人の力じゃ私には難しかった。それが理由でどれほど自分が嫌になっただろう。それを隠そうと必死になってる自分も、そもそも1人じゃ自分のやりたいこともできない自分も気持ち悪く思うほど嫌いだった。
そう…嫌いだったんだ、自分が。
でも、それを変えてくれる人たちに出会った。
自分を嫌いにならなくていいと教えてくれた人たちに出会えた。
【キーンコーンカーンコーン】
「ほら〜、座れ〜。授業始めるぞ〜。」
「ゲッ、朝から数学。じゃあ、戻るね!」
「うん!」
はやく、はやく立花先輩にも伝えなきゃ。伝えたらどんな顔するんだろう。
「はぁ…はやくお昼休みにならないかな。」(ボソッ)




